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他者と働くことが向いてないから店を始めた

他者と働くことに疲れた。というより、誰かの顔色を伺いながら働くことに嫌気がさした。それだけではなく、自分のアイデアをすぐに実現できる場所がほしかった。会社組織で働いたことはないが、「これをやれば絶対にお客さんは喜んでくれるはず」というアイデアが浮かんだとしても、そのアイデアが実現可能になるまでに、どれほどの期間を要するのだろうか。今浮かんだアイデアは、今すぐやり、効果を感じられなければすぐに辞めればいい。そしてまた、お客様のためにと思い浮かんだことを瞬時に実行し続け、最高のお店にしていけばいいのだ。スピード感が大切。

ある日、鬱っぽくなった。人間関係を構築するのはそこまで苦手ではないのだが、職場で上の役職についている方から仕事を任せてもらえなかったり、人格を否定され続けると、仕事に行く前から胸の動悸がとまらなくなった。「逃げ出したい」「行きたくない」「帰りたい」そんな気持ちを抱きながら、なんとかバイト先に行くも、その時間に楽しさは1mmも感じず、ただただ、苦痛な時間が続くだけだった。

もちろん仕事は一生懸命やる。しかし、誰かと働くということは、他の人の顔色を伺いながら、出しゃばることなく、自分を押し殺して生きなければならない、そう感じてしまった。もちろんそうではないが、僕は、人に物を言うのが苦手なのだ。だからこそ、職場で、他の方に対して自分の意見をきちんと言える人はすごいなと思うし、そういう人を見るたびに、僕は会社で働くことは向いてないなと感じた。だからお店を始めた。

お店を始めてから、一旦売上とか抜きにして、毎日が楽しくてしょうがない。本当に驚くよ。だって自分がやりたいことがすぐにできて、自分で何でも決められて、空いた時間はこうしてnoteを書いたり、YouTubeを編集したり、SNSを更新できる。何でも自由。

全てはお店を良くするための活動で、時間を自由に使えることに幸せを感じている。自由に生きたいというのは、時間を自由に使いたい、ということだよね。きっと。

自分がしたいと思ったことをする。寝たいと思ったなら寝る。カフェに行きたいと思ったなら行く。本を読みたいなら読む。それが自由。

自由の中にもお金は必ず必要で、そのお金を自分が時間を使うことで稼げればそれほど幸せなことはない。時間は自分が使うんだよ。やりたいことを、実現したいことを、時間を使ってすぐにやる。雇われたらそれができないから息苦しい。

社会人の方でこの文章を見て不快になられた方がいたら申し訳ない。これはあくまで僕がそう感じただけで、以前働いていたお好み焼き屋では、本当に自由に働かせてもらったからこそ、全ての会社がそうではないこともわかる。楽しい会社、やりがいを感じる仕事だってきっとあるだろう。

ただ僕は、他の誰かと働くことに嫌気が指し、自分が働きたい人と働き、自分が時間を使い、アイデアをすぐに実行したかったんだ。それができる今が何より楽しい。あとはここに売上がつけば言うことはない。

一日は二十四時間。僕は本当に欲張りで、全ての時間を自分がやりたいことに使いたいとずっと言ってきた。お店を始める前の何者でもないフリーターの頃からずっと。今も何者かというわけではないけどね。ただやっと、言い続けてきたことが少しずつ叶ってきた。それは言うだけではなく、勇気を持って一歩を踏み出し続けたからこそなんだと思う。過去の自分に本当に感謝したい。

焦る必要はないが、行動することは早ければ早いほどいいと思っている。それは、失敗体験を早く積めるからだ。皆、成功体験を積もうとしているが、それは逆な気がしていて、僕はいくつもの失敗をして、自分の向き不向きが分かり、お店を開くことに至った。過去の失敗がなければ、今頃インターネットを使って、場所にとらわれず自由に働きたいなどと言っていただろう。決して馬鹿にしているわけではなく、過去の自分が本気でそう思っていたのだ。

僕は人と対面する商売が向いていると、ある人から言われた。そのときは営業マン向きだねと言われたのだが、僕が勝手にそう解釈し、ならお店だなとなった。また、僕自身ブックカフェに何度も足を運び、こんなブックカフェがあったらいいなと頭の中にイメージがあったため、そこからお店を開くまでの道のりは思ったより早かった。

これから先もたくさんの失敗をするだろう。お店なんて、失敗の連続でしかない。ただその繰り返しで、少しずつ、自分の理想とするお店に繋がっていく。そう信じて、今日も精一杯頑張ろう。

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