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スイスの2つ目の自治体が、Tezosベースの「Ecooアプリ」を通じてCovidの救援金を受領

昨年10月、スイスのWetzikon市では、Ecooアプリを使ってCOVIDの救援金を住民に配布しました。このたび、スイスでは2つ目の自治体となるErlenbach市が、同じ目的でEcooアプリを採用することを決めました。

ErlenbachとTezosブロックチェーン
COVIDのパンデミックでは、ローカル企業の売上が減少しています。こういった地場の産業、企業を支援するために、一部の地方自治体は経済的な支援を実施することを決めました。しかし、無作為に資金を配布しても、その資金が意図した通りに地元企業に届くとは限りません。
もし、経済的な刺激を最も必要としている場所でのみ使うことができる「価値」を、確実に配布できたらどうでしょうか?TezosをベースとしたEcooアプリは、まさにこれを実現するためのアプリです。
昨年10月、スイスのWetzikon市では、Ecooアプリを使ってCOVIDの補助金を住民に配布しました。本日、Ecoo社からのプレスリリースによると、現在、スイスで2番目の自治体となるErlenbach市が同じ目的でEcooを使用することを決定したとのことです。しているとのことです。

Erlenbach市は、住民全員に100フランを支給し、Erlenbach市の店舗での買い物に使用できるようにしています。これにより、合計で約57万フランが地元企業に還元されます。
この景気刺激策は、既にWetzikon市で同様のプログラムを実現している、割当トランザクションのための革新的なデジタルプラットフォームであるEcooを介して実行されます。

Ecooアプリ
Ecooでは、スマートフォンのアプリを使って、使途指定された資金(今回はErlenbach市のバウチャー)をクレジットとして利用することができます。Erlenbach市の住民は、QRコードを読み取るだけで、Ecooアプリのウォレットに100フランが入金されます。

そしてローカルの事業者は、Ecooアプリを使ってクーポンを回収できます。そして、最終的には手に入れたコインを、再びアプリを使って、市に戻すことで実際の通貨に換えることができます。
Ecooは、明確に定義されたエコシステムの中で、Tezosブロックチェーンに登録された専用の「通貨」のクローズドサイクルを可能にし、簡単かつ安全に使用することができます。
このプラットフォームと関連アプリは、DU DA Data & Commtech by Farner、Farner Consulting、Papersの3つのパートナーが、Tezosブロックチェーンテクノロジーをベースに開発しています。
Erlenbach市の景気刺激プログラムは成功を収めています。6月14日までに約5,600枚のクーポンが発行されました。150の企業がウォレットを有効化し、Ecooアプリを介してクーポンでの支払いを可能にしました。その結果、Ecooで9707件以上の取引が行われました。

「このクーポンのアイデアは、住民から生まれました。コロナパンデミックに苦しむ地元企業を支援することは、地域にとって重要なことでした。Erlenbach市の住民は、コミュニティクーポンでどのビジネスを支援するかを自分で決めることができます。」Erlenbach 市市長 Sascha D. Patak

Ecooアプリの他のユースケース
Erlenbach市のプロジェクトは、Ecooが立ち上げた2件目の現実のアプリケーションですが、それ以外にも多くのユースケースが考えられています。公式発表でも、以下のようなユースケースが挙げられています。
• ツーリズム: 観光客は参加している店舗、鉄道や企業で「ツーリズムコイン」を使って、支払いをすることができます。
• イベントやフェスティバルなどで、来場者がコインで支払い、パートナー(例:屋台)がアプリでイベント通貨を回収します。
• 社員食堂だけでなく、近くのベーカリーやレストランの食事券を従業員に与えたいと考えている企業での利用も考えられます。
• 健康保険では、被保険者に「健康ポイント」が付与され、指定されたパートナー企業で利用することができます。これにより、健康増進など、健康分野でのパートナーシップの構築が容易になります。

今回のアプリはヨーロッパの公共部門によって使用される5番目のアプリです。
• フランス憲兵隊のサイバー犯罪部門(C3N)は、Tezos上で会計アプリケーションを運用しています。これは、Tezosプロジェクトの最初の大規模な採用となりました。また、この事例はTezosで可能なセキュリティと開発に対する政府機関からの信頼度の高さを示しています。
C3Nは、会計を簡素化するために、Tezos上でスマートコントラクトを実行しています。
「私たちのような部門では、ユーロポールから正確な会計処理を求められます。そのため、何かを購入したら、すぐにブロックチェーンにその取引を入力しています。これにより、その後、ユーロポールによる支払いの検証を受けることができました。」
とC3NのR&DプロジェクトマネージャーのEdouard Kleinは説明しました。
従来のデータベースによる会計処理からの切り替えにより、C3Nの会計処理が簡素化されただけでなく、コストも大幅に削減されました。以前は40ユーロが管理費として別途必要でしたが、現在ではこのコストは数セントにまで削減されています。
• 2つ目は、フランスの3つの都市でのデジタル投票アプリケーションです。Avosvotes社は、地方自治体のデジタル投票を可能にするアプリケーションを開発しました。
• スイスのWetzikon市は、COVIDの支援金をTezosベースのアプリケーションで分配しました。これは、Ecoo上でデプロイされた最初の本格的なユースケースです。
• 先週、フランスのNeuilly-Sur-Seine市が、Tezosを利用したデジタル投票アプリケーションを9月に開始することを発表しました。このアプリは、以前からTezosベースの投票アプリの開発に取り組んできたElectis社のアカデミックレベルの研究をベースにしています。投票は、E2Eの検証可能性を確保しつつ、デジタルで匿名で行うことができます。
Electis社のアプリケーションは、世界の主要大学80校でのテストに成功しています。

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