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G.O.A.Tシモーン・バイルスの復活

アメリカの女子体操選手のシモーン・バイルス選手がアメリカ国内の試合で復帰しました。
Tokyo2020の時にメンタルが折れて、その後、競技から離れて、結婚もして、これからどうするのかなぁと思っていたら、やっぱり帰ってきましたね。しかも、圧倒的な強さで。

動画を見る限り、やはりTokyo2020までのパフォーマンスに比べると80%くらいのように見えます。
それでも彼女の実力は群を抜いていましたから、80%でも十分戦えちゃうということです。
まさにG.O.A.T。彼女のような他に飛び抜けて強い選手は、今後現れないんじゃないでしょうか。

復帰と言えば・・・

6月に行われた全日本体操競技・種目別選手権大会で、やはりTokyo2020のあと競技から離れていた杉原愛子選手が、種目別・床に出場して優勝しました。

長い年月、本気で競技スポーツに取り組んだ経験のある人には分かると思いますが、引退後って、現役時代より軽くて動けちゃうんですよね。
現役時代は求める理想と現状のギャップを感じながら、上を目指してやっています。常にもっともっとと渇望しつつ重い荷物を背負って坂道を懸命に登っているようなものです。
引退後はそういった目指すべき目標とか、そこへつながる坂道がなくなるので、「現状で上等」ということで軽く感じるのでしょう。

動けるようになるのは、後輩へ指導する機会が増えるのも一因です。
より的確にアドバイスしようとすると、頭の中ではイメージがぐるぐる回って、それを言語化しようとしたり、お手本をやってみせたりします。
その過程で、より技術的に洗練されるのです。
体力的にはまだ貯金がある時期に、技術が向上すれば、そりゃあ動けるに決まってますよね。

バイルス選手や杉原選手のように、周囲の過度な期待が重く重く肩にのしかかっていたような選手は、それが薄まるだけでも相当軽くなったんじゃないでしょうか。

バイルス選手も杉原選手も、今後どうするのか、どうなるのかは分かりませんが、怪我をせずに、元気に明るく続けられたらいいのになぁと思います。

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