スポーツと競馬「100年目の箱根駅伝と マイルチャンピオンシップ」
来年の正月に行われる箱根駅伝が100回を迎えるということで、予選会には関東以外の大学も出場した。
しかし残念ながら、京都産業大学の27位が最高で、本大会は例年通り関東の大学だけの大会となる。
関東以外の大学にすれば、チャンスを与えられたのはありがたかったかもしれないが、「いきなり言われても・・・」というのが正直なところではなかっただろうか。
大学の駅伝には「全日本大学選抜」と「全日本大学」とこの箱根駅伝があって、全部勝つと3冠と呼ばれるが、箱根はそもそも関東大会だ。
しかし、歴史は最も古く、距離は最も長く、規模が最も大きく、全国の注目度が最も高い。なんとなくついているテレビを横目で見つつ、中継所のときだけ母校でもないけど知り合いの近所の人が行った大学くらいの縁の薄い大学の順位を確認し、なんとなく応援しながら過ごすのがお正月の風物詩になっている。
上位のチームにいれば大したことないエピソードもドラマチックに紹介してくれるし、下位の方のチームでも中継所では必ずテレビに映ってフルネームを連呼してもらえるんだから、選手にとっては魅力的だ。全然興味ないテレビを横目で見ているだけのおばさんでも「ハットリハズマ」という名前だけ覚えちゃったというくらいだ。
まあ、そんなわけで、長距離の選手はみんな関東の大学を目指す。
高校生の中から優秀な順に関東の強豪校に入学が決まっていく。
関東以外の大学にいる選手は、そこから漏れた選手たちということだ。
そのうえ、箱根がある関東の選手とそれ以外の選手では練習のモチベーションが違う。
だから、いきなり「箱根の予選会、出ませんか?」なんて言われたって、太刀打ちできないのは火を見るより明らかだ。
せめて、5年くらい時間があって、その気になってお金をかければ、関東の大学に対抗できる大学も出てくるだろう。
本来、関東の大学だけに強豪選手が集まってしまうのは健全とは言えない。
選手から見ても、関東にしか選択肢がないというのは喜ばしいことではない。
日本の長距離界のためにも、より良い形に発展していったらいいと思う。
北海道や九州・沖縄の大学名がお正月のテレビで連呼されてたりしたらワクワクするだろうなぁ。
明日はマイルチャンピオンシップ
競馬のG1レースに出走するには、新馬、未勝利から勝ち上がって、賞金を積み重ねたり、重賞で実績を残さなければならない。
要するに、デビュー以来ずっと予選会を戦い続けていくということ。
優秀な血統の馬や、2歳に成長するまでの間に素質を見出された馬は、駅伝で言えばシード校であるところの名門厩舎に預けられる。大金を使っているオーナーとすれば当然の選択である。
そこから漏れた、あまり期待されない馬が、駅伝で言えば関西の大学のような実績に劣る厩舎に回ってくるわけだ。
だから、そういうマイナー厩舎からはG1に出走することさえままならない。「けっ。オレんところだって、いい馬を預けてもらえりゃもっと勝てるぜ」と、酒を飲みながら愚痴る先生の声が聞こえてきそうだ。
今回のこのレースも、有力馬はやはりメジャー厩舎所属が多い。
そんな中、開業2年目。調教師としてはまだまだマイナーな蛯名正義厩舎から
12番 レッドモンレーヴ
蛯名調教師に初の重賞タイトルをもたらしたこの馬。エビショーの思い入れもひとしおに違いない。母方の祖母はエアグルーヴ、祖父がディープインパクト、父はロードカナロアという素晴らしい血統で、デビューは名門藤沢厩舎。実は期待の大きな馬だったのだ。しかし3歳時は順調に使えず、今年春にようやく追いついてきた。いよいよ本領発揮か?
毎年20勝台の典型的中堅の大竹厩舎から
8番 ソーバリアント
ずっと2000m前後を使われてきたが、オルフェーブル産駒らしく出入りが激しかった。で、前走マイルを走らせてみれば、けっこういけるんじゃね?ってことでここへ出てきた。先行して早めに抜け出して粘り切るには京都はいいかもしれない。京都再開がこの馬にとって起死回生になるのか?
開業7年目にしてトップレベルの成績の杉山厩舎から
7番 エルトンバローズ
血統的にはマイナーではあるけれども、バローズ冠で有名な馬主の猪熊氏が杉山厩舎に預けたってことは、素質を見込んだということだろう。デビューから4連敗した時は自分の相馬眼を疑ったことだろう。しかし、今年4月から4連勝、且つ重賞2連勝中。ついに本格化か?
徐々に勝ちを重ねて名門になってきた中内田厩舎から
11番 セリフォス
昨年は3歳でこのレースに勝ち、今年連覇を狙う。父ダイワメジャーが成し遂げたマイル→安田→マイルには敵わないが、安田記念は2着だったので、ここで勝てば父に次ぐ快挙と言えるだろう。同じレースを違う競馬場で連覇ってことになれば、それはそれですごいことだ。安田記念からのぶっつけだし、初めての京都だし、色々不安はあるが、それを吹き飛ばす本物のマイラーになったのか?
浮き沈みはあるものの最近は毎年G1を獲っている中堅、手塚厩舎から
9番 シュネルマイスター
3歳時にNHKマイルカップを勝ち、安田記念3着、マイルCS2着。4歳になったらさぞ勝ちまくるんだろうと思われたが、鳴かず飛ばず。ルメール騎手が乗り続けているにもかかわらず、だ。前2レースも連続3着と勝ちきれない。もしかして軸には最強の善戦馬なのか?
かつては荒れることで有名だったこのレース。近年も歴史的マイラーが1番人気になった時以外は、やはり若干の波乱が起きている。
今回もイマイチ勝ちきれないシュネルマイスターが1番人気ってことは、少し荒れるのでは?
ならば、なんだかんだ言ってやっぱり強い駅伝の有力大学のような有力厩舎の馬と、歴史が選手を強くする名門大学のような名門厩舎に入った後、廃業に伴い移籍した馬の組み合わせ
7-12 ワイド
前日オッズは18~20倍 充分です。
2023秋のG1シリーズ一点勝負の予想結果
シーズンごとにG1レースのみ、すべて一点勝負で収支トントンを目指しています。
先週までの予想結果
-500円 (1点100円の馬券を買ったとしての計算です)
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