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読書感想譚👩🏫🧑🏫(哲学の教室)
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著者 小川 仁志、320ページ・KADOKAWA文庫版(2010/05/11)刊。
オーディオブック版:6時間05分21秒、朗読 渡辺 博之。
・参考リンク(著者・朗読)
(残念ながら朗読者は不明⋯💦)
✏️今回は傾聴録の初期の頃にやった👇「哲学の教室シリーズ」の初代ミリオンセラーを記録した書籍版。
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あれから独学の月日を重ねて、当時と今の私の「哲学」の捉え方に変化があったのか?なかったのか?を自分なりに検証・確認する回。(成長出来てるかな?)
テーマはもちろん「哲学」全般。🤔
独学ノート📝
『人生が変わる 哲学の教室』
小川 仁志 著
もくじ
1時限目「生きることと死ぬこと」について ハイデガー先生の授業
「どうせ死ぬのになんで生きるの?」
2時限目「夢」について ヘーゲル先生の授業
「夢や理想を追いかけるのに疲れました」
3時限目「理性と欲望」について カント先生の授業
「性欲がヤバいくらいあるんだけど病気?」
4時限目「悩み」について メルロ=ポンティ先生の授業
「何に対してもやる気が起きない⋯⋯悩みだらけ」
5時限目「自分と他人」について レヴィナス先生の授業
「自分って何だろう?他人の目が気になる⋯⋯」
6時限目「仕事」について アーレント先生の授業
「好きな仕事がみつからないときはどうすればいいの?」
7時限目「正義」について ロールズ先生の授業
「法律が正しいって誰が決めたの?アメリカは正しいの?」
8時限目「恋愛」について プラトン先生の授業
「恋愛できない⋯⋯どうしても結婚しないとダメ?」
9時限目「幸せ」について アラン先生の授業
「幸せな人を見ると腹が立つ!いつも僕だけが不幸なんですけど」
10時限目「権力」について フーコー先生の授業
「先生も警察もマスコミも、権力ってほんとムカつく!」
11時限目「経済と貧困」について マルクス先生の授業
「お金儲けは悪いこと?」
12時限目「自由」について サルトル先生の授業
「自由になりたいのに、自由にしろと言われると困る」
13時限目「人生」について ニーチェ先生の授業
「いったい人生って何なんだろう?」
14時限目「哲学」について 小川先生の授業 あとがきにかえて
「哲学にたどりつけばもう大丈夫なのか?」
✏️では順に個々の哲学者をみていく。
①ハイデガー
✏️『時間と存在』(現象学)で有名なハイデガー。(青丸🔵内)
他に読みたい書籍📚がたくさんあって見事に積読状態‼️😅
「時間⏰」の概念にはすごく興味あるので機会あれば是非。
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②ヘーゲル
✏️2人目は『法の哲学』で法曹には(たぶん💦)お馴染みのヘーゲル先生。
法哲学のほか論理学や形而上学、美学などカント哲学の次に学びたいと私が密かに考えてる「ヘーゲル哲学」。
「カント全集」と比べると「ヘーゲル全集」は比較的刊行が新しく蒐集しやすいのも魅力で、書棚(ほぼ満杯💦)が許せば蒐集したいなぁ。😊
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で、本書での彼の授業は「夢」だけれど、等しく「自由🗽」についても書かれてる。
いわゆる表自戦士🪖の人たちにもぜひ一度読んでほしい命題。
③カント
✏️私のイチオシの哲学者。🥰
彼の三批判書はもちろんのこと、カント哲学は生涯かけて深掘りしてゆくつもり。
残念ながら『カント全集』は希少性ゆえに諦めてOD版にしたけどネ。(既存の全集は若い研究者に譲りたいから😉)
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で、本書での命題「理性と欲望」に対してのカント先生の解答はもちろん厳しく、現代での「倫理学」のお手本としての”定言命法“は言うに優しくするに難しい代表(道徳法則)なので、本書でも指摘のあるアリストテレスの「徳倫理学」(『ニコマコス倫理学』)の方が日本人の肌感覚には合うだろうと思う。
そういえば、東浩紀氏も“中庸”の信奉者?だったような⋯。(私は前述の通りカント派)
④メルロ=ポンティ
✏️無学ゆえに今回初めて知った哲学者。
構造主義やポスト構造主義はあまり興味は湧かないけれど、『知覚の現象学①②』『弁証法の冒険』は蒐集したいけれど、共にみすず書房なんだなぁ。😅(お財布にぜんぜん"優しくないw)
⑤レヴィナス
✏️「他人論」で有名なレヴィナス先生。
