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新型コロナウィルスについて考える #6

「危機感」

2020年4月7日19:00に安倍内閣総理大臣が「緊急事態宣言」を7都府県に発令した。
しかしながら、一夜あけた丸の内や品川、新橋などの通勤風景が普段と変わらないことに愕然とした。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200408-00000021-mai-soci.view-000 
更には、4月9日には東京都内で新たに181人(1日の過去最高)の感染者が確認され、同日午後7時現在で感染者数は5,000人を超え、5,331人となった。

政府は緊急事態宣言までの対応は丁寧に、慎重に行ってきた。
国民アンケートの実施、メディアによる緊急事態宣言の予告報道、諮問委員会での念入りな議論とその内容の発表、それぞれの省庁での緊急対策調整、各自治体との調整などなど。緊急事態宣言と休業要請、経済支援策をパッケージで発表、説明するために時間を掛けて満を辞して発令したにも関わらず危機感が伝わっていない。
なぜだろうか?

理由はいくつか考えられるが、やはり一番大きいのは海外と比べて対応が圧倒的に遅かったこと、そして感染者数と新型コロナウィルスによる死亡者数が他の先進国よりも相対的に少ないことが挙げられる。このような有事においては「覚悟とスピード感」が重要だが、それが伝わってこないのが残念である。
そして、もう一つ、重要なことはメディアと国民性の問題である。
個人的には、GDPの20%に相当する108兆円の経済支援策を示したことは評価に値すると考えている。勿論、対象者、対応窓口、申請・受け取り方法などの詳細についてはまだ詰めることが山積だと思うがある程度の方向性は示された。それによって依然として状況が厳しいことに変わりがないが、それは誰にとっても同じで誰かを責められるものでもない。むしろ大きな方向性と想像以上の支援策が示されて多くの人は多少なりとも安心したはずである。にも関わらず不安面に偏った街頭インタビューや報道のされ方や世論の論調に疑問を感じる。

もう一度言う。
目の前にある危機は「人の生命と健康、ひいてはコミュニティー、社会の危機」なのだ!守るべきものは「人」であり、「社会・国家」であり、大袈裟かもしれないが「文明」なのである。そのために自分が感染しない、人を感染させないことが最重要課題である。ウイルスを感染・拡大させないために人の流動を最大限なくすことが求められて「外出自粛」なのである。
経済面や社会生活面での危機は認識しているが、「生命」あってこそなのでそれよりも優先されるものではない。
ここの考え方がぶれないことが重要なのでメディアには、ちゃんと情報を整理して報道して欲しい。情報を垂れ流さないで欲しい。間違えた世論形成をしないで欲しい。
主体性がなく流されやすい国民性も問題で、個々人が正確な情報やデータに基づいて理性的に自己判断し、行動することが求められている。生活する上での信念も問われる。自分だけが苦しいのか、それとも社会全体が苦しいのんか、皆で考えよう。実は世界中が苦しいので。

小池都知事が何度も会見で「危機感を訴えている」。
一連の新型コロナウィルス問題で一番覚悟を感じるリーダーである。
東京を、日本を守ることに必死な姿勢が伝わってくる。その結果、共感する人たちが1日も早い緊急事態宣言を求め政府も動かしたと考えている。
また、首都圏の県知事や政令都市の首長とのテレビ会議の様子の一部を見たが足並みが揃っていないとメディアは報じるが、それでもぶれない姿勢が頼もしいとさえ感じられる。
各自治体のリーダー達も正確な情報とデータに基づいて正しい判断をして欲しい。そして日本全体でこの難局を乗り越えるために知恵を出し、協力し合い正しく導いて欲しい。

皆で正しく「危機感」を共有し、行動しよう!

#staysafe   #stayhome   #緊急事態宣言   #メディアの役割   #日本人の国民性   #生命   #甦れ日本


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