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2013 best albums

2013年間ベストアルバムの10枚もツイッター履歴から発掘できたので、改めてここに写しておきます。


2013年12月13日(金)
【2013年間ベストアルバム~前編~】本日は前半の5枚を紹介。佳作も多く、これとは別に10枚選べるほどでした。キリがないので、今の気分で選択。ところでアルバムという括りはこの先も通用していくのか?ABC順。

1.Çiğdem Aslan『Mortissa』
歌い回しも演奏も自然体。初めて聴くのに、どこか「懐かしい新しさ」を感じる。国境も時代も軽々と越えているようだ。チーデム・アスラン『モルティッサ』としてライスから配給されている。

Çiğdem Aslan『Mortissa』


2.Billy Bragg『Tooth & Nail』
これは力作。Woody Guthrieの精神を引き継ぐ覚悟のようなものも。何より曲の質が高かった。切実さがある。Joe Henryのプロダクションもしっかり噛み合っている。

Billy Bragg『Tooth & Nail』


3.Guy Clark『My favorite picture of you』
真の職人と言える作曲家の新作にも胸を打たれた。丁寧に磨き上げられた楽曲。心を込めた歌唱。簡潔ながらも寄り添うような伴奏。今年の作品群の中でもとりわけ光っている。

Guy Clark『My favorite picture of you』


4.Shawn Colvin『All Fall Down』
今さら気づきましたが、これは2012年作ですね。この人も昔ながらの自作自演型と思うが、視点も音作りもとても現代的。幅が広く、奥行きもある。プロデュースはBuddy Miller。

Shawn Colvin『All Fall Down』


5.Sarah Jarosz『Build Me Up from Bones』
勢いに乗って3枚目。温故知新型。アクースティックな編曲が好きだ。音が良い。曲はしっかり揃えてきているし、声には翳りのある伸びやかさが。なんと22歳か。

Sarah Jarosz『Build Me Up from Bones』



2013年12月14日(土)
【2013年間ベストアルバム~後編~】今日は残り5枚を取り上げます。こうして振り返ってみると、今の僕は「声」に耳がいく。声を響かせるための楽曲であり、演奏。偏ってはいるが、それもまた一つの聴き方だろう。

6.Bassekou Kouyate & Ngoni Ba『Jama Ko』
ンゴーニの電化は、攻撃的になるというよりはリズムをさらに強化するためだったようだ。踊れる音楽と思うが、やはりどこか重たさがある。ソウル・ミュージックは形を変えて、こういうところに息づいているのか。

Bassekou Kouyate & Ngoni Ba『Jama Ko』


7.Laura Marling『Once I Was An Eagle』
変則チューニングのギターを弾きながら、無理のない発声で、落ち着いた表現を獲得している。堂々としているがこの人もまだ23歳。自然発生的に次々と連なっていくような前半部分は、大胆かつ鮮やかな一筆書きを思わせる。

Laura Marling『Once I Was An Eagle』


8.Bobby McFerrin『Spirityouall』
オペラ歌手だった父の黒人霊歌集に敬意を表したアルバム。よって宗教的な色合いは強いが、根底にある捧げる気持ちは誰しも共感できると思う。声の柔らかな表現力には耳を奪われる。腕達者たちの伴奏も実に的確。

Bobby McFerrin『Spirityouall』


9.Anaïs Mitchell & Jefferson Hamer『Child Ballads』
この人の幼いような歌声も独特。二人の歌とギターに最小限を加えただけだが、豊かな世界が広がっている。表題通り、伝統歌を今に蘇らせる。

Anaïs Mitchell & Jefferson Hamer『Child Ballads』


10.June Tabor, Iain Ballamy, Huw Warren『Quercus』
サックス、ピアノ、歌の三人だけで作る静謐な音楽。澄んだ音に深みがある。落ち着いた空間で静かに耳を傾けたい。ピンと張り詰めたような緊張感も。

June Tabor, Iain Ballamy, Huw Warren『Quercus』



次点も数多いが、よく聴いたのはBoz Scaggs『Memphis』かな。2014年も良い音楽とたくさん出会いましょう。


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