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入試問題を意識した模試の活用法その4

 四谷大塚でしたら6~7月から、首都もしでしたら9月から範囲が特定されない総合力を試す模試になります。模試は現状の成績を見るために活用するものですが、それだけでなく入試本番を見据えた取り組みも出来ます。
そこで5つのポイントを通して入試問題を意識した模試の活用法を、四谷大塚の合不合テストを例にして提示します。
 今日は時間配分についてです


4,時間配分


  本題に入る前に、テストによって1問当たりにかけられる時間が異なることはご存知でしょうか。因みに私は約200校の入試問題を試験時間と問題量で計算し、1問当たりにかけられる時間を出したことがあります。その結果、平均的な学校の場合30分の試験に対して35問前後が多いです。つまり1問当たり50秒前後になります。これはもちろん学校によって異なります。ただ、これを物差しに1問当たりにかけられる時間が短ければ「多問即答」、反対に時間が長ければ「少問熟考」と考えるといいでしょう。この辺を意識するのも志望校対策には有効です。
 では四谷大塚合不合テストはどうでしょう。社会科の試験時間は35分です。それに対して配点は2点と4点が中心で、4点は記述問題くらいで、ほとんどが2点です。そのため大体問題量は50問弱になります。つまり1問当たり40秒より少しある程度になり、「多問即答」のタイプになります。しかも問題によっては複数の記号を正確に答えられないと正解にならない完答型の問題があり、1問当たりにかけられる時間はさらに短いと言えるかもしれません。ですので、試験時間内に最後まで解ききれない受験生が出てくるのです。これは他教科にも言えることだと思います。
 ではどうすればいいか、普段から時間を意識して取り組ませるといいでしょう。タイマーなどで時間を計ってそこから正確さとスピードを追求するといいでしょう。また、時間を意識することで時間感覚を養うこともできます。
  それでも時間内に終わらないおそれがあります。またさすがに明後日の合不合には間に合わないです。そこであらかじめ大問毎にかける時間を決め、全ての問題に目が通せるようにしましょう。例えば35分で大問が5つであれば1つの大問に7分使い、オーバーしたら次の大問にいくといった感じです。そうならないようにするのがベストですが、取れる問題を取りこぼさないようにしましょう。

以上から入試本番や模試で注意することは以下の点です。
●大問の数と試験時間を通して取り組む時間をあらかじめ決めること
●即答できない小問は後まわしにして、全ての問題に目を通すこと

明日は時事問題です。
といっても明後日の合不合には大きく影響しないテーマです。

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