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上を向いて歩くのが、人より少し得意なのかもしれない。

私は「ポジティブだよね」
「怒られても、しょげてるところをみない」
と人からよく言われる。

自分でも、そうだと思う。

ポジティブでいられるのは、
前に所さんがテレビで言っていた
「人生はなるようになる(ニュアンス)」という
言葉に衝撃を受け、良いことも、悪いことも、
神様がくれたものだと思い、受け取ることが
出来るようになったからだと思う。

おまけに、幼少期から母に怒られ慣れてきた私は、人から怒られても怖い、怒られた、と思う
ことがほとんどない。
私のために言ってくれているんだな。と受けとることができる。

こういう人って、比喩で
上を向いて歩いている人だ。と言ったりする。

私は実際にも、上を向いて歩くことが好きだ。
雲ひとつないお昼の青空も、
眩しく輝く太陽も、
もくもくな雲の夏空も、
雲が綺麗な秋空も、
グラデーションの夕焼け空も、
綺麗に月が輝く夜空も、
空を見上げることが好き。

でも逆に、私は下を向くことがとっても苦手。

これって、ちょっとデメリットもあるのだ。

「そんなこと」と思われるかもしれないが、
私は階段を降りるのが苦手。

階段を降りる時って、私は絶対に足元を見ないと降りられないと思う。
だって、踏み外すかもしれないから。
でも、足元をみると余計に、踏み外しそうな
気がして、手すりに捕まったり、ゆっくりでないと降りることができないのだ。

中高時代、いつも一緒にいた身長が高くて優しい友人は、気づいた頃から決まって私が階段を降りる時は、隣で肘を折り曲げて、私が友人の腕に捕まって降りやすいようにしてくれるようになった。(今思えば、彼氏みたいだな。)
アウトドアの活動でも、山登りの下り道はいつも、子どもたちに「遅い〜!」と言われてしまう。

みんなは一体、どんな風にしてあんなに器用に
トントンと階段を降りているのか、不思議でならない。

あとは、滑り台も苦手。
緩やかなものも、長いものも、急なものも。
狭いものも、広いものも、ローラーのものも。
屋根がついているものも。

小学校の高学年の頃には、遠足で先生に無理やり滑り台を滑らされて、泣いたこともある。

ふと思ったけれど、私が下を向くことが苦手
なのは、私が人よりも上を向くことが得意だからなのかもしれない。

これからも、私は上を向いて、
周りの人も一緒に上を向けるように。
下を向くときは、自分一人じゃなくて、
人の力を借りて歩けるように。

そんな風に、私の道を歩いていきたい。

〈985文字〉 #あいうえおエッセイ  「う」

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