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そもそも何と闘ってたんだろ。やわらかく思った今日

わたしが役に立つのは、今ここなんだ。このタイミングでやらなきゃ、いつやるって言うの。自分のこの後の人生がボロボロでもいい。持てる力、全部、全部注ぎ込め。

呪文のように自分を鼓舞した、あの日々。母の病気が、ある日突然判明したときから始まりました。

わたしが大きな病院へ勤めていることも、独身であることも、この日のためだったんだ。勝手に結びつけ、意味を見出そうとしました。

この状況とて絶望だけじゃない。わたしだから出来ることがある。悲嘆に暮れてるだけじゃダメだ。やらなきゃ、やるんだ。大車輪で己を動かし続けたのです。

完璧とはもちろん申しません。でも過去に戻ったとて、悩んだ末に同じ選択をするだろう。そう思うほどに考え抜き、決断した日々でした。

母が亡くなり、しばしは空ぶかしのように気を保つことが出来て。でもやっぱし神さまがいるのかな。悲しみの素通りはダメだった。

予想もしないネガティブ出来事が自分にやってきて、パンパンだった心の風船がバチンっと破れました。無茶苦茶に落ち込む日々の到来です。もうほんと地獄の心を味わい続けました。

何があったのか。あ、うん。「え?そんなこと?」とアナタは思うかもしれないけれど…簡単に言えば失恋です。相手との脆い関係性に私はすがり過ぎてました。

すんごいダサいですよね。こんなときに、ナゼにそこで倒れてんだって話。でもね、わたしは所詮そんな者で、全然立派じゃない。ステキ人間じゃないのです。

あと、婦人科疾患が発覚もして。Wパンチでした。

わたしよりしんどい思いをしてる人は、この世に五万といる。何を甘ったれてんだ。

思いましたよ、思いましたとも。でも無理です。無理だったんです。もうスレっからしで、カラカラに乾いてしまった。

死のうと思うなら、その前に全部をやってからにしよう。どん底の心持ちにほとほと嫌気がさし、一か八かで世界に対して反撃態勢へ打って出ます。憎々しい気持ちから、立ち向かうような心境でした。

あんだけ強く思ってたはずなのに、不思議です。薄れてゆく。たぶん毎日ちょっとずつしてんだろけど、昨日と今日とじゃ変化は感じられない。年単位をもってして、自分でようやく気づける。

ある日、不意に分かる。ああ、やわらかくなったわ。もう戦わなくていいか。そもそも何と闘ってる気でいたんだか。意味不明にも思えてくる。

今日が久々の、気づいたその日でした。この気持ちを書き留めたくて、本日のnoteとしました。

では また

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