彼の著書(日本版)はほぼ網羅しております。✌️(カール・ポパーの書籍と同時期に蒐集開始→終了)
そのうち感想譚でもきっと登場するでしょう⋯。✨
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⑥アーレント
✏️今書籍で唯一の女性哲学者。
アーレントを知らずして、ナチス・ドイツは語れない。
「全体主義」の話もちらっと出てくるけれど「仕事」が命題での中なので、やはり『全体主義の起源』で彼女はとりあげたいなあ。(そのうち是非😇)
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⑦ロールズ
✏️法哲学の巨人。
『正義論』は正義を語る上でのテンプレートのようなもので、「表現の自由」を語るのにJ.S.ミル(『自由論』)を参照するのに似ているよね。
本書での授業も「正義」についてだから、本書哲学者13人の中では1番イメージぴったりだった。
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⑧プラトン
✏️プラトン先生の授業は、認識論ではなく「プラトニック・ラブ」の語源の人━という流れで「恋愛❤️」について授業する。
ただWikipediaでの「プラトニック・ラブ」の項でも書かれてる通り、プラトン先生が純潔を説いた訳でない。
ま、後に出てくるフーコー先生にこの命題(「恋愛❤️」)を語らせると収拾がつかなくなるもんね。😅
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⑨アラン
✏️「幸福論」で有名なアラン先生。(アランはペンネーム)
本書の授業でもうまく表現されていて、いつ感想譚でとりあげても不思議じゃないのだけれど(すんででやめた)、事件や事故など社会情勢につられて機会を逸している。
ぼちぼちやりたいなぁ。🤔
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⑩フーコー
✏️フーコー先生は『性の歴史』のイメージがとても強いんだけれど、「生の権力」での登場となった。
フーコー先生が“理性”や“規範”を語るのに違和感が私はバリバリだったので、反省してフーコー先生の著作はそちら方面から読むつもり。(『性の歴史①~④』『フーコー・コレクション全7巻』蒐集済📚)
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❶①マルクス
✏️『資本論』で資本主義をとりあげたマルクス先生。
ものすごく有名なのに、彼の著作をちゃんと通読した人は驚くほど少ない。(超訳でやったけど私もその一人)
全9巻(岩波版)の通読は、定年後になるやも?😓
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❶②サルトル
✏️『存在と無』のサルトル先生。
サルトル先生は何気にノーベル文学賞(1964年)を受賞してるんだよね。
本書では「自由🗽」について本質的な授業をします。
こちらも表自戦士🪖諸君には是非受講していただきたいです。
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❶③ニーチェ
✏️ニヒリズムのニーチェ先生。
ニーチェ先生も日本人にはすごく人気のある(あった?)哲学者の一人。
本書では締めの授業に相応しく「人生」について講義する。
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❶④小川 仁志(Wikipediaへのリンクは著者紹介欄にあるので割愛🙏)
✏️「哲学」をわかりやすく、おもしろく紹介する著者という意味では、「史上最強の哲学入門シリーズ」の飲茶氏と双璧を成す人だろう。
とてもおもしろく「哲学とは何か?」とともに自身の悩みや疑問点の解消法を学べるので、おすすめの一冊。🤗
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・参考リンク)
あとがき(4/27追記)
いまは現実の仕事を優先して活躍している某ネット論客氏や、旧Twitter(現X)でいわゆる“ネトウヨ”や“アンフェ”、そして“表自戦士🪖”で日ごろの社会の鬱積を晴らしてる?ような人たちにこそ、「哲学(思想)」を学ぶことは意味があると思う。
今のままだと、司法⚖️(裁判→敗訴)からダメ出しされるまで止まることはないだろう⋯前述の論客氏のように。
少年ジャンプ黄金期にとても人気があり、先ごろリメイク映画版が公開された「slam dunk」の三井寿君のようなセリフを現実で吐くことになる⋯やもね。🔚
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