見出し画像

ピザ窯週記第4話。今宵はダンボールピザ。

前回は、石窯クラブのみなさんにピザ窯の作り方やピザ焼きについてお聞きしてきたという話をしました。


黒のさいふくんの行方


しかも、ある日突然居なくなった「黒のさいふくん」は「白い運転免許証ちゃん」も一緒に連れて行ってしまったせいで、車で現地に行けず、歩いて行くことになったとも。

さて、どうなったのか?

「黒のさいふくん」は家出をしていなかったのです。

ん?どういうことだ?

実は、靴下がたくさん入っている引き出しの中に、ひっそりと身を隠していたのです。

理由を聞いてみたら、「先週末に、靴下軍団の引き出しの中へ入り込んだ。」のだとか。

私は先週末の午前中の時間をすべて使って黒のさいふくんを探していたことや、白い免許証ちゃんも一緒に居なくなってとても困っていたことを話しました。

黒のさいふくんは少し困ったような顔をしましたが。(ぼくの意志ではないかのように。)
でも、とにかく、黒いさいふくんに怪我はなく、白い免許証ちゃんも一緒に再開できてよかったと伝えました。

(ちなみに、遺失物でとりわけ困ったのは定期がなくて平日の通勤に支障がでたこと。高額の定期が誰かに渡ると解約されてしまうこともあるので、すぐに再発行が必要です。また、運転免許証については警察署で再発行を頼むと最低でも2週間はかかります。近くの免許センターも平日の決められた時間しか申請・発行できないので有給をとって免許証の再発行を申請しに行くことになってしまうというとても面倒なことになるのです。おまけにキャッシュカードは使用停止は電話でできますが、再利用や再発行するには平日に窓口へ行かなければなりません。したがって、さいふはきちんと保管して置くことをおすすめします。ある日突然出家しますからね。まあ、私のように、家の何処かにひっそりと身を潜めている場合もありますが。笑)


さて、ピザ窯についてはどこまで進んだのか?が気になるところですね。

さいふくんとは幸運にも再開することができまして、ピザ窯作りに入る前に、キャンプ場の方へ、一層式のかまぼこ型のピザ窯がよさそうではないか?という提案や、必要なレンガの個数などを計算して、ピザ窯を作るのにいくらくらいかかりそうか?などの話もしました。ちなみに、扉は鉄製のものがあれば火入れをして釜の温度を高める時に有効であるが、レンガで塞ぐなどの方法でも大丈夫そうなので、初めは作らなくても良さそうということに。また、屋根については釜が雨に濡れると火入れに時間がかかるだけではなく、濡れた状態で強い火力で火入れをしてしまうと、水蒸気爆発を起こしてしまう可能性がありますが、それなら屋根よりもブルーシートなどで全体を覆うことができる方がよさそうということで、屋根は後々考えることになりました。
とりあえず、一層式のかまぼこ型のピザ窯を耐火レンガで製作する了承をもらって一安心。
次回はピザ窯の設計の詳細について相談する予定です。

あれ、なんかさらっとし過ぎてるのでは?

そうなんです。ピザ窯についていろいろと調べる時間はかかったのですが、相談自体は30分くらいで終わってしまいました。(笑)

これで終わるのもなんだか紙面がもったいない気がするので(noteなので紙面も何もありませんが)

今宵はダンボールピザ


実はピザ窯の製作をするまでにいろいろと準備をしていく必要があって、まだ作業を進められなそうだということがわかったときに、ピザ窯に変わるものを作れないだろうかと私は密かにGoogleさんに相談していました。そしたら、「ダンボールピザ」はどうですか?なんて話になりまして、、、

「ダンボールピザ」というのはダンボール箱で焼いたピザのことで、アルミホイルなどを用いて耐火性を持たせたダンボール箱の中で火をつけた炭を使ってピザを焼いてしまおう!というものです。

なぬ?!
ダンボールでピザを焼けるのか!

あれ?それなら耐火レンガでピザ釜作らなくてもよさそう?!なんていう声は聞かなかったことにして、、

ピザ生地は先週末に大量に作って冷凍してあったので、ダンボールの加工をして焼くことができればダンボールピザが完成します。(実はピザよりもパスタ好きなので、ピザを作るのは楽しいけれど、パスタほど消費できないのです。したがって、作りたいだけ作ったピザ生地を食べ終わることはできず、大量のピザを冷凍庫に保管してあったのです。うちの家族が市場だと仮定すると、全然需要もないのに、やたらに供給量を増やしてしまった故に、在庫がとんでもない量になってしまって。まあでも、それが役に立ったから結果オーライ?!)

何をしたのかというと、
ダンボールの中にアルミホイルを貼って耐火性を備えます。さらに、100円ショップで購入した円形の網を用意して、炭の受け皿には使わなくなった魚焼きのトレーを使いました。

炭とバーナーを用意して、勢いよく炭に火をつけました。
火がついたようなので、ピザ生地を入れて45分ほど待ちました。
さあ、いよいよ、ピザが焼けた頃ではないかと思い、ダンボールピザの様子を確認しに行きます。


開けてみるとー?



ほんのり温かいピザ生地。


ということはつまり、生のままー。(早口言葉みたい。)


こうして、1回目のダンボールピザは失敗しました。

うーん、何がいけなかったのだろうか?

火が消えてしまっていたんですよね。

炭に火がついていなかったのかなー?


というわけで、

2回目に挑戦しました。

今度はバーナーを炭に長めに当ててみました。さらに、うちわの代わりになりそうなものを使って炭に風を送りました。

あおいで、あおいで、またあおぐ。

よし、これで火はついただろう。

1回目同様にピザ生地を焼きました。

1時間ほど経過

さあ、ダンボールを開けてピザを確認します。


お?!いい感じ?


いや、ただ保温されてただけー。


なんでだよー。

炭に火がついていたのに。

私は炭を見つめました。


ダンボールの中へ入る前までは
レッドアイが美しく輝いていたのに、
今の炭の瞳に光はなく、
炭は完全に息をひきとっているようでした。

私はまた炭を見つめます。


そうか!
私は原因を突き止めました。

ダンボールを完全に密閉してしまっていたから、呼吸できなかったんだ。

さて、3回目

この世を去っていた炭に再び息を吹き込み、今度はダンボールの蓋を少し開けて1時間ほど待ちました。


このくらいまで開けておいて大丈夫

ピザ生地は、、、


おおおー!


焼けてる〜。


しっかり焼けていたダンボールピザ

少し日焼けしたようないい感じの出来具合です。

毎週末ピザを食べているような感じもしていたのですが、ダンボールピザを味わわないわけにはいきません。だって、2回もの炭の命を背負っているピザだから。


食べてみるとー?

おいしい!


ミラノ風ピザの外見をしたクリスピーピザ

オーブンで焼いたときよりも水分が抜けているような気がするのは、焼き過ぎのせいだろうか?

ミラノ風ピザとして、耳の部分をもちもちにするはずだったけれど、気づいたらクリスピーピザになっていたのは、ダンボールの中でピザの心変わりがあっからなのだろうか。


ピザを口に入れながらさまざまな考えを巡らせていた。

とにかく、ダンボールピザができたんだ。

それでいいじゃないか。

そう自分に言い聞かせて、おいしくいただきました。

それでは、ハッピーエンドになったところで、今週のお話はこれでおしまい。

また次回をお楽しみに〜。