親子である証明-直面した親の介護vol.8

高齢の両親に代わって何かことを進めようとするとき、「親子関係が証明できるもの」が必要になることがある。
両親と同居(同一住所)ではなく、姓も違うとなると、「親子関係を証明できるもの」=「戸籍謄本」を取り寄せるしかない。
わたしの戸籍は夫の実家(北陸地方)の住所になっているため、申請書類と郵便小為替と返信用封筒を同封して郵送するという、大変古風な手順で取り寄せなければいけない。なんでわざわざ郵便小為替なんて買わなきゃいけないんだよ。しかもこれ手数料かかるし。
マイナンバーカードがあったら日本全国どこからでも取得できるシステムにするつもりないのかな?そうするためのマイナンバーカードじゃないのかね?わたしは数少ないマイナンバーカード保有者なんですけど、今のところまったく恩恵ない。

話は逸れたけど、その戸籍謄本は、まずは携帯電話の名義変更で必要になった。
(たいていの携帯会社は離れて暮らす家族もまとめるとみんな割引♡みたいなことを言っているけど、おそらくこの場合も必要なはず。)
次に想定していなかった意外なシーンで必要になった。
母の入院費用を少しでも抑えるため、生命保険でカバーされている入院保障や見舞金の申請手続きをしていたなかで、とある共済会の申請書類を、急いでいるので郵送ではなく受け取りに行きたいと申し出たときのこと。
申請書類の手渡しは、本人か、特例で配偶者の方にしか渡せない、同一住所でもなく、姓も違う娘の場合は「親子関係を証明できる書類」がないと渡せないと言われたのだ。

はいはい、そんなこともあろうかとちゃんとありますよ、戸籍謄本が!!!

「あります!ありますので取りに行きます!」と鼻息荒く答えて受け取りに行った。
・・・やれやれ、助かったゼ。


わたしは特に夫婦別姓派ではない。個人的には姓が変わるのを楽しみにしていた。だけど結婚して姓が変わったとき、法律に則って改姓しているのに、運転免許証、パスポート、銀行口座などなどなどなど・・・、それぞれ、いちいち時間を取って手続きに行かなければいけないのが、どうも腑に落ちなかった。不公平だろ・・・。こういう手続って、平日しかできないものが多いんだよね。それと手続き自体に手数料がかからなくったって、住民票を取得したり、新たに印鑑を作ったり、やたらお金がかかったような気がする。(もう20年以上前の話)

それがですよ。自分の親に代わっていろいろな手続きをするために、また手間とお金がかかるってどういうことですか?!
ただでさえスムーズに進まない手続きに、さらに追い打ちをかけるんだよね、こういう細かいことって!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?