Aim for the Paris2024「中国金メダルのインパクト」
これは後世に語り継がれる歴史的出来事になるのではないだろうか。
中国はロシアのコーチがいるとは言っても、演技構成はとても中国的で、京劇などの伝統的舞踊の匂いを感じさせるものだった。
Tokyo2020の後、採点に「芸術性」が独立して加えられたことによって、RG界では「芸術とは何か」という議論が渦巻いた。
クラシカルなバレエ的価値観に縛られてきたRGが、一層コンサバティブな方向へ行くのかと思いきや、ダイバーシティの方向へ向かった。中国の優勝は、その象徴として非常に価値のあることだと思う。
今回出場していない日本はずっと何をしてきたかというと、何もかもロシアの真似をしてロシアに近づこうとしてきた。
ヨーロッパの価値観の中で、アジアの子たちが一生懸命ヨーロッパ系の人たちの真似をしたところで、本家を超えられないどころか、自分たちの良ささえ失ってしまうのに。
その点「中華思想」で押し切った中国は、さすがと言うしかない。
日本は選手強化の戦略を根本的に考え直す必要があるだろう。
習い事でRGをやる女の子はかなりの人数いるのに、そこから日本代表に続くピラミッドがいびつなので、せっかくの素晴らしい能力を持つ選手を見逃してしまっているのが現状だ。
FIG(国際体操連盟)の会長でIOC(国際オリンピック委員会)理事の渡辺守成氏が、自分とイオングループの影響力を強くするために作ったフェアリージャパンというシステムは、すでに破綻していることに早く気づかなくてわならない。いや気づいていても、誰も意見を言えない雰囲気があるということか・・・
日本は日本のやり方で、みんなで強くなれるよう頭を使って欲しいものだ。
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