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Aim for the Paris2024「全日本体操 個人総合 女子」

女子は
優勝した”ショウコ様”宮田笙子選手の安定感=強さが際立った。まだ身体がゆるいように見えたが、それでも余裕で1位なのだから、実力が抜きん出ているということだろう。
3年前はエースに座を争う選手のうちの一人だったが、サバイバルを生き残って、今や不動のエースと言える立場だ。
最終予選もきっちりと首位通過して、オリンピックに向けてはしっかり戦える身体を作って、エース・ショウコ様として頑張ってもらいたい。

2位の”キレキレ”岸里奈選手は、得意の床でバネが合わなくて予選では失敗して、そのせいか決勝でも落ち着かなかった。それがなければ、宮田選手にかなり迫ったと思う。そのくらい4種目で点数が取れるようになっているのは、さすが伸び盛りの16歳といったところか。これから数ヶ月でも、さらに成長が見込めることだろう。

3位には、”なにわのスーパーガール”中村遥香選手。ジュニアの世界チャンピオンが、満を持してシニアの代表を目指す。とにかくすごい技の連続。うまく行けば爆発的な点数を期待できるだけに、チームに是非入って欲しい選手だ。あまり欲をかかないで、大阪の子らしく、楽しめたらいいと思う。

4位は”エトワール”岡村真選手。お上品で華のある可愛らしい選手で、チームにいてくれたら全体が華やいでいいのになと思う。平均台はかなり強く、安定して高得点を出せるのは、かなりのアピールポイントだ。オールラウンダー枠で代表の座を狙おうと思ったら、跳馬をもうちょっとなんとかしないと難しいだろう。

5位には”不動のセンター”杉原愛子選手が入ったが、杉原選手にこの順位にいさせている下位の選手は、反省しつつ杉原選手を見習って、逆転できるよう頑張らなくてはならないだろう。

残念でならないのは、ここ数年、選手に怪我が相次いで、パリ・オリンピックでの活躍を期待した選手が、何人も出場できなかったことだ。
これは日本チームとしても、かなりの痛手であるが、なによりその選手たちが最も悔しい思いをしているだろう。
そんな中、怪我から復帰して8位に入った山田千遥選手。怪我の前より、クラブを移籍する前より、明らかにキレが増して「いい体操」をしていたと思う。是非、あきらめることなく最後まで戦って、代表入りを目指してもらいたい。
他に、今大会に出場ができなかった選手も、次にはスポットライトを浴びるステージに戻って欲しい。

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