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シャニマスのオタクによるトラペジウム初見感想書き殴り
どうも。シャニマスの浅瀬でちゃぷちゃぷ遊んでるオタクです。
一部のシャニマスのフォロワーが「トラペジウムはいいぞ!!観てこい!!!」と狂乱してるのを観測して興味持ってたところに、流れてきたWebCMがあまりにもガンギマってて「これは面白そうだ」と思って行ってきました。
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今回はアイドルゲームにハマってる人間の一例として、初見の感想をツラツラと書き綴っていきます。
※注意
当たり前ですがトラペジウムのネタバレ全開です。
書き殴りなので文章が支離滅裂かもです。
トラペジウム原作は読んでません。本編も1回しか観てないので見落としなどがあるかもしれません。また、三次元のアイドルを追ったり文化を調べたりしたこともないので、あくまで素人の意見として読んでいただけると幸いです。
1.トラペジウムは光の青春物語
本編の視聴前後で変わった印象として、トラペジウムは間違いなく光の話だと思いました。ショッキングな話題やCMを受動喫煙していたので、正直視聴後は飯も喉を通らない覚悟をして観に行ったのですが、いい意味で裏切ってくれました。
「心に擦り傷を残す映画」と言う文言を見かけましたが、私からすると「カサブタを愛おしむ映画」となります。
東西南北揃って全員傷付いたけれど、皆アイドルだった頃を大切な思い出にしていて、その時にできた絆を大事に抱え、数年後もちゃんと再会して個展に行く仲良しさです。解散してまともに連絡もできてなかったのに全員CD買ってる所とか、やり残した宿題である歌詞を完成させてる所とか、かなり好きです。
じゃあなんで傷付いたの?というのも「自分がそう思ってるから相手もそう思うはず」「相談されたことに親身になれなかった」「精神的な黄色信号に気づけなかった」などの「若さ故の視野の狭さ」としか言えず、それってもう青春物語じゃないですか?
そのシーンがショッキングに描かれてる(これは一重に製作側がすごい)ので、人によっては心を非常に抉られたのではないでしょうか。
「はぁ〜い、ちょっとチクっとしますよ〜」が思ったより痛かったので大袈裟に言ってるだけ的な。
2.ライブシーンの重要性
感想遡っててこれ本当によく分からなかったんですけど、「中盤のライブシーン要る?」という意見をチラホラ見かけました。
要るに決まってんだろうが!!!
これはアイドルアニメだから云々ではなく(そもそもトラペジウムはアイドルアニメではないと思う)、東西南北がどういうアイドルユニットか一発で分かる(説明してくれる)からです。
ひいては、東ゆうがどういうアイドルになりたかったかまで分かります。(後述)
現代の「アイドル」とは多種多様に溢れています。仲良し感を出す、逆に不仲営業をする、あまりバラエティで喋らない実力派、一部にぶっ刺さる陰鬱ロック(これはアイドルか?)などです。
そんな中でライブを披露することで、「こういう曲を歌うアイドル方向ね」と分かりやすく提示してくれました。
それは原作者の影響か、いわゆる王道なアイドルです。そして、センターが存在しないユニットでした。フォーメーションダンスも歌詞割りも個人が目立つことがなく、あくまで4人で一つ。
大人の都合なのか東西南北が決めたのかは分かりません。内向けのリーダーは明確に東ゆうでしたが(内部の人間向けの仕事はだいたい彼女が代表してやってる)、外向けに「東西南北を象徴する人は誰か」は決まっていないのでしょう。
3.東ゆうってアイドルになってどうしたかったの?
