見出し画像

スポーツと競馬「遺伝子の混合は優秀な選手を生むのか?と 中山グランドジャンプ」

多くの人が感じていることだと思うが、日本代表に選ばれるような選手の中には両親のどちらかが日本以外にルーツを持つ親である人がけっこうな人数いる。説明がまどろっこしいが、いわゆる”ハーフ”ってやつのことである。昔は”あいの子”とか”混血”と言われ、最近は2つのルーツがあるということで”ダブル”と言ったりする。

一説によると、人種間の遺伝子が混ざったほうが優秀な人間ができる可能性が高いらしい。
何を根拠に言っているのか定かではないので、話半分にしておいて欲しいが、日本代表級の選手の顔ぶれを見たりすると、満更ガセでもないような気がする。

日本では、スポーツ界だけでなく、あらゆるところにハーフがいるし、特に芸能の世界には掃いて捨てるほどハーフがいる。
これが、日本が他のアジア諸国と大きく異なる点ではないだろうか。

中国や韓国の代表選手で、バタ臭い顔をした選手はあまり見たことがない。特に中国は、ヨーロッパ系の遺伝子を持っていそうな人は、私の知る限り皆無だ。あれだけ広くて人口が多く、香港など最近まで外国だった地域もあるわけだから色々な人種が混じっていそうなものだが、見た目でそれと分かる人はいない。

文化的、歴史的背景も大きく影響しているものと思われる。
日本も事あるごとに島国の閉鎖性だのなんだのと言われているが、スポーツを見てみると意外にも多様であることに驚きつつ、誇らしくもある。
現時点ではアメリカやブラジルほどではないにしろ、将来の日本は色々な遺伝子がその良いところを伸ばし、足りないところを補い合って、平和で多様性に溢れていたらいいのにと思う。

土曜日は中山グランドジャンプ

サラブレッドは、それこそあらゆる国の血統が交叉している。
日本では、昔から常に外国から優秀な遺伝子を輸入していた。ノーザンテーストとかパーソロンなどが有名だ。当時は父が内国産馬の方が珍しく、馬柱にわざわざマル父マークをつけていたくらいだ。
そうして地道に輸入を続けていって、サンデーサイレンスの衝撃がおとずれることになる。
狭い世界で繁殖をしていてもそこそこの馬しか出ないが、縁の遠い血統を導入することで、爆発的な発展を遂げたわけだ。そういう例を見ると、前述した人間の人種間の遺伝子を云々という説を唱えたい気持ちも分かるような気がする。
それにしても、競馬が盛んな国ならともかく、アルゼンチン産とか言われると驚いたりするが、人間同様、どの国にも優秀な馬はいるものらしい。

今回のレースに外国産馬はいない。父が外国産馬も少ない。今や、それらの方が珍しいし苦戦しているというのだから、日本のサラブレッドの血統の充実ぶりがうかがえるというものだ。

ゴールドシップの子
4番 マイネルグロン
血統を遡ればノーザンテースト、パーソロン、ブライアンズタイムの名前も見られる。最近のレースでは常に圧勝で、圧倒的な強さを見せている。オジュウチョウサンの後を引き継ぎ、キングダムを築いていくような気がする。父譲りのスタミナに加えて、飛越が上手となれば、あとはコンディションだけ。これはパドックまで分からない。

ロードカナロアの子
1番 ジューンベロシティ
3代遡ると全部外国産馬。今や珍しいタイプだ。父は日本の主要種牡馬だが、サンデーサイレンスはようやく母母父にいるだけ。父の血のせいなのか、距離が他より1000mくらい長くなる中山の大障害コースでは苦戦している。良馬場で、のんびりと進めて、体力を残して最後の直線の障害を越えられれば、勝機があるかも。

ヴァンセンヌの子
8番 イロゴトシ
血統にはチャイナロック、ノーザンテースト、ニホンピロウイナーなどの名前が見られる。父父はディープインパクトでも、父母は短距離で活躍したフラワーパーク。昨年のこのレースで勝っているので、スタミナは大丈夫なのだろう。その後順調さを欠いていたが、先月、平地を使って臨んできた。こういう馬がいるから障害レースは難しい・・・

キタサンブラックの子
2番 エコロデュエル
ご存知SS系のもう一つの系統を成しつつあるキタサンブラック産駒。母はパワー系外国産馬。障害に転向してからは安定した成績で、年末の中山大障害では3着に入っている。その経験はかなり心強い。今回は小野寺騎手に乗り替わり。昨年、乗り替わりでマイルCSを勝った藤岡康太騎手のように、勝利をさらうか?

ハービンジャーの子
10番 ニシノデイジー
外国産種牡馬で唯一信頼度が高いハービンジャーの産駒。母側の血統にはミルジョージ、ロイヤルスキーなどの名前がある。平地重賞2勝、ホープフルSで3着という実績があり、中山大障害では1着2着だ。昨年は振るわなかったが、暮れの中山大障害で2着に入って復活かと思われた。が、今年初戦は4着。どうなの?

こうしてみてみると、血統もずいぶん多様なものだ。有力馬に似たような血統というのがいない。

さて今週の一点勝負だが・・・
障害レースは直前の情報が少なくて、予想が本当に難しい。
ならば、そのギャンブル的要素を存分に楽しんでやろうじゃないか

というわけで、普段見向きもしない3連単でどうだ!

10
オッズは300倍くらい? 1000倍? それはないか・・・

2024春のG1シリーズ一点勝負の予想結果
シーズンごとにG1レースのみ、すべて一点勝負で収支トントンを目指しています。
先週までの予想結果
+1530円 (1点100円の馬券を買ったとしての計算です)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?