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体操NHK杯・世界選手権代表決定戦は稀に見る激戦! 生き残ったのは誰だ!

5月20日、21日に体操のNHK杯が行われた。
秋の世界選手権の主要メンバーを決める大会でもある。

まずは女子。

笙子様、復活!

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強かった。一本芯が入ったように感じる。
現時点で、最も頼りになる日本のエースだ。種目によって穴がないのが何より素晴らしい。
泣かなかったのも良かった。「誰が優勝しても祝福できる」という心の余裕も強さの土台になっているのだろう。


逆に脆さが出てしまった葉月ちゃん

https://www.instagram.com/p/CskhPbsPgRm/?igshid=NzJjY2FjNWJiZg==

いかにも固くなると演技が縮こまってしまいそうなタイプなだけに、持ち点トップでメンタルの影響をもろに受けた演技だった。
それでも、なんとか最低限のことができたのはとても良かったと思う。世界選手権平均台優勝の自信が踏みとどまらせたのかもしれない。また次に繋げてほしいものである。


最後まで優勝争いをした岸里奈選手

https://www.instagram.com/p/Cse0Q6ZBomP/?igshid=MmJiY2I4NDBkZg==

久々の戸田市スポーツセンターからの代表入りで、選手よりも感情豊かなリサコーチも喜んいることだろう。
跳馬、床は安定して高得点を出せると思うので、世界選手権でも重要なポイントゲッターになると思う。なにしろ怪我をしないで本番を迎えてほしい。


そしてデルバール・こころ

https://www.instagram.com/p/Cse0p3th3Z8/?igshid=MmJiY2I4NDBkZg==

段違い平行棒は技の豊富さと安定感は世界レベルだと思うので、ベルギーのDerwael選手のように観客を引き付ける演技を目指して、もっともっとレベルアップを狙って欲しい。
加えて、自分もみんなも明るく盛り上げようとする態度はとても立派だと思う。


さて、来年Paris2024に誰が出られるのかと考えると、現時点でまったく分からない。
今回1班で演技した選手たち、それから岡村真選手。怪我で出られなかった選手。そしてジュニア世代の中村遥香選手、山田幸空選手もいて、今までにないほど多くの選手による激しい争いになると思う。
ということは、レベルもグーンと上がると思うので、みんなくれぐれも怪我をしないで頑張って欲しい。
その前に、代表の最後の1枠が誰になるのかも楽しみである。

それにしても筑波大学の女子の衣装。
誰が選んだのか知らないけど、盛りすぎだろう。レオタードと言い、シュシュと言い、キャバクラじゃないんだから。重すぎ。
ブランドのイクター(echter)は、男子のユニフォームも含めてなかなか攻めたデザインの生地を使っていて、その姿勢はいいと思うが、形はいまいち。使いやすさという点では改善の余地があるように思える。


男子。

稀に見る激しい代表争いだった。

2位で代表になったシャウト萱
ハイレベルでありながらミスをしない演技は、日本代表の史上最強の1番演技者として信頼できる存在だ。
床の着地の失敗は、笑わせてもらった。いつも怒ってカチコチしてるから、少しはそういうのでいじってやったらいいと思う。

3位は三輪哲平選手
鞍馬以外はハイレベルの点数を並べていて、その点は代表にふさわしいと思う。
しかし、全日本の決勝でボロボロだったのは心配だ。競技が何日も続いたうえに、チーム戦で緊張を強いられる場面で本来の力を発揮することが課題になるだろう。

橋本大黒柱は、世界を見据えて責める演技をしていたように思う。
ただ、今回もあまり体調が良さそうには見えず、この先、全日本種目別や大学の大会などが続くので、世界選手権に合わせたピーキングが課題になると思われる。
Paris2024を考えたら、準備の段階から予行練習と思って取り組んだらいいのかもしれない。

さて、代表はあと2枠。
劇団千葉はオールラウンドのちからもありながら鞍馬と、上の3人が苦労する吊り輪で点が取れる。
川上翔平選手は吊り輪が弱すぎるのが辛いところだが、萱の弱い鉄棒で爆発的な点が期待できる。
杉本海誉斗選手は平行棒が売りだが、上の3人もかなり点が取れるので、チーム貢献度の点では厳しいか?
わっくんは実績と経験はぴかいちだけに、跳馬でドカンと点を取りたいところだ。
カケルは鞍馬が魅力だが、他の選手達のレベルが高くなってきた今は、それだけでは厳しい。
タケルドイは、しっかり立て直して、Paris2024の選手選考では、またオールラウンダーとして強さを見せてほしい。

男子は2チームくらい作りたいほど選手層が厚く、水鳥強化本部長も嬉しい悲鳴といったところか。
結局は「勝ったものが強い」のである。長いサバイバルゲームを勝ち残って、パリの地を踏むのは誰になるのか、ハラハラ・ドキドキしながら見守りたい。

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