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アマノジャクスポーツ「中学校の部活、やってましたか?」

中学校の大会に「○○スポーツクラブ」が出場できることになるらしい。

あらゆる種目で競技レベルが向上し、低年齢から本格的なトレーニングが行われている昨今、専門的な指導者の少ない中学校の部活動は、競技スポーツの主流から取り残されてしまっていた。
それでも、中学校での部活動の意義を考えれば、部活動は存続されるべきである。
そこで、中学校の部活に専門的な指導者を取り込むとか、地域のクラブに部活の指導を委ねるとか、色々考えられていたが、ま、とりあえず今回の形になったわけだ。

今回の改定による影響は、種目によって随分違いがあるだろう。
個人競技よりもチーム競技で影響が大きいだろうし、個人競技でも種目によって大きく違う。
例えば陸上は、ほとんどの中学校に陸上部はあるし、地域のクラブそのものが少ないので、何の影響もないと思われる。
しかし水泳となると、ほとんどの中学校にきちんと中学校で練習している水泳部はないだろうし、みんな本来「○○スイミングスクール」所属だ。ということは、通っている中学校の地区より、強豪スイミングスクールのある地区の予選が大変なことになる。
サッカーなんかは、中学校とクラブ両方に所属していた選手は、どっちで出るか迷うだろう。というか、おそらく、中学校の部活とクラブのチームでは実力差があって、上を目指すならクラブチームを選ぶという選手が多いと思われ、優秀な選手ほどその傾向は強いだろう。となれば、中学校の部活はますます弱体化してしまうのかもしれない。

本来、種目ごとに対応を考えるべきなのだろうけれども、中体連ではバラバラに行われるものを取りまとめ、管理するのは無理だろう。
スポーツ庁に言われた通りにやるにしても、準備期間1年で、はたして中体連側は対応できるんだろうか? 混乱して選手に迷惑をかけやしないか? そっちのほうが心配だ。



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