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煙突がランドマークだった時代

東京スカイツリーができるずっと前は、千住火力発電所の巨大な4本の煙突が下町のランドマークだった(1926〜1964年頃)。
「おばけ煙突」と呼ばれたそれを、自分も子供の頃に荒川土手から眺めたことがあるし、東武伊勢崎線とか常磐線とか山手線の電車からも見えたと思う。

下町の象徴だったこの煙突を題材にした作品がいくつも存在し、つげ義春の漫画「おばけ煙突」、早乙女勝元の小説「おばけ煙突の歌」、田中絹代主演の映画「煙突の見える場所」などが作られている。

先日読んだ秋本治の著書「秋本治の仕事術」で、この「おばけ煙突」を題材にした作品があることを知り、2冊のコミックスを購入した。

こちら葛飾区亀有公園前派出所 59
こちら葛飾区亀有公園前派出所 141

この煙突を見たことがある人も、いまでは少なくなっている。
私とほとんど同じ年齢の著者も、自分の記憶を漫画にして残したかったのだと思う…。

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