日本の商品の販売の仕方(PC)

途中までは良かったのに、何故こうなってしまったのか?

SONYのVAIOは革新的だった。昔は任天堂のファミコンの開発機を作っていたようだが、CD-ROM搭載を嫌気され、そして結局自らコンシューマーゲーム業界にプレイステーションと共に入った。

開発部門は違うのだろうが、会社の雰囲気というものはあるだろう。
そのうちPC業界にも参入。勿論ご存じVAIOだ。
私もVAIOは何台か購入しているが、その購入した時期はそれこそ「SONY製PCの黄金期」だった時期だ。
それが、SONY本体の経営不振から、社長の交代等色々あったが、PCに対する比重が明らかに軽くなった。
そして今やVAIOは別会社として独立。要は、自社部門として維持して行く事が困難だと判断された。

その分離独立の前のSONY製PC。
「消費者の欲しい物」ではなく「会社の売りたい物」を売っていた。
それが合致していれば問題は無いのであろう。
しかし、VAIOの独立という結果を考えれば、当然上手くいかなかったという事である。

末期、つまりはまだVAIOがSONYのPC部門だった頃の末期。
明らかに価格と性能がマッチしていない、しかも価格が高くて性能が悪いという悪い方にである。
これで「買え!」という方が無理である。
その製品を見て「あー、永くは無いなぁ。勿体無い。」と思った記憶がある。
VAIOが独立してVAIO社として生き残っているのは有り難いが。

今の日本製PCも大体はそんな感じである。
車で言えば、高利益な高額な製品を売りたい!その為には、立派に見せよう(見た目だけ)、便利な機能を載せよう(過剰で要らないもの)、金を持ってる高齢者向けに、家族に受け入れてもらいやすい製品を。
大体こんな感じで作ってるんだろうな。と想像される。

今求めているのは、クリエーターPC、ゲーミングPC、であって、PCである必然性を持たないものは別にPCでなくても良いのである。
きっとTV部門との兼ね合いもあるのだろう。協業して行けばいいのにとは思うが、ここもTV部門は同じ感じで売っているので合わさったところで悪い所が強調されるだけかも知れないが。

低性能…とは敢えて言わず、コスパPCといった形で売ればいいのに、何故かそれも出来ず…。

これでは確かに他国のメーカーにシェア奪われても仕方ないなと思わされる。
これは日本の各業界にいえる部分でもある。
「需要があるから成り立つ」
ここが全く持って無視されている。

・車
・スマホ
・TV
・PC
他には何があるかな?
低コストで利潤少ない所ほど、アイデア絞って売れているのが凄い。ダイソー等。
利益を求めるのは良いし当然だ、しかし、その利益を得る為に、利益を吹き飛ばしていたら全く持って意味が無い。

先ずは「消費者が求めているものは何か?」ここに立脚して考えて欲しい。
折角良い技術を持っているのに、衰退していく様を見せつけられるのは心苦しい。

日本の経済、製品の復興を願いたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?