2021/02/12日記 生活にマスタード

かれこれ人生もまるっと20年に突入しようかというところなのに、生活が下手すぎてうっかりドライヤーで指を擦りむきながら焼いた。なんかよくわかんないけどめちゃくちゃむかついた。指がソーセージだったらこのまま食えて楽しいのにと思ったが指は指だった。ムカついたのでこれを書いたら薬を塗ってさっさと寝る。多分。

今日はひょんなことからフォロワーと突発的なジェンダー座談会を開くことになった。他人の価値観とか、人に言えなかった疑問とか、そういうことをワイワイ話せる場って割といいなと思った。しかし言い出しっぺが僕であったので誤った情報を発していないか、感情的になってはいないか、終始そわついた。今年の秋からやたらと何かを仕切ったりリーダーを務めたりするようになったが、まだまだ板にはつかない。

僕はおそらく色々な事象から根本的に目を背けるのが不得意なんだろう。逃げ足が遅いというか。だから振り返って戦うシーンが往々にしてある。一番後ろを走っていた人間は振り向けば先頭になるしかない。そういう時に発揮できる度胸というのは多分にあって、俺は今はそれを磨いていきたい。何の話なんだろう。やたら抽象的な話になってしまったがまあ。

僕の好きな映画(小説?)にファイト・クラブというものがある。(※僕の布教で観た昔の知人らから体調不良を訴えられたことがあったのでおすすめはしません。)酷く暴力的で見ようによってはポルノチックなグロテスクな作品なのだが、その中に、とある主要キャラの男が主人公の手の甲を薬品で焼くシーンがある。当然ものすごい激痛だろう。身をよじる主人公に男は「痛みから逃げるな」と説教をする。無茶である。誰だって今夜の晩ご飯や昔見た絶景や親しい人間の顔を思い浮かべる、現実逃避するよりない局面である。俺はその男を気持ち悪いと思う。だが同時にこんな男になれやしないかと憧れている。多分、こいつも逃げ足は遅いんだろう、だから強くなったんだろうという気がするのだ。

善良な他人を積極的に加害したいわけじゃない。むしろマイノリティの権利を守るとか、自分がケガしないようにするとか、そういうことに使えるリーダーシップが欲しい。攻撃は最大の防御で、先進は最大の安寧だ。そんな気がする。僕の生活を救ってくれるリーダーなんぞいやしないので、自分の指は自分で守るしかない。焼けてしまったら自分でマスタードとケチャップを用意して美味しくいただくしかない。そういうこと。嘘だけど。

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