悩み相談2 思い出の漫画と別れる方法

相談
「Toloveる」が捨てられません。
中学時代から親兄弟の目を盗んで買いそろえた「toloveるダークネス全18巻+A3版画集2冊」が捨てられません。滅多に読まないし、誰かに見られても恥ずかしいのでこの春の引っ越しを機に別れを告げたいのですが
1,bookoffに持っていくのにも恥ずかしい
2,青春の大切な思い出のような気がする
3,画集のクオリティが高くて捨てるのが勿体無い。

答え
こんな感じで踏ん切りがつきません。
岩田さんならどうしますか?

相談ありがとうございます。内容を読んでからTo loveるを検索してみました。ストーリーを見るとお色気シーンはありますが重層的な物語みたいな感じで書いてありますね。とりあえず試し読みをしてみたところ、数ページで裸の女性が登場しました。これはブックオフに持って行きづらいですね。

まず、全巻持っていくのが恥ずかしいです。「物として以外にも、何か自分の内面を変えようとしている」「彼女と同棲を始めたのかもしれない」「見過ぎて、興奮しなくなったのかもしれない」「大事に全巻揃えていたこれを売る程、金欠なのかもしれない」など、黒衣の店員が思いそうなパターンが無数に浮かびます。

次に「青春の大切な思い出のような気がする」ですが、非常に分かります。当時親しんでいた、使っていた感じが残っている物は捨てる気がなくなります。実家には未だに絵本がたくさんあります。ぬいぐるみもたくさんあります。おもちゃもあります。親には本当に申し訳ないです。と同時に、中学高校時代手に入れた物はけっこう手放したりしています。ということは、僕の青春は小学時代だったのでしょうか。それは違いますね。リンゴは何個か?の答えで√1.7458が出た、みたいな気持ち悪い答えを出してしまいごめんなさい。

僕としての結論は、捨てなくていいのでは?です。自分の家って、他人には分からないとか見られたら恥ずかしい物がないと実感わかなくないですか?誰が見ても置いている理由がわかる物だけを並べて、隠し事もないような空間は、愛着がわかないしどこにでもある部屋になってしまう気がします。これも実家の話なのですが、久しぶりに帰ると色々変わっているので、他人の家にいるようで落ち着きません。でも実家に残っている自分の部屋に行くと、捨てられない絵本や高校時代真っ赤になりながらブックオフで購入した「モテる技術」という本があります。元恋人からの手紙もあります。そういう誰にも見せたくなくて、処分した方がいいものがあるからこそ、「帰ってきたな」と思う気がするのです。

とは言ってもお別れしたいという相談でしたから、このまま終わるわけにはいきません。そこで僕が提案したいのが、『To loveる』と遠距離恋愛してみることです。つまり、疑似的に捨てたことにするのです。僕自身たまにやることで、捨てられないものをまとめて目の届かない所にしまい(自分の部屋で無理だったら実家の倉庫に入れるとか)数ヶ月過ごしてみると、完全にその存在を忘れて生きている自分に気づきます。たいていは、なんだ感情的になっていただけですぐ忘れる程度のものじゃないか。と思って気持ちが冷め、処分する決心がつきます。しまって以降忘れる日はなかったら、それは手元に置いておくべきです。

もしくは、愛の強さを確認するためにネットオークションに出してみるのはどうでしょう?絶対に売れなそうな値段で出品してみて、その時どう思うかをはかれば気持ちの強さを計測できるのではないでしょうか。同じ作品が売られている値段を見て、以外と儲かるじゃんと売りたくなるかもしれません。そしたらそのまま売れそうな価格で出品すれば、対面の恥ずかしさはなくなります。

ただ、作品を処分したからと言って一生あえなくなることはありません。もちろん自分が青春時代に接していた物体とはお別れですが、作品自体はブックオフにいけばあるのではないですか?僕はたまにブックオフに行って、青春時代触れていた作品と再会しています。部屋には置けないような物でも、ブックオフは置いておいてくれます。そうやっていくうちにブックオフに行く回数が減り、だんだんと大人になっていくのだろうと思います。

以上、答えになっていれば幸いです。
引き続き相談お待ちしております。質問箱のリンクはnoteのプロフィールにあります。


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