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YAMI大第8回レポート:新型コロナウイルス感染症についてもう一回考えようぜ

5月1日(土)夜8時からYAMI大 U-35くらい学部、大雨&雷鳴轟く中オンラインイベントが開催されました!

YAMI大って何?という方はこちらへどうぞ。
【YAMI大公式サイト】
https://www.yami-dai.space/
【U-35くらい学部公式ウェブサイト】
https://yami-dai-u35.jimdosite.com/
※ここに書いてはいませんが学部長、吉原海(KAI Yoshihara/♀)は中央大学法学部政治学科卒。政治学はもちろん、NPO/NGO、ジェンダー論まで幅広く学んだ人です。卒業後はCanada、NewZealandでワーホリしたり、山小屋とかOLとか、とにかくいろいろやった人です。
(写真:Canadian Rockie)

//第7回オンラインイベントはこうして行われました//

【時間・参加人数】
5月1日(土)午後8:00~9:30(日本時間、@Zoom)
●日本全国3名+録画参加4名(台湾・南米・日本)

【プログラム】
①チェックイン
②<対話>新型コロナウイルス感染症についてもう一回考えようぜ
③ガクブチョーの〆

//チェックイン//

Sくん
前回のオリンピックの話の続き。アメリカのTV業界はリアルタイムで観る者がものがスポーツ程度(NFL、バスケ、野球etc……)。オリンピックがなくなると困る視聴率の構造に気づいた。ドラマやニュースはネットに流れた。来年のWBCはなくなる予測。

Mikity
先週末江ノ島エリアの旦那の保養所に行った。まん防適用が鎌倉市で、江ノ島エリアの藤沢は適用外でそこは店一軒の差。湘南エリアでヨットの五輪プレ大会がコロナ禍で2度行われたそうで、選手、スタッフ、報道陣ですごい人出だったそうで五輪開催について微妙な気持ちが走る。

ガクブチョー
ヒプノセラピーで人生最大のトラウマと向き合った。例えるならエヴァのロボット操縦に慣れていない感じ。まだ身体の操作が調整中で気分は2歳児(ぇ。)今まで好きだったものの興味が変わっている。

//<対話>新型コロナウイルス感染症についてもう一回考えようぜ//

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<<Sくんの1年間のコロナ禍体験「自分の身は自分で守る」>>

point1:「コロナがこうだった」という実感がない

コロナに関係ない変化が多かった。コロナという雑感がない。大きかったのは在宅勤務で、あと1年くらいこの生活は大丈夫そう。ワクチンや治療薬、重症化のメカニズムの解明は研究者を応援するしかない。オンライン使用頻度が激増し、人間関係も未練がなくなった。

point2:緩みがある中自主的に「緊急事態宣言」を出せるか

状況だけ見たら今は去年の緊急事態宣言よりヤバイ。毒性が高い変異株が来たら本当にやばいことになる。一般的なウィルスなら変異繰り返すにつれて毒性は弱くなる。強い毒性ならばら撒く前に死亡するのが基本だが新型コロナは潜伏期間が妙に長く、潜伏中に感染するリスクもある変なウィルス。ヤバイときに自主的に緊急事態宣言を出すことが大事!

point3:いい意味で諦めがあり今しかできないことをする

今の状況は5年10年続かない。今できることを前倒しでやっておこうと思う開き直りがある。とりあえず寝ることから(笑)

point4:「新型コロナ」は400年前に中医学の本に記載がある?

新型コロナは約400年前に似たようなものが流行り記載がある。今中国は中医学の本に記載がありそこにのっとって対策が行われているそう。中国は今監視下で抑え込む体制ができている。陽性者が出れば一網打尽に隔離する。独裁的な国家は抑え込みに成功しているとしても、住みたいかと言われればまた別……。

point5:「最小多様度の法則」とパンデミック

「最小多様度の法則」は単一の環境だと多様性がないほうが栄える。パンデミックの状況で隔離してしまえばいいかというと人類の繁栄には一概にそうとも言えない。環境に多様性があるほうが生物的に順応する。池田清彦氏(生物学者)によると人は他の生物より明らかに変なことをする。変な行動をし変なものを食べると言っていた。変なことをすると学習して繁栄していくという法則。

point6:スペイン風邪を題材にした”日本一 わきまえない女優「スマコ」”

宮本亜門監修の演劇、主演は大和田美帆(昨年コロナで亡くなった岡江久美子さんの娘)を観た。それでも演劇が必要だと信念に基づいた演劇で迫力満点。大和田美帆さんも母・岡江久美子が亡くなったことで誹謗中傷を受けた経緯がある。

point7:変異株への対応をしっかり観察する

一般的にウィルスは変異すると毒性が弱くなる。毒性が高いほうに変異すればその人がウィルスをばら撒く前に亡くなる。毒性が高いものは基本的に流行らない。新型コロナは潜伏期間が異様に長く、潜伏中に感染力もあるものもある。油断していたら痛い目に遭う……かもしれない。←不確定なところがコロナらしい!

<<Mikityの1年間のコロナ禍体験「人間関係の親密さが救いだった」>>

point1:1年間QOL重視の生活をし続けた

コロナ長い……。1年間政治は無策に感じた。それでも自分のQOLは変えずオンラインの趣味や学びを楽しんでいる。非接触を前提とするコロナ禍で自分を支えたのは仲間や友人の存在だった。
夫が出張が多く疲れていて、地方との交渉中「コロナのせいにするな」と言われてしまうらしい。小学校はオンライン整備などが進められているが実行はされていない。家庭のネットワーク環境などアンケートなど取られている段階。PTAやらなくていいといった恩恵も受けた。

point2:1年前よりウィルスに対してわかってきたことが気の緩みの一因?

