オーディオブック傾聴録98(中東・後編)
✏️なにやら中東地域で痛ましい爆発(6日時点で原因不明)が起きたようだけれども、既にテレ卒して久しいので大人しく本の虫(独学)に励みます。。。🐝
今回は中東編の3回目(後編)。一応これで中東編は終了で、地球を1周した後にでもまた中東編(中東諸国の各国史編)をやりたいなぁ・・・。
まずは『となりのイスラム』。この本は過激派ではなく、いわゆる普通のイスラム教徒の紹介を通じて、彼らと上手にお付き合いをするには?という内容。▶️
7時間5分(紙本256ページ−ミシマ社2016年刊)。
著者 内藤 正典、ナレーター 西村 不二人。
参考リンク(著者・ナレーター)
『となりのイスラム 世界の3人に1人がイスラム教徒になる時代』
内藤 正典 著・ミシマ社 刊
まえがき
目次
序章 世界を救える国はどこか?
第1章 衝突は「今」起きたわけではない
第2章 イスラム教徒とは、どういう人か
第3章 西欧世界とイスラム世界はもとは同じ
第4章 となりのイスラム教徒と共に
第5章 ほんとはやさしいイスラム教徒
第6章 日本人が気になる12の疑問
第7章 イスラムの「病」を癒すために
終章 戦争、テロが起きないために私たちができること
あとがき
✏️参考リンク
✏️あとがき前(独学ノート📝)
当たり前だけど、過激思想のイスラム教徒よりも、穏健派のイスラム教徒の方が圧倒的に大多数で、彼ら穏健派のイスラム教徒を無視して21世紀の日本の繁栄はあり得ないと私もおもいます。いわゆる“ネトウヨ”が日本人の代表ととらえられイスラム世界から毛嫌いされたら嫌なのと同じでしょう。そもそもイスラム過激派の中には信仰心の薄い人やコーランにあまり詳しくない者も割といてるようで・・・。幽霊の正体見たり枯れ尾花かな。(イスラム国編参照)
−おまけ−
紙本237ページ−筑摩書房2020年刊。著者 大隅 洋。
参考リンク(著者)
✏️次は意外とみんな知らずのうちに出会ってる(アクセサリー露店のイケメンお兄さんとか)中東のシリコンバレー、イスラエル🇮🇱入門。
『日本人のためのイスラエル入門』
大隅 洋 著
ちくま新書 刊
目次
はじめに 「わが世の春」/本書の構成
序章 イスラエルに関心を持つ五つの理由
1 岐路に立つ日本
革新のきっかけ
2 イスラエルに関心を持つべき五つの理由
① 高い出生率と家族中心の社会
② 伝統を中心として回る社会
③ 「常識」を打破する精神
④ 市民社会と軍隊との関係
⑤ 徹底した安全保障意識と自存自衛の精神
第一章 イノベーションの起きる国
ーー躍進の起源とそのわけ
1 イスラエルの現在
海に開かれた世俗の町テルアビブ
分水嶺の頂きに立つ宗教都市エルサレム
三宗教の聖地が折り重なる旧市街
乾いた風景と美味しい野菜
インフォーマルでフラットな社会
交通渋滞
物価は日本の二・五倍
パレスチナ人労働者からアジア人の出稼ぎ労働者へ
2 「人に歴史あり」
−略−
3 社会主義共同体からアメリカ型資本主義へ
防衛費が対GDP三五%!
一人当たりGDPで日本を超えた!
4 「スタートアップ・ネーション」
イスラエル企業の成功
世界的競争力を誇るサイバー防衛分野
第二章 イスラエルの強さの秘密
1 国防軍ーーイスラエルそのもの
イスラエル国防軍の四つの機能
① 社会のるつぼとしての機能
② 社会人教育施設としての機能
③ 職業訓練学校としての機能
④ 同窓会の機能
軍と市民社会
2 イスラエルをイスラエルたらしめる文化的特質
−略−
第三章 イスラエルが抱えるリスクとは?
