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【FaB】新規プレイヤーを沼に沈めるためにコモナーを勧める理由5選


0.はじめに

コモナーを、勧めなくてはならない。

いきなり何言ってんだこいつと思われるかもしれないが、割と合ってると思っているので言わせていただきました。tzwです。

5月に入り、『ROAD TO TOKYO』と公式は銘打ち、全国で体験会やブリッツイベント、そしてプレミアイベントにプレリリースと、日本でのFaBプレイヤーを増やしていこうと、様々な施策を打っています。
カードゲームに限らず、コミュニティの維持や成長にとって、新規プレイヤーの参入は非常に重要な要素であり、日本において知名度が低いFaBにとって、日本語版発売に合わせた5月は非常に重要な月になると予想できます。

公式より。なお右のプロモカードはイベント優勝者のみ配布です。

メーカーは新規プレイヤー向け商品として、ブリッツデッキという構築済みデッキを新弾ごとに発売しています。このデッキの出来はとても良く、ヒーローごとの特徴を出しつつ、何をやりたいのかが分かるように構築されているので、初心者としては体験デッキからのステップアップに、経験者には新弾ヒーローの動きを確認できる良い商品でしょう。

もちろん今回の新弾でも発売予定。この構築済みを使用した先行イベントも開催されます。

しかし、ここからブリッツの道に進むにしろ、さらにCCや競技イベントに突き進むにしろ、高いハードルが多く待ち受けていることは、経験者には痛いほど良く分かっていることだと思います。特に希少で高額なレアカードやLegend装備を揃えることは金銭的な問題だけではなく、FaBが流行していない地域によっては入手自体大変なこともあるでしょう(北海道とかね)。また大変な思いをしてカードを揃えても、LL入りによってカードが使用できなくなるどころかデッキ自体が消滅したり、そもそも対戦相手が中々いなくてカードがあっても遊べないなど、初心者にとってFaBはまだまだ過酷な環境だと思います。

再録版で16000円(2024/5/3現在)
しかも3枚も積むとなると…

そこで、初心者をFaBの沼に引きずり込むだけではなく、経験者も一緒になって楽しく遊べ、しかも安い、コモナーをお勧めしたいと思います。
今回はコモナーをお勧めする理由5選と称して、5つの利点を挙げてみました。ついでに私が使用しているコモナーデッキも紹介します。

理由1.ヒーローの特徴を十分に生かせる

コモナーはブリッツの構築ルールに加え、ヒーローと武器、装備はコモンとレアまで、デッキはコモンのみというルールで遊ぶ構築戦です。
デッキのレアリティが低いという点を聞くと、強力なレアカードを使用できない、一種の縛りプレイのような印象を受けることがあるかもしれません。しかし、FaBのコモンカードは各ヒーローの根幹となる動きを行うカードが多いので、コモナーはヒーローの基本的な動かし方を学ぶには最適なのです。

例えば、《Zero to Sixty》などのBoost持ちカードは【Dash】の基本である連続攻撃であり、攻撃値6以上のアタックアクションカードやランダムディスカードは【Rhinar】【Kayo】の戦術の根幹です。

0コスト攻撃値4でgo againってマ?
やっぱりコモンで8打点っておかしいって。しかもBruteはディスカードにボーナスまである。

《Driving Blade》のような武器にバフをかけるカードは【Dorinthea】を始めとした武器を軸とするWarriorの基本カードです。《Frailty Trap》はディフェンスリアクションで守りながら対戦相手にダメージを与えていく【Riptide】のようなユニークな戦術を学ぶことが出来ます。

武器は初心者に軽視されがちだが、Warriorと対戦すれば意識が変わるでしょう。
防御的なコントロールデッキもTCGの華

コモンデッキと侮ることなかれ。レアが無くても、アグロからコントロールまで、FaBの基礎から応用までしっかり楽しめるのがコモナーなのです。

理由2.ブリッツやCCへの橋渡しもできる

とはいえ、将来的に強力なレアや希少で高額なカードを導入し、ブリッツやCCで遊びたいという熱心なプレイヤーもいるでしょう。
じゃあその環境ではコモンカードを全く使用しないのかというと、そんなことはありません。むしろコモンカードにしかできないことも多いのです。

代表例として、《Sink Below》《Fate Foreseen》《Oasis Respite》のようなGenericの防御カードは、ブリッツやCCのガチ環境でも多く使用される汎用カードです。

0コスト4点防御に加え、手札入れ替え効果と至れり尽くせりな1枚。
こちらも守備値4。コンボパーツサーチとしても優秀。
1コストかかるが、Arcane damageも軽減できる優秀インスタント。ライフゲインも強力。

装備品でも、Nullruneシリーズは貴重なArcane Barrierを持っており、Arcane damageを使ってくるヒーロー対策として使用されています。コモナーではサイドボード必須カードです。一通り1枚ずつ持っておいて損は無い!

