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寝顔

■よぅーし、やっていく。まずはコーヒーを淹れる。コーヒー・ブレイクだ。旨い。最高だ。沁みるぜ。

 とりあえずはほんと、簡単なところからやっていく。まずは机の上の整理だ。本を本棚へ。できた。素晴らしい。ふむ。ゴミ袋が必要だな。持ってきた。天才か?そうしたら次は、テーブルの上の捨てられるものをゴミ袋の中へ入れていく。おっ、ビールの共通券が出てきた。ありがとうございます。これも片付けの楽しみの一つだよね。使い終わったものはガンガン捨てていく。いや待てよ。この破れた小銭入れはリメイクすればキーケースにできるかもしれない。始まってしまった。これは現実逃避か?否。とりあえずできるところまでやっておこう。ウム、とりあえず今日はここまで。まぁこいつらもほんと、如何ともし難いとなったらその時は捨てよう。片付けに戻る。

 だいたい、僕の部屋はこれから本当に使うのかどうかよくわからないガラクタが多すぎる。こいつらも思い切って捨てるべきなんじゃないか。本は基本的に売らない、捨てないつもりだが、それ以外は全部審査にかけるつもりだ。よし、一度全部ひっくり返そう。僕の部屋には細かいものが色々と入っている大袋が4つほどあるのだが、そいつらを全部ひっくり返す。やるぞ。よくわからない薬はまとめて一箇所へ。

 いかん、いつのまにか30分近くスマホをいじっていた。いかんぞ。これを機にスマホをいじる時間も減らしたいと思う。減らしたいとか言ってる時点でダメだ。人が「〜したい」と言っている時、そこには常にできない理由が前提されている。つまり、事実としてはできないということを受け入れているわけだ。なので、ダメです。私は、スマホをいじる時間を減らします。具体的にと言われると数値を取ってないから難しいが、とりあえず今スマホをいじっている時間を半分にしよう。ウム。これならある程度は体感でもわかるはず。

 よし、片付けを再開しよう。あ、思い出した、なんでスマホをいじり始めていたか。携帯充電器の捨て方を調べようと思ったんだ。まあ、後ででいいか。

 とかなんとか言ってる間に、引越し用のダンボールが届いた。よし。ここからが本番だ。2杯目のコーヒーを淹れる。

 てか今思ったけど普通に役所に住民票取りに行くのが先決じゃないか?とりあえず一旦シャワー浴びてスッキリして役所行ってこようかな。一箇所は終わったし。

 今ここまでの文章読み返したけど普通に全然片付けできない人の記録みたいになってて笑える。まぁなんやかんやでゴミ袋一杯に捨てるものは出てきたので、進んではいる、こととする。あと片付けたものを入れて置くスペースもできたな。それから、一旦実家に預けておくものを分けておくというビジョンが見えた。実家も巻き込むしかあるまい。

***

 役所に行ったりなんだりしてきた。出張所ってのは待ち時間が短くて助かるなぁ。しかしまぁ、引越しってのは大変だなぁとしみじみ。ボタン一つ押したら全部引っ越した後の状況になってますよというボタンがあったら押してしまうかもしれない。でもそれってきっとその分記憶が飛んでるってことで、記憶が飛んでるぶん、本当に種々の手続きをしたのかどうかわからないけどなんとなく大丈夫なんだろうみたいな状況でそれはそれで気が狂いそうになるくらい不安だろうな。でも逆に本当に全てがOKになるまで記憶が飛びますみたいな話だと今度はいつまで飛ぶかわからないのか。つまりは結局、全て我が事として受け止めるのみなんだよなぁ。一日一日をしっかり生きるだけだ。俺という存在を発揮していくだけだ。

 これから子供が生まれてくるというのに自分の話ばかりしているなと思うが、子供が生まれてくるからこそ自分を改めて確かめておく必要がある。自分の中で、これさえあれば生きていけるというものを改めて確認して置く必要がある。そしてそれは、状況の変化によって失い得ないものである必要がある。初めからそこにいた場所であり、探し求めて帰ってくる場所であるところを思い出す必要がある。それだけは伝えておくべきだという魂を確かめておく必要がある。それは自分の子供だけじゃなくて世界中に伝えるべき真実でもある。とりあえず言葉の壁とかは色々あるけど、兎にも角にも態度で伝えるという手段がある。実際に自分自身がそれだけに則って生きること。中心にあるべきものを中心に置いておくということ。僕が人生に求める誠実さとはそれだけで、それ以外のことは、正直どうにでもなるようなことだ。

 ま、そんなわけで、明日から5月だし、楽しんで生きましょう。五月病には気をつけて!

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