うーたんとの出会い

うーたんとは東京で出会いました。

私と旦那さんが入籍したその年は、旦那さんは仕事で東京で暮らしており、私は札幌に住んでいました。旦那さんが住んでいた辺りはとても猫が多く、地域猫として近所の人たちが避妊・去勢手術をして代わる代わる餌やりをしていました。

旦那さんは職場に行く途中に見かけた猫の写真を、ほとんど毎日私に送ってくれ、毎日夜のテレビ電話で猫たちの話をしていました。

そんなある日に出会ったのが、人懐っこい白黒猫、のちのうーたんでした。

旦那さん4月から東京に住み始め、5月のGW明けに初めてうーたんと出会います。その日の夜少し興奮した面持ちで、「今日会った猫が撫でさせてくれたよ〜」と私に写真を送って説明してくれたのです。
「白地に黒い模様が入っているから牛柄だね、じゃあ“うーたん”！」などと適当に名前をつけました。東京の猫で撫でさせてくれた最初の猫は、このうーたんでした。

車の下からわざわざ出てきて撫でさせてくれたのだと言います。
今思うとうーたんは、終の住処を求めてリクルートしていたのかもしれません。