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MONSTER GROOVE PARTY Live Blu-lay

Little Glee Monster 5th Celebration Tour 2019 ~MONSTER GROOVE PARTY~ のBlu-ray、フラゲ日から毎日見てます。足りない語彙で、ネタバレ有りでたくさん感想綴ります。

代々木公演は2,3日の2日間参加しました。間違いなく自分が足を運んだライブの中でも最高なステージだった。その一方で、楽しすぎる時間があっという間に終わってしまったことからの物足りなさもあったライブだった。


そんなライブのBlu-rayが届いたのが4月7日の火曜日。在宅の仕事を定時きっかりに終わらせ、通しで全部を再生した。
自分がその場にいたライブだし、最高なのは間違いないと思って観ていたけど、家で一人、リラックスして鑑賞したLIVE映像は、思い出として残っていたその最高を上回る、最高のパフォーマンスだった。再生中に他の全てに目をやる暇もないくらい熱中し、歌い、笑い、そして涙した。

この小さなBlu-rayのディスクには、彼女達が5年間歩んできた軌跡がギュッと詰められている。全ての時間を共に過ごしてきたわけではないけれど、幼い頃から苦悩を抱えながらも、今日まで全力で駆け抜けてきた彼女達の姿がフラッシュバックさせられる。その勢いは公演中どの曲でも途切れることなく。ライブ後に感じた物足りなさも、ギュッと詰め込まれたものの偉大さと勢いに圧倒された自分がいたのだからかもしれない。

全力すぎる前半のセットリスト

まず1曲目に『ECHO』を歌ったことが、全観客の度肝を抜いたのではないでだろうか。ツアー中、締めの曲として認識していた「ECHO」をいきなり歌われてしまい、ついて行けるか? 大丈夫か? と飲まれてしまったのを思い出す。

その後の『私らしく生きてみたい』、『Baby Baby』、『恋を焦らず』でいつも通り踊ってハモるリトグリを満喫し、MCのコーナー。アサちゃんワールド全開、リトグリは相変わらずMC面白いなあと思いながら次の展開に期待を膨らませていく。

次から一気に5年間を振り返る、ということで、ノンストップで続いたのが『放課後ハイファイブ』、『好きだ。』、『世界はあなたに笑いかけている』、『Jupiter』、もはやどこで歌っても盛り上がる、ライブの定番と言ってももよい曲達だ。『放課後ハイファイブ』は20前後の彼女達が歌ってもまだ楽しめる曲だし、『好きだ。』はもう好きすぎて、ライブで聴けないと帰れないってくらい好きな曲。『世界はあなたに笑いかけている』、カバー曲の『Jupiter』リトグリ知らない人でも知ってくれる曲。Blu-ray発売前にYouTubeで公開されて、ファン以外の人達の元へもその感動が届いたに違いない。ここまでの前半戦で、ライブが盛り上がった終盤に持ってくるような曲達を一気に歌い、え?最後どうなるの?とこの上なくワクワクしてしまう展開、驚きの連続だった。

個性溢れるメンバーのソロコーナー

メンバー5人がステージからはけ、スクリーンに流れる過去の軌跡。5年という期間で見た目も中身も大きく成長し、たくさんのステージをこなしてきた映像、この時点でもう感動。こんな映像を、こんな大きな会場で見せられたら、こんな記念すべきBlu-ray内で見せられたら、彼女達の成長を感じられずにはいられない……。

そして始まったのはソロコーナー。その大きなステージの上には、グランドピアノと、そこに座るドレス姿のかれんの姿が。安定感抜群の歌声で『会いにゆく』を弾き語る。『会いにゆく』、生で初めて聴いたよ……。ツアー中はかれんはずっとソロコーナーでダンスを披露していたので、代々木というこの大きなステージでいきなり弾き語りを披露することにまず驚かされた。緊張で手が震えていたと、後に本人が語っていましたが、リトグリのかれんらしく堂々とした演奏で、会場中の人の心を掴んでいた。

次はグリーンのスーツのような衣装に身を包んだMAYU、クールで大人らしく、井上陽水さんの『いっそセレナーデ』を歌う。全身を大きく使わない小さな振り付けと背景が、曲にあった演出で、彼女が表現したい大人の世界へとぐっと引き込まれていく。高音低音の使い分けも多いリトグリの職人であるMAYUが、低めのトーンで歌い続けるのが貴重なシーン。彼女の新しい可能性を感じたこと間違いないよね。

そして次に登場したのは、真っ赤でかわいらしいワンピースに身を包んだアサヒ。歌う曲は石川ひとみさんの『まちぶせ』。昔を演出するフィルタと4:3の映像になっているこだわりが強いのもポイント。アサちゃん推しの僕はここで全身に電撃が走る……! こういった歌謡曲はアサちゃんの歌声にはピッタリ、ソロでも上手くいく、そんなことは事実として知っていた。やられたのは彼女のひとつひとつの動作だった。両手を後ろに組んで、恋する少女のようにステージを横に動くアサちゃん、スカートを広げるように身体を回転させるアサちゃん、退場時に、少し照れくさそうにも、あどけない笑顔をカメラに見せるアサちゃん、その全ての動作と表情に心を打たれ、もう既にアサちゃんに振り向いている心が動かされてしまう。足りない語彙力でいうと、かわいすぎる……。もう無理……。好き。