1 順境を享受する社会
この国は、しばらく「買い」
2 人口構成上のリスク
アラブ系の人口比率は増加しない
現代イスラエルの建国を認めなかったユダヤ教超正統派
超正統派の伸長勢力はイスラエルをどこに導くのか
3 中東的素性の顕現というリスク
ヨーロッパとも少し違うイスラエル
「法の支配」
司法積極主義の功罪
4 「平和」のリスク
「生存の危機」の時代は終わった
一方でまだ平和は近くなったとは言えない
イラン神政体制との戦い
ロシア、アメリカとの関係
最大の悪夢
ヨルダン川西岸地区及びガザ地区のどうしようもない状況
「平和」の二次的な価値
フラットな社会は歴史の蓄積に耐えられるか?
第四章 イスラエルとのビジネス協力
ーー壁を突破するために
1 イスラエルの強み
「非順応」「議論」というユダヤ文化の伝統
注目が集まったイスラエルの技術
イスラエルの技術開発レベルはどのくらい高いのか
シリコンバレーとは何が違うのか?
2 日本企業のイスラエル進出
日本企業にとってなぜイスラエルか?
日本企業進出の現状
研究開発の拠点の設置
3 成功への課題
シリコンバレーでの失敗
日本企業が抱える課題
「やってみなはれ」の精神
いくつかの成功例、興味深い例
日本企業とイスラエル企業の真の協業
第五章 高まるイスラエルの政治的存在感
1 中東の混迷
揺れ動くアイデンティティ
オスマン・トルコ帝国の崩壊とイスラミズムの勃興
民主主義とイラクの分裂
2 存在感増すイスラエル
米国の中東からの退出
米国の福音派との戦術的パートナーシップ
イスラエルのアウトリーチ
3 アラブ・ボイコット
アラブ・ボイコットの形骸化
「BDS(ボイコット・投資撤退・制裁)運動」
第六章 日本の役割
1 日本と中東和平
評価されている日本のパレスチナ支援
日本の姿勢とパレスチナへの期待
イスラエル側の事情
2 イスラエルと米国及び中国との関係
難はあるものの底流は変わらない米・イスラエル関係
トランプ大統領とユダヤ系米国人
イスラエルに寄付するユダヤ人
米国の建国物語と重なるイスラエルの物語
中国の進出により問題となったインフラ投資
王岐山国家副主席の訪問
米国によるイスラエルへの懸念表明
技術強国イスラエルの選択
3 日本とイスラエルとの二国間協力
政治・安全保障の新機軸
深堀すべきは科学技術協力
端緒がついたばかりの大学間交流
若者は嗅覚を研ぎ澄ます
最も有名な日本人、杉原千畝
武道とアニメで日本を知る
日本旅行の人気はうなぎのぼり
終章 イスラエルを通して振り返る日本
1 イスラエルからの視点
「ニホンジンは歴史と伝統へもう少し敬意を払ったらどうですか」
欧米とは違う日本を見る視線
2 調和と停滞
自然に帰依し調和する多神教の伝統が遺った日本文明
大陸から隔絶されたがゆえに続いた日本
日本は職人と達人の国
カール・マルクスとスタートアップ
停滞と硬直化から抜け出すのに苦しむ日本
混沌として見えるアメリカの歴史は継続的に変革、調和の日本の歴史は不連続に飛躍する
「生かされた自分たちの使命とは何か」
3 イスラエルは日本の変革の触媒となり得る
大きな変革のとき
イスラエルという変革のための触媒
あとがき
参考文献
✏️参考リンク
あとがき後(独学ノート📝)
やはり各国史を多少なりともやってみると、ニュースやバラエティ番組から受ける印象との差に驚くなぁ。中東各国編では、次にサウジアラビア王国史や現代史、トルコやエジプト・イラン・イラクetc...と、そのうち是非とも。(中東編完)
追記
(シリア難民問題は「欧州編」か「アフリカ編」で合わせてやるつもり・・・)
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