4部位全てにあります。一通り買っておきましょう。絶対損は無いです。

Genericだけではなく、各クラスの装備やアタックアクションカードでも、コモンカードを多く使用しているデッキはあります。つまり、コモナーで学んだことを、ブリッツやCCでも十分に生かすことが可能だということです。いや、むしろその知識や経験があるからこそ、次のステップに進むことができると言っても過言ではないでしょう。

理由3.カードプールが狭い(良い意味で)

普通、カードゲームは何百・何千種類から、自分だけの何十枚を選んで自分だけのオリジナルデッキを組み上げて遊ぶことが醍醐味である。そう考えると、カードプールを限定して遊ぶコモナーはTCGの魅力を小さくしてしまうのでは?という疑問を抱く方々もいるでしょう。

はっきり言うと、その通りである。

しかし、新しいカードゲームに入門してきた初心者からしてみれば、スタン落ちが無く、今まで発売した全てのカードが使用できるFaBのカードプールは、コモンだけでも十分に広い。知らないカードがほとんどであり、効果が複雑なレアカードはデッキを構築する際には、逆に混乱を招く可能性すらある。

初心者にとって、広すぎる選択肢で迷うよりは、ある程度選択肢を絞り、本当にやりたいことをしやすくしたほうが親切でしょう。
そういう点では、低コストで連続攻撃を続けていける【Dash】はやりたいことが分かり易く、初心者におススメできるヒーローと言えます。Boost持ちカードを詰め込むだけでも十分デッキになりますので、初心者を大切に沼に沈めたい方はご検討ください。かわいいですしね。

地元のショップで小学生が使用していました。しかも英語版。それくらい分かり易くておススメ。

理由4.LLヒーローまで使える懐の広さ

FaBのブリッツとCCには、Living Legendという、禁止カードの一種が存在します。簡単に言うと「競技イベントで過度に活躍したヒーローをLiving Legendとして禁止する」という制度で、世界選手権やプロツアーなどで上位に入ったヒーローにLLポイントを与え、そのポイントが一定の値に達すると禁止になってしまうのです。
LLになったヒーローのデッキは、当然の事ながら使用不可となり、せっかくデッキを作るために高額カードを揃えても、LLに入れば解体を余儀なくされます。LLのヒーローが使用できるルールもあるのですが、ブリッツやCCと比べるとイベントの数は少なく、中にはブリッツ・CCと両方ともLL入りしたヒーローもおり、そのヒーローの愛用者はいつ来るか分からない復活の時を信じながら、カードをストレージに眠らせる日々を過ごしているのです。

しかし、コモナーならLLヒーローも使用できちまうんだ!

Arcane damageとFrostbite tokenによる、直接攻撃と妨害のダブルパンチ。
まずはこれに勝てるかどうかがコモナーデッキの一つの基準である。
高打点、優秀なGuardian装備、Frostbite Tokenによる妨害。
コモナー最強との呼び声も高い。
追放を利用する珍しいヒーロー。リスクはあるが、少ない手札消費で展開も可能。
そんな強力なヒーローなのに、何で初期ライフ20なんですかね?

普段は使えない強力なヒーローを使いたい人も、あの日の栄光をまた見てみたい経験者も、みんなハッピーになれるのがコモナーなのです。

理由5.安い

ぶっちゃけこれです。

全部コモン(装備品はレアも可能)なので、ショップのストレージの中だけでデッキを組むことも十分可能ですし、たくさんパックを剥いているなら余ったカードたちでデッキを組むことも可能でしょう。

安いということは、単に導入が簡単というだけではありません。
カードが安く簡単に手に入るということは、デッキの改造や調整が容易であるということでもあり、気軽にいろんなカードを試すことが出来ます。
また、別なヒーローのデッキを組むことも簡単なため、少ない出費でデッキを複数所持することも可能で、数多くのヒーローを試すことも容易です。
色々なヒーローを使用したり、対戦相手として迎え撃つことで、多くの経験値を積むことができるでしょう。その経験から自分の相棒となるヒーローを見つけ出し、ブリッツやCCに進んでいくきっかけとして最適なのが、コモナーなのです!

おわりに&おまけデッキリスト

というわけで、コモナーを初心者に勧める理由5選でした。
もちろん最初は体験会でルールを学ぶことが大切ですが、その後の最初のステップとして、コモナーは有効な選択肢になるということをご理解いただけると幸いです。

おまけとして、私が使用しているコモナーデッキを2つ紹介して、ターンエンドとしたいと思います。よいFaBライフを。

Kayo

Dash,Database


この記事を執筆するに際し、北海道石狩市のカードショップGENKEN様並びにお店の常連さんのご協力を頂きました。
カードショップGENKENは北海道のFaB取扱店です。随時初心者講習を行っており、ショップオリジナルのコモナー構築済みデッキも販売しています。
FaBを始めてみたいと思っている北海道民は、是非一度行ってみてはいかがでしょうか。

カードショップGENKEN
住所:北海道石狩市花川南1条3丁目213番地1階右側
営業時間:平日17~22時 土日祝13~22時
定休日:水曜日

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