次に登場したのはmanaka、リトグリらしい衣装とはまた違う、すこしラフなあの衣装と、飾り気の少ないメイクが最年少らしさを感じさせるルックス…とは裏腹の衝撃のパフォーマンス。ステージの上には何やら怪しげな機械が1台、manakaが目の前に立つと、なんといきなりベースとパーカッションとコーラスの録音を始めたではありませんか、全て彼女の口から!そして始まったのが『Settle Down』の演奏。ルーパーを巧みに操り、1人アカペラを成功させたmanaka。その場で音を録って再生して、それを重ねていくって…少しでもズレたら失敗ではないか。そんなプレッシャーにすら打ち勝つことのできるmanakaのパワー、恐るべし。

最後は芹奈、露出度の高い白の衣装に身を包み、妖艶な前奏とともに登場する、姿だけで全国の少年少女たちはドキッとしたはず。『Nasty Naughty Boy』をセクシーなダンスと歌声で演奏。真ん中に置かれたソファー、管楽器を演奏するバンドメンバーを巻き込んでの彼女の表現力は、見たことのない大人の世界でした。僕のほうが年上なのにね。

バラバラの衣装の5人の息のあったハーモニー

そしてソロパートが終わると、メンバー5人が集合しての、『書きかけの未来』『だかひとりじゃない』『My Best Friend』、これがさいっこうにエモい!!さっきまで5人それぞれが、全くジャンルの違うソロのパフォーマンスを成功させておいて、バラバラの衣装で集まったかと思いきや、いつもどおり息ピッタリのハーモニーを奏でるのだから。

元々ソロアーティスト志望だったリトグリのみんな、先程のソロのパフォーマンスで見てわかる通り、それぞれが強い個性を持っていて、かつソロでのパフォーマンスを成功させる力を持っている。そんな書きかけの未来がある彼女たちは、ひとりじゃない、最高の仲間でありBest Friendsがいる。勝手ながらそんな想いをたくさん受け取ってしまった懐かしの曲たちだった。

大人になった彼女たちだから歌える至高のバラード

ステージ上で華やかに歌うリトグリ達を後ろで支えるバンドメンバー達の楽しいパフォーマンスが終わると、『明日へ』の前奏と共に、ブルーの衣装で登場するメンバー達。好きなんだよね、『明日へ』…年下の彼女たちの並々ならぬ覚悟と想いを感じる。

続けて歌われたのが、『幸せのかけら』、ステージ上の5つのボックスの中に置かれた椅子に座り、自分のパートになったら立ち上がる演出。他の曲たよりも1回のパートで歌う尺が長く、メインパートに焦点の当たりやすい曲だからの演出なのかもしれない。ずっとボックスの中で歌うのかな?と思いきや、2番のサビのアサちゃんパートで、こらえきれなかったかのようにステージの前方に歩み、全身を使っての熱唱、それについていくメンバー達。最後のかれんの伸びのある声と、バックに浮かんだ星空は、今日一番の美しい景色だった。

涙腺が崩壊しそうな僕を追い詰めるかのように続いたのが『いつかこの涙が』。落ちサビの、芹奈のパート、”この仲間と過ごして”のところで手を広げ、メンバー、バンドメンバー、恐らくステージの裏にいるスタッフさん達を受け入れる仕草をしたところと、アサちゃんの「ああ この笑顔が」の歌声にやられてしまう。

至高のバラードたちで心も静寂に包まれた僕達を明るく照らしたのは、希望に満ち溢れた楽曲『君に届くまで』。MVで使われていた写真達をバックに、リトグリと、リトグリと一緒に時を過ごしてきた人たちの思い出が、見ている人たちに共有されていく。曲の最後に会場みんなで写真を撮ったのが、写ったかどうか怪しいけど最高の思い出。

パーティーを締めくくる怒涛のメドレー・美しいアカペラ

最後の曲は、パーティーにふさわしい『Monster Grooe SP Medley』、Blu-rayで観るまで気がつかなかったけど、このメドレー、尺が16分以上あったんだね。楽しすぎて一瞬で終わった記憶しかないから。『SAY!!!』のメンバーが集まるところが大好きなんだけど、アサちゃんが思ったよりも遠い場所にいて、画面外から全力でmanakaに突撃しているところと、バンドメンバー紹介のところで、トロンボーンのアレを引っ張っちゃうアサちゃんが笑いのポイント。そんなどこまでもパワフルな彼女たちと全力で楽しんだ時間、短いけれど1曲1曲が本当に愛おしい。メンバーもバンドメンバーも本当に楽しそうで、”音楽”という日本語の素晴らしさを感じた。

アンコールは純白なドレスに身を包んだ5人がアカペラで奏でる『Everything could be your chance』。彼女達の真骨頂が発揮されるアンコール後のアカペラの音色は儚くも美しく、息を飲む音をもこらえて見守りたくなる。最後の芹奈のセリフ、26公演、駆け抜けてきましたというセリフ、全てをやりきった彼女達の涙が、今のこの時期はなおさら痛く、尊く感じる。どんな時も、どんなことも、彼女達は歌にして届けてくれた。今は会いにゆくことはできないけれど、まだ見ぬこの先の未来を信じて、今を生きて行こう、そんな勇気をもらえるライブだった。

5周年を皆で祝うに相応しい、最高のパフォーマンスだった。これを見てしまうと、この先これ以上楽しいことなんてあるのか?と思えてしまうのだが、未来のリトグリはきっともっと楽しい曲と楽しいライブを僕達に見せてくれるはず。リトグリの曲をたくさん聞いて、今のこの辛い時期も乗り越え、僕は僕にできる仕事をこなしていこう、新たな決意が生まれた作品でした。リトグリのみんなと、関わってくれた全ての方々に感謝の想いを込めて。


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