去年の今ごろは自分も一歩外に出るのが死に直結するようで怖かった。味覚障害の有無、高齢者や基礎疾患のある方の重症化リスク、長時間の向かい合う会話の危険性などわかってきたことがあるのも気の緩みの一因かも。

point3:人生を考え人間関係が一人一人深くなった

不要不急と言われて仕事や余暇を削られながら「人生何か」を深く考えた。
仕事関係、友達、ママ友、ひとりひとりの関係がディープになった。表面上の会話が減り、その人の内面を深く掘り下げている。ただし、子育てはじじばばにヘルプを頼めなくなった辛さがある。

point4:「新型」コロナウィルス命名の不思議

初めて武漢でウィルスが発見され「新型」と命名されたとき、どこか反発を覚えた。人間がこの世に存在するウィルスをすべて掌握しているようなおごりを感じたから。

point5:マスクをはずしたときに摂食障害など美醜にまつわる病気が増えそう

マスクで顔を隠す生活が3年間続くとすれば、外したときに自分も相手も美醜に苦しむ人が増えると思う。マスク生活で、目元や身体から発せられる他人の情報を読み解くことはとても鍛えられた。

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<<ガクブチョーの1年間のコロナ禍体験「コロナで起きたいい変化は今後も維持されてほしい」>>

point1:ウィルスに対する警戒心の緩みと在宅勤務の恩恵

1年前は「死ぬかも」という緊迫感があったが今は警戒心が緩んでいる。去年は自分の命も、自分がウィルスの媒介者になる可能性も考えて怖かった。1日3時間の通勤がなくなりその分料理や洗濯など生活に使えた。コロナがあることで起きたこうしたいい変化は変わってほしくない。
オンライン前提になりPCやZoomが使えない人があぶり出された。政治に対してはこの人たちに任せても仕方ないという諦め、麻痺。

point2:コロナフラストレーション爆発の危惧

ウィルスは目に見えないから疑心暗鬼になりやすい怖さがある。春は生物的に身体が芽吹く季節。一触即発前のような気がする。この状況でオリンピックやるの?といったフラストレーションが溜まっている。こんな状況で危ういカリスマが出てきたら集団で爆発しそう。そこにはわかりやすい言説にひっかかりやすい日本の国民性がある。出る杭は打たれる、より出る杭に同調する状態に去年から変化したように思う。

point3:YAMI大-u35を始めた大変化!

このYAMI大、u35の活動を始めたことが大きい変化!
今までは集団で定期的に同じくらいの年齢の人と政治や社会問題を議論することを諦めていた。Zoomの普及、コロナウィルスという万人の共通体験がいいきっかけになった。1対マスの聴講といった勉強は止め、議論の場に参加するようになった。

point4:命の危険が差し迫って出た人間の本性

命の危険が差し迫った経験でその人の本性が出ている。社会や個々人の人生観も変化した。コロナで変わったものはもう元の型には戻れない。いいものは残し悪いものは断捨離することが大事。

point5:とにかく海外に行きたい

2018年に台湾に行ったのが最後の海外旅行。海外に行きたい。これまで海外に行くことは逃避の意味もあった。今海外に行くことが趣味なのか逃避なのかわからないけど、行きたいという欲は強い。パスポートが腐る前に。

point6:生物という種の生存本能でコロナを見た場合

パンデミックで自然環境(ヴェニス川や中国の大気汚染など)の劇的な改善がある。人間から見たら大変な存在だが生物にはハッピーなのかもしれない。種としての人間、個としての人間である生き物は面倒くさい。種としての人間と考えたら独裁的な政治のほうが合っているのかも。「私はこれしたい」と思えば自由に動けることは種の保存には反する。こうした非常事態のとき、人間は動物と同じである種と考えたほうがいい。
地球に対して人口も多すぎる。コロナは都市部の人口密度の高い地域で最も感染力を振るっている。これが中国の田舎の奥地で起きたことだったら、その一家はごめんなさいということで済んだ。先進的、先駆的とされる人口密度の多い都市の脆弱さが露呈した。

//ガクブチョーの〆//

話題は尽きず2時間話していました。コロナに対する話は無限大、1年経ったのだなと思いました。
次回はみんなが行ってよかった旅先、これから行きたい旅先のカジュアル回を挟みます!
その後YAMI大-u35学部は「新しい社会はどうあるべきか」を考える第2章に進んでいきたいと思います。「人新世の『資本論』」(斎藤幸平著)を課題本にする予定です。

【お問い合わせ先】
◎YAMI大 U-35くらい学部
参加費無料。まじめに楽しくがモットー♪
学部へのご質問、お問い合わせ、見学希望の方は下記よりご連絡ください♪
u35.yamidai☆gmail.com (☆→@)
公式ウェブサイトはこちらです。​
Home | YAMI-dai_U35
作戦会議、. しようぜ。. 2020.9 // 開講予定. YAMI 大学 U-35くらい学部
yami-dai-u35.jimdosite.com
―書記係のコバナシー

私の住む神奈川には緊急事態宣言が発令されていない(2021.5.8現在)。
緊急事態宣言宣言が4月25日に東京に発令されてから、明らかな東京の友人らと神奈川県民のテンションの落差を感じた。
状況はおそらくそう変わらないはずなのに、国の発令はこうも人のテンションを落とす。
「関係ない」と外出する若い人たちがフューチャーされながらも、かなりインパクトのある言葉であり生活なのだと理解した。

えてして暗くなりがちなコロナの話だが、それでも私は希望を持ちたい。
1つのことから希望を見出し取り出せることもまた、私たちに試されるコロナ禍の能力であるように感じる。ネットの記事を書いておきながらネットの遮断もまた希望だけ抜き取る大きなファクターのように思えた。

記録・文責 F.MIKITY

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