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日本代表決定! 全日本体操種目別選手権

全日本体操種目別選手権が終了し、日本のスペシャリストのチャンピオンが決まるとともに、秋の世界選手権の代表が決定した。
パリ・オリンピックの前年の大会だけに、戦略上重要な選手決定となる。

男子代表は先に決まっていた橋本、萱、三輪選手に加えて、千葉健太選手南一輝選手が決まった。

千葉選手はオールラウンダーとしての力もありながら、吊り輪と平行棒・鞍馬で点が取れるのは頼もしい。日本のゾウ・ジングァンだ。あの三角筋は努力の証だろう。千葉選手の加入は団体メンバーの層を厚くしたと思う。

南選手のスペシャリストに徹する姿は、潔くて清々しい。特に床はものすごい技の連続で、演技全体で縦と横に回った数では間違いなく世界一なんじゃないだろうか。
ただ、やはり団体メンバーなので、床、跳馬以外も少しは練習する必要が出てくる。上半身に筋肉をつけすぎて、重くて跳べないということにならないように気をつけてもらいたい。

女子は宮田、岸、渡部、深沢選手に加えて、芦川うらら選手に決定。

種目別決勝では失敗してしまったものの、やはり平均台のスペシャリストとしての安定感は頼りにしたい。
一度頂点に立ってしまったために、プレッシャーを感じているようだが、高校生の頃のような無欲さで世界の舞台を楽しんでもらいたい。

さて、種目別選手権の方は・・・
テレビで中継する全日本団体や個人総合、NHK杯では見られない顔、そしてものすごい演技が見られて、これから体操選手を目指す子どもたちにとって、とてもいい刺激になったのではないだろうか。

南の床。杉野の鞍馬と鉄棒。金田、高橋の吊り輪。安里、米倉の跳馬。杉本の平行棒。前田、田中の鉄棒。芦川の平均台。

そして、何と言っても、床のみにエントリーして見事優勝した、日本のセンター・杉原愛子選手。
Tokyo2020の年を最後に競技から離れていたが、指導しながら自分も動いていたらしい。
私個人の感想としては、オリンピックの時より演技が軽やかになったと思う。プレッシャーとか色々な感情があったオリンピックの時と比べたら、いろんなものを下ろして軽くなったのだろう。
ネット中継の解説をしていた寺本明日香さんは、少し悔しそうな様子だったが、その気持も分かる。選手は、できれば引退せずに、続けられるものなら続けたいものだ。
杉原選手には、ぜひともチュソビチナ選手を目指して永く頑張って欲しい。

JALが出した、男子のベストランディング賞、女子のエレガンスウイング賞。どちらも相好体操クラブの選手が持っていったが、どちらもいい賞だと思う。
こういう体操の目標もあっていい。
体操というのは一つの自己表現の手段なわけだから、総合とか種目別とかの王道とは別に、「着地だけは誰にも負けない」とか「美しい表現がウリ」など、選手が目指したものを評価するのは、選手にとって励みになるはずだ。

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萱選手はついにヘアスタイルを変えたようだ。前より男前になったと思う。が、今回は膨らませすぎて頭でっかちマッチの棒みたいだった。もう少し小さくまとめた方がいいんじゃないかな。
筑波大学の女子の衣装と頭飾りは相変わらず盛りすぎ。っていうか、センス良ければ盛ってもいいけど、茨城あたりのキャバクラっぽい感じで盛られても、ちょっとなぁ… 
渡部葉月ちゃんは、だいぶ口角が上がって笑顔が上手になった。せっかく可愛いお顔なんだから、愛子ちゃんや笙子様を見習ってフォトジェニックな笑顔ができたら、きっと人気もさらに上昇するだろう。

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