大切にしたい人を大切に。

誰かの期待に応えようとすることが、すごく苦手なのかもしれない。それは、その人の期待に応えられなかったときのリアクションが怖いのだと思う。

お店の絵を褒められることが度々ある。本当にありがたいことで、中にはこの絵を描いてほしいと写真を見せられたこともある。いいですよ、とは言わなかったのだが、その時は描くのもありかなと思っていた。

しかし、やはり誰かの期待に応えるような絵を描くことに魅力を感じない自分がいた。むしろ、上手い下手関係なく、自分が描きたい絵をただひたすらに描いていきたい。自分が好きで描いた作品を評価してもらいたい。それがまさに今お店に飾ってある絵だ。

最近は絵を描けてない。最近というより、古民家の改装を始めてから。お店がオープンしてからの1時間は特にのんびりしている。その間に毎日1枚絵を描き、お店に貼り続けてみようかと考えた。お店に来る動機はいくらあってもいい。本を読みたい。のんびりしたい。僕の絵を見たい。そんな人がいたら嬉しいよ。

きっかけを作ろう。それは、自分軸を持ったままのきっかけをね。毎日少しずつ改善を繰り返し、良き方向へと進んでいる。空いた時間は頭が捗る。文字が書ける。この思考も今しか書けない記憶なのだ。ちゃんと残しておけよ。いつか、誰かの役に立つかもしれないし、立たないかもしれない。そんなもんだよ。文章もお店も。

とにかく会話を楽しみたいという人にとって、僕のお店は何の価値も持たない。しかし、お店でゆっくりしたい、のんびりしたい、静かな空間で本を読みたい、そんな人にとってはぶっ刺さるお店を作り上げた。だから、皆の期待に応えようとする必要はないし、自分が大切にしたい人を大切にする気持ちだけを忘れずに持っておこう。その思いは必ず届くから。

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BOOKMAN
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