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声に出して読みたい日本語、高輪ゲートウェイ

そこは近未来を感じさせながらも、どこか退廃的な場所である。

この度、高輪ゲートウェイを最寄駅とした場所に通うこととなった。
厳密にいうと最寄ではないのだが(都営浅草線の泉岳寺駅)、自分の住んでいる方角からだと交通の便があまりよくない。

よって、山手線で半周して高輪ゲートウェイ駅まで行き、そこから歩いた方が手間がかからないのである。

そしてまだ利用して3日ばかりだが、この駅が好きになってしまった。

そんな、高輪ゲートウェイ駅のどこが素晴らしいのか素人目線で語っていこうと思う。


圧倒的に利用者が少ない

いきなりネガティブワードのようにきこえるかもしれない。

駅のテラスのようなところにあるスタバに入って、定点観測をしてみるが、通勤ラッシュの時間帯でも歩く人はまばらなのである。

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(余談だが、高輪ゲートウェイ駅のスタバは一人席が多い。ビジネス想定の設計なのだろう)

近くにある学校に通う学生か、オフィスへ向かう会社員か、新しい駅がどんあものか観光に来ている人か。あるいは周辺に住む住人。
大半がいずれかに属していると推測する。

広い空間に対して人の数が少ないので、あまり忙しなく移動している人もいない。時間の流れがゆったりとすら感じる。
すぐ隣の三田や品川だと大勢がひとところへ急いで歩いている印象なのに、一駅違うだけでここまで受ける印象が変わるのは興味深い。


開放感あふれる広い空間に散りばめた近未来感

駅のホームと改札までが吹き抜けになっているから、他の駅よりも窮屈さを感じさせない。照明についても、他の駅よりも温かみのある色を使用している。
とても写真映えするシーンが取り放題なのだ。
最近の言葉でいうと、エモい。

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(人混みがあまりないのでゆっくり写真が撮れるのもいいところ)

また、JRの車庫も近く、電車を眺めることも、遠くに覗くレインボーブリッジを見ることもできる。

ベンチもあるので、そこに座ってぼんやりと景色を眺めている人も見受けられた。

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(広い吹き抜けにはディスプレイもある。競技の中継配信もここでする予定だったのかもしれない)

最新のテクノロジーを使った案内所もある。
恥ずかしさが勝ってしまい実際には試してはないが、バリアフリーや多言語対応などの細やかな気配りができるロボットなのだろう。

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また、近年試験的にできつつある無人コンビニが高輪ゲートウェイ駅の構内にもある。が、怖くて寄り付けていない。利用者もあまりいるように見えなかった。
(そのうちチャレンジはすると思う…)


改札を出るとそこは不完全な地帯

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改札はひとつ。
田町駅を彷彿させるデッキに出るわけだが、正面から降りることはできない。
よって横の階段を使って降りることになるのだが、ぐるりと遠回りをしないと正面にある大通りには行きつかない。
ネット情報だが、2024年までここは開通されないらしい…。

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駅の正面には広い土地といくつかのプレハブがあるのだが、周辺が閉鎖されており、人影はほとんど見えない。
なんだか寂しく見える。


本来、新駅のオープンに伴いイベントが長期的に行われる予定だったのだが、タイミングが悪くコロナが流行ってしまったがために3月から開始するはずのイベントは中止や延期となってしまった。
(ようやく7月より一部開催されるのだそう)

つくづく、ツイていない駅だなという印象ばかり。
本来ならばどこまでこの駅が活気づいていたのか、想像して郷愁にひたってみる。


話題性と活気のアンバランスさの上に立った希少な駅

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言葉選びによって否定的に聞こえてしまうかもしれない。しかしそんなことはなく、きちんと新しい駅としての機能を果たしている高輪ゲートウェイ駅。
駅が増えるってインパクトが大きいはずなのだが、時期が悪かったがために注目をあまり浴びずに、ひっそりと佇んでいる。


たくさんの資金と人の時間を使ってここまで出来上がったこの駅に、現に私は助かっている。
これからも使う者として、親しみを持っていきたいと思う。

このnoteを読んだ人は、近くに来たときには少しだけこの駅のことを思い出してほしいと思っている。
回し者ではないのだが、とてもいい駅です。

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