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📚2021年に読んで面白かったおすすめ小説ベスト7


 おはようございます、こんにちは、こんばんは、「たり📚✨」です。僕は『HAKUNA』というアプリでラジオ配信をしています。

 先日、配信で『本屋たり賞🏆』という企画をしました。これは僕が2021年に読んだ【72冊】の小説の中から、1番面白かった本をランキング形式で紹介するという企画です。(自分で本屋大賞をやっちゃおう!的なノリです)

 その結果を残しておきたいと思い、今回、noteに書かせていただきました。本を選ぶ際の参考になったら幸いです。

 それでは、ランキングをどうぞ!

7位 傑作はまだ / 瀬尾まいこ


 引きこもりな小説家の主人公が社交的息子と暮らすようになって、少しづつ社会と関わっていくというお話。僕自身、1年で1人か2人しか会わないという引きこもりリモート生活から配信アプリを始めて社会と関わり出した人間なので、いろいろ共感ポイントが多くて面白かったです。

 人間関係ってめんどくさいから避けてきたけど良いこともあるよね、現実の世界って小説よりもずっと善意に満ち溢れているんだね、と主人公が気づいていく感じがよきよきでした。


6位 正欲 / 朝井リョウ


 「多様性ってなんだろうね」ということを考えさせられるようなお話。「性欲」というテーマが軸になっていて、少数派、つまり「マイノリティ」と呼ばれる人たちの物語が中心に進んでいきます。

 作中に「多数派を選び続けることの難しさ」を表現した言葉があるのだけれど、それがカッコ良すぎました。痺れたし、刺さりまくりました。

 ちなみに、この本は2021年に読んだ中で、始まり方が1番かっこいい本でした。その部分はAmazonで試し読みできるので、気になる方はぜひ。


5位 闇祓 / 辻村深月


 身近にある名前を持たない悪意「ヤミハラ」をする人と、その闇を祓う人たちの対決のお話。ただ会話しているだけなのに…みんなで集まっているだけなのに…「ヤミハラ」によって知らぬ間に人間関係が崩壊していく…みたいな怖さが描かれています。

 僕は辻村深月さんが大好きなのです。この本も最高でした。

4位 やわらかい砂のうえ / 寺地はるな


 「あたりまえ」に疑問を抱きながら生きている真面目な24歳・万智子が仕事や恋に悩みながら、お手伝い先の社長・了さんとその友達である大人のお姉様たちと接することで少しづつ成長していくというお話。

 万智子が頭の中で考えすぎちゃうところにすごく共感できたので、僕にもお姉様たちの言葉がすごく響きました。本を読みながら万智子と一緒に成長できた気がして楽しかったです。

 寺地さんの本は「これは事実」「これは解釈」と切り離してくれる表現が多くて、学びになるんですよね。生き方の道標を教えてくれるような本でした。


3位 medium 霊媒探偵 城塚翡翠 / 相沢沙呼


 霊媒師の城塚翡翠とミステリ作家の香月がコンビになって難事件を解決していくというお話。翡翠の霊能力で見えたことをヒントに、香月が論理を組み立てて犯人を特定していくという感じです。そして最後には、全く証拠が残されていない超完璧な連続殺人事件に挑みます。

 今まで様々なミステリー小説を読んできましたが、個人的には1番といっていいほど面白かったです。最後のどんでん返しが圧巻過ぎました。最高でした。んーたまらん!

☆続編『invert 城塚翡翠倒叙集』


2位 ほたるいしマジカルランド / 寺地はるな


 『ほたるいしマジカルランド』という遊園地で働いている従業員の人たちのお話。悩みながらも働く人たちの背中をそっと押してくれるような、あたたかく包み込んくれるような、そんなハートフルな物語です。

 個人的には、清掃員で働いている八重子さんの話は泣きました。八重子はとある理由で借金を抱え、夫から「母親失格」と言われ離婚し、子どもとも離れ離れになり、会うことを許可されないまま、ひとりで清掃員として働いています。

 自らの汚れをキレイにするように清掃員として働く姿、給料日の日だけ食べることを許している定食屋さんのご飯、そして息子が大好きだったおにぎり…泣けます。思い出すだけで泣きそうです。気になるかたはぜひ。


1位 お探し物は図書室まで / 青山美智子


 2021年、72冊読んだ中で1番面白かったのは青山美智子さんの『お探し物は図書室まで』でした。この本は2021年本屋大賞で2位に選ばれています。

 この本は悩みを抱えている主人公たちが街の図書室で司書の小町さんに本を選んでもらい、その本によって救われていくというお話です。

 5つのお話があるのですが、どれも素敵すぎて泣けました。僕自身、社会人1年目のときに会社を辞めたくてメンタルをやってしまっときに、西加奈子さんの『うつくしい人』を読んで救われた体験があります。当時のことを思い出しながら主人公たちに共感し、涙が止まりませんでした。心があたたかくなる素敵な小説です。

☆うつくしい人 / 西加奈子


 青山美智子さんの本はどれも素敵でおすすめ。『猫のお告げは樹の下で』という小説には、『お探し物は図書室まで』の重要な登場人物、司書の小町さんが出てきます。

☆『猫のお告げは樹の下で』


 今年は青山美智子さんの本に出会えたことが、とても嬉しかったです。改めまして、2021年に読んで1番面白かった小説は青山美智子さんの『お探し物は図書室まで』でした!

 来年も開催できるように、これからもたくさん本を読み、そして配信を続けていきたいと思います。

☆ちなみに、僕の配信の体験を物語として書いています↓↓


 いま新しい物語を書いているので、そちらは少々お待ちください!

 最後までお読みいただきありがとうございました。

 みなさまが素敵な本に巡り会えますように。

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