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映画「65/シックスティ・ファイブ」「THE WITCH 魔女・増殖」のこと、「良寛の書の世界」のこと、など、

5月×日
TOHOシネマズ六本木ヒルズで「65/シックスティ・ファイブ」(スコット・ベック&ブライアン・ウッズ監督)
つーまーらーなーいーっ。

宇宙船が故障し、不時着したのは6500万年前の地球。
生存者は主人公(アダム・ドライバー)と一人の少女。
恐竜を絶滅させた隕石の衝突が迫る中、二人は地球から脱出することができるのか。
みたいな話。

宇宙船とか恐竜とかが出て来る話は基本好きだし、製作がサム・ライミだし、監督・脚本は「クワイエット・プレイス」(良作)の脚本を書いた人だし、ということで楽しみにしていたのだが・・・。

なんでこんなにつまらないのだろう・・・それがちょっと不思議。
設定に色々無理があるとか、ストーリーがご都合主義だとか、どっかで見たことがある場面ばかり、などなど欠点を色々あげることは簡単なのだが、それがつまらない理由なのかというと、ちょっと違う気がする。
設定に無理があって、話がご都合主義で、どっかで見たことのあるシーンばかりだけれども面白い映画なんていくらでもある。
映像(特撮)も悪くないし、主人公と少女のぎこちない心の交流もありきたりとはいえ別に悪くは無い。
何が悪いんだろう・・・。
もう一回観ればそれがつかめるような気もするが、それをつかむためだけにもう一回観る気にはなれない。

5月×日
東京黎明アートスペースで「良寛の書の世界」展

この小さいけれどなかなか立派な美術館は、「なる」さんという方のnoteで知った。

「なる」さんは、美術館/ギャラリー等への訪問記をちょっと尋常じゃないペースで投稿し続けている人。

以前働いていた仕事の関係で、この辺り(東中野周辺)の土地勘はあるはずなのだが、こんな美術館があるのは「なる」さんの記事を読むまで知らなかった。

さて「良寛の書の世界」
書なんて全然わからないのだが、良寛さんの書の「力弱さ」は面白かった。
どこにも「力強さ」が感じられない感じ。
これは下手くそなんじゃないか、という気もするが、しかし微妙にバランスが取れているような気もする。実は絶妙なバランスをとっているのかも知れない。が、やっぱり下手くそな気もする。

気に入った詩(漢詩の読み下し文)

十字街頭 食を乞ひ了はり 
(じゅうじがいとう じきをこいおわり)
八幡宮辺 方に徘徊す。 
(はちまんぐうへん まさにはいかいす)
児童相見て 共に相語る 
(じどうあいみて ともにあいかたる)
去年の痴僧 今又来ると。 
(きょねんのちそう いままたきたると)

6月×日
新宿ピカデリーで「THE WITCH 魔女・増殖」(パク・フンジョン監督)

とある研究施設が何者かに襲われ、一人の少女だけが生き残る。
牧場を経営する姉弟に保護された少女だが、彼女を狙う複数の集団が忍び寄る。てな感じの話。
それぞれ違う思惑を持っているらしい複数の集団が入り乱れる辺り、なかなか楽しい。少年マンガ的な超能力バトルものとして楽しんで見ることができた。
こういうタイプの映画に関しては韓国映画と日本映画はかなり差がひらいてしまったな。

シリーズものの2作目らしいが、1作目は未見。
別に1作目を見ていなくてもそんなに困ることはない。
ただ、長い物語の一つのエピソード、という感じなのでちょっとすっきりしないところがあるのと、この手の話で138分という上映時間は長すぎる。

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