シャニマスにおいて、アイドルとは「生き様を見せるもの」と定義されています。
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そこで疑問に思ったのは、東ゆうはアイドルをどう考えていたのかということです。
「可愛い女の子はみんなアイドルやればいいのに」これは本心だろう。センセーショナルな台詞「こんな素敵な職業ないよ」やその後の独白から、この作品におけるアイドルとは肩書きや勲章に過ぎず、それを続ける事そのものに価値がある(トップを目指す野心やアイドルになった後の具体的な夢が語られてなかった気がする)のだろう。
例えば小さな子供が「パイロットになる」と言ったところで、「具体的にどんなパイロットになりたいの?」と聞くのは野暮みたいな。
でもプロだからレッスンは頑張るし、上昇志向のない発言に腹を立てる。仲間を信じてチャンスは逃さない(早押しの瞬間)。これはトップを狙っていなくても当たり前のように出る考えだろう。サラリーマンだって社長になりたいと思わなくても自己研鑽や業務改善するのと同じ。
じゃあ東西南北がアイドルである意味があったのか。これについて、私は明確に「ない」と答えたい。東ゆうがアイドルを目指して策していた過程である「バラエティ芸人」モドキとして売れ出した瞬間、その瞬間こそが最も価値があったのではないかと考える。あの瞬間、みんな「貴重な経験をさせてもらった」と話していたし、バラエティ芸人であれば彼氏がいても大きなゴシップにはならない。東ゆうの「アイドルの憧れ」の原点とも言える「人間が光る」というのがあれば、あの瞬間、あの4人は間違いなく光っていた。
そして「売れ出した瞬間」である意味は、例えバラエティ芸人として売れ続けていても大河くるみ(西)の人前が苦手という問題は付きまとうからだ。
言うなれば、ちょっと長く続く程度の一発屋であれば東西南北が一番幸せでいられたのかもしれない。
なので、アイドルがシャニマス的表現である「生き様を見せる」ものであるのなら、その仲良し4人組でいることを全面に出すのが最適だった。そして、東ゆうはそれに対して決して嫌な顔をしなかったし、楽しんでいた。しかし、クイズ番組で大河くるみ(西)がロボットが得意なアイドル(正式な表現は覚えてない)と言われていました。個々人がプッシュされ始めたのも歯車が狂い出した原因なのかもしれません。
4.8年後の東ゆうに望むこと
先に言わせてください。
8年後の東ゆう、めちゃくちゃ美人じゃないですか???????
正気に戻ります。
東西南北が解散し、様々な後悔を抱え「自分みたいな奴がアイドルを目指すべきじゃない」と言いながらもかなり高い地位のアイドルとして大成した東ゆう。
彼女ってどんなアイドルになったんでしょうね。
落ち着いた明るい水色のワンピースを着て対談を撮影されているしか仕事の様子が描写されていなかったので、ここからは完全に私の妄想と願望になります。
アイドルが「生き様を見せるもの」であるならば、8年後の東ゆうは寄り添うようなバラードが似合うアイドルであってほしいです。ソロアイドルとして激しいダンスを踊るわけでもなく、可愛くアップテンポに乗せてくるのでもない。いうなればシンガーソングライターに近い存在ですかね。
その理由としては、冒頭でも述べた通りこのトラペジウムという物語が「カサブタを愛おしむ」話だからです。東ゆうの一連の狂気じみた行動は、本人は指摘されるまで「至って普通のこと」だと思っていました。だからこそ、人一倍傷つき、後悔を抱えたことでしょう。そして、踏み台のように利用する予定だった3人が自分を立ち直らせてくれました。その上でアイドルとしてステージに立つ(何かを表現する)ならば、後悔を受け入れ、その上で先に進む人を応援するような、そんな歌を歌ってほしいです。
たくさんの後悔を乗り越えた8年後の東ゆうの歌で、誰かが救われてほしい。そう思います。
最後に
トラペジウム見るきっかけは最初に述べた通り、シャニマスのオタクきっかけでした。そしてシャニマスとトラペジウム両方履修したオタクがみんな言います。トラペジウム観ててシャニマスやってないの勿体無いと。
トラペジウム観た方でシャニマスまだやってないって方、よかったらぜひシーズに会ってください。アイドルとは何かをとことん追求した話をしてくれます。読んでて絶望実験されてるラットの気分になりますが、セヴンスまでの彼女たちを是非読んでいただきたいです(ちなみにアニメに彼女たちは出てきません)。
トラペジウムを光の物語と捉えてくれる方なら、シーズがただのエグい曇らせの話ではなく素晴らしい人間模様を書いていると分かってくれるはずです。
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