ベルファスト/ウクライナ

ベルファスト/ウクライナ、といっても全く政治的な話ではない。
若い頃に良く聴いた曲は、いくつになってもちょっとしたきっかけで頭の中で再生されるものだな、という話。

【ベルファスト】

「ベルファスト」という映画があって、アカデミー賞の脚本賞を取ったんだっけ。
ケネス・ブラナーという人が監督した映画を今まで良いと思ったことがないので、「ベルファスト」は観に行かなかった。
ただその映画のせいで最近「ベルファスト」という言葉を見聞きすることが多かったので、そのたびにデビッド・ボウイの曲が頭の中で流れ出した。

Tony went to fight in Belfast
Rudi stayed at home to starve
I could make it all worthwhile
As a rock & roll star

トニーは戦うためにベルファストに行った
ルディは家にとどまって飢え死にした
ぼくはそれらすべてを価値あるものに出来る
ロックンロールスターとして

David bowie “Star”

ベルファストは北アイルランドの首府。
北アイルランドの問題を語るほどの知識もないので、それ以上のことは書けない。

× × × × × ×

【ウクライナ】

今回の、ロシアによるウクライナ侵略戦争が起こるまで、ウクライナのことなどほとんど知らなかった。
チェルノブイリがウクライナにあることも知らなかったし、キエフという街の名前は聞いたことがあったが、それがウクライナの首都だということすら知らなかった。
でもウクライナという言葉の響きはかなり昔から、ビートルズの曲で耳になじみがあった。

Well, the Ukraine girls really knock me out
They leave the West behind

ウクライナの女の子にはノックアウトされたよ
西欧の娘なんか目じゃないね

The Beatles “Back in the U.S.S.R.”

チャック・ベリーに「Back In The USA」という曲がある。
いろんな国でコンサートをやって、やっとアメリカに戻って来た、やっぱりアメリカは最高だぜ、みたいな、たしかそんな曲。
ビートルズがそれをパロディ・・・いや、パロディってのとはちょっと違うかな、ともかく「Back In The USA」をもじって作った曲が「Back In The U.S.S.R.」で、ソ連に戻って来た、やっぱりソ連は最高だぜ、みたいなちょっと皮肉っぽい曲。ただ曲調はチャック・ベリー風と言ってもいいような軽快なロックンロールで、そこにビーチボーイズ風のコーラスが付く。
USSRといいながら、いかにもアメリカっぽいロックンロールというのが面白いところ。
この曲もここのところ頭の中で再生される頻度が高い。

そして、もしかしたら今のプーチンの頭の中にもこの曲が流れているんじゃないか、と思ったりする。

Year, I’m back in the U.S.S.R
You don’t know how lucky you are, boys
Back in the U.S.S.R

そう、ソビエト連邦に帰って来たんだ
これがどんなにラッキーなことか、君にはわからないだろう
ソビエト連邦に帰って来たんだ!

The Beatles “Back in the U.S.S.R.”

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