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「パウンド・フォー・パウンド井上尚弥選手と ヴィクトリアマイル」

久しぶりにライブで見て、興奮させてもらった。
あの1Rでダウンしたのは、試合を盛り上げるためにわざと? あるいは、相手を前に出させるためにわざと? と思ってしまうような、圧倒的な勝利だった。
一発クリーンヒットを喰らえば立てなくなるような世界で、わざとパンチを喰らって倒れるなんて有り得ないとは思うけれど…

それにしても ”パウンド・フォー・パウンド”。
ボクシングにおいては世界一強いということだ。
仮想空間で体重差をなくしたアバターが戦ったとしたら井上選手が一番強いだろうということだ。未来は、実際にそんな競技も行われるのかもしれない。

こうなると井上選手の”終わり方”が気になってしまう。
輝く巨星も落ちる日が来るのだろうか。
あるいは、落ちることなく、自ら火を消すのだろうか。
ベテランの経験とテクニックで判定勝ち狙いのつまらないボクサーになって現役を続けるより、どんな形にしろ潔い去り方を期待してしまうのは日本人だからなのだろうか…

話は変わるが、そんなめっちゃ強いボクシングのチャンピオンを見て、「本気を出せば俺のほうが強いぜ」と思う素人がいるんだから面白い。「強くありたい」と願う人は、特に男性には多いだろうけれども、根拠もなく自分のほうが強いと思える人は稀だ。
そういう人は小さい頃から何でも力で解決してきたから、そうとでも言わなきゃ自分のアイデンティティーが保てないのだろう。ジャイアン的な人格なのである。
まあでも、ジャイアン同様、影で「あいつはバカだ」と言われるだけだから、いくら「井上より俺のほうが強い」と思っても心にしまっておいたほうがいいだろう。

明日はヴィクトリアマイル

競走馬はレースで賞金を稼ぐ以外に、引退後に子孫を残す役割があるので、まだまだ勝てると思われるような馬が早々に引退してしまうこともある。
とはいえ、そういうケースは血統背景も優れている馬に限られていて、種牡馬としてあまり期待できそうもない血統だったりすると、少しでも賞金を稼いでくれたらという思いで現役を続ける。
また、限られたエリート馬しかなれない種牡馬を目指す牡馬と、その多くが繁殖のために牧場に帰る牝馬とでは、だいぶ立場が違う。
様々な人々の様々な思惑を背負って馬は走っている。

昨年のマイルCSの勝馬
10番 ナミュール
ハービンジャー産駒の牝馬といえばこのレースを勝ったノームコア。けっこう勝ち負けのはっきりした馬という点では共通している。香港、ドバイと遠征が続いて、帰国初戦がこのレース。おまけに春は気が乗らないんじゃないかと思わせるような成績。でも、藤岡康太さんが尻を押すかな。そういう思いを背負える武豊騎手だけに。

一昨年の秋華賞の勝馬
3番 スタニングローズ
もしこの馬が牡馬だったとしたら引退後の種牡馬としての価値を上げるためにも、古馬になってもういっちょタイトルを取りたいと思うところだ。この馬は華麗なるローズ一族の牝系をつなぐ馬。歴史ある貴重な血統だ。それだけに繁殖牝馬としての価値を高めたいと同時に、無事に帰ってきて欲しいという思いも強いだろう。

前哨戦・阪神牝馬Sの勝馬
6番 マスクトディーヴァ
昨年夏の上がり馬で、デビューから4戦目でローズSを勝ち、秋華賞は2着。今年は初戦が東京新聞杯で、前走が阪神牝馬S。マイル路線で行こうと決めたのか、このレースへ向けての布石だったのか? 東京新聞杯は経験不足が出てしまったのか、休み明けだったからなのか? 鞍上モレイラ騎手ってのが最大の強みかも。

昨年のNHKマイルカップ2着馬
5番 ウンブライル
昨年春はNZT、NHKと連続2着で気を吐いたが、それから骨折で長期休養。今年東京新聞杯で復帰して9着。続く阪神牝馬Sでは位置取りの差で2着。なんとか善戦馬を脱したいだろう。春競馬、東京マイルで実績があるところが強み。先週の圧勝でノッてる川田騎手が、まるでリプレーを見るようなレースを見せてくれるのではないか。

私が注目するのは
13番 モリアーナ
紫苑S勝ちくらいしか目立った実績はない。実力は認められているので、実績が欲しいところ。紫苑Sも含めて、どういうわけかずっと重めの馬場ばかり。良馬場に限れば4戦2勝3着1回。今週は良馬場で競馬ができそうで、あとは横山典騎手が爆発的に追えるかどうか。前走はラスト3F32.9秒で追えてるので大丈夫だろう。

レース展開を妄想してみよう・・・
コンクシェルが逃げて、その後にスタニングローズ、マスクトディーヴァが続く。ウンブライルは中団。その後ろにナミュールとモリアーナ。
最後の直線、スタニングローズが早めに先頭に立つ。追うマスクトディーヴァとウンブライル。坂を上がって大外からナミュールが追い上げる。モリアーナは内の空いたところをついて出る。
必死に走る各馬。最高の輝きを見せるのはどの馬か!?

人気はナミュールとマスクトディーヴァが抜けている感じ。
しかし、牝馬だぜ。そんなに信用しちゃっていいの?と思う。今年のG1で1番人気は1勝しかしてないし。
いやしかし、同じマイルレースの桜花賞とNHKマイルは2番→1番人気で決着しているぞ。むむ~

さんざん悩んだ結果、天邪鬼な私は、1、2番人気が両方来ることはない&1番人気は勝てないと結論。
では勝つのは? 3番人気でしょ。
そこで、今週の一点勝負は
10 3連複
前日オッズは約58倍。いただきましょう。

2024春のG1シリーズ一点勝負の予想結果
シーズンごとにG1レースのみ、すべて一点勝負で収支トントンを目指しています。
先週までの予想結果
+1230円 (1点100円の馬券を買ったとしての計算です)



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