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初めてした時のこと(しめじ少年の性春エッセイ)

※この記事は男の子の性について書いてあります
思春期を迎える男の子をもつ母親には是非、読んでいただきたい
 但し、今回のはかなり生々しい表現となっております
 苦手な方はスルーしてくださいませ

しめじ少年


男の子は小学校の高学年から中学の始め辺りに性に目覚め始めるというのが一般的ではなかろうか。
僕もその例に漏れず、中学に入って間もない頃に発情し始めた。

小学生の頃、放課後ずっと野球やサッカーをして遊んでいた友達が、6年生になると突然、外で遊ばなくなった。
友達のみんなは、密かにある友達の家に集まっている、という噂をしばらく経ってから耳にする。
どうやらその家にエロ本を持ち寄って、みんなで楽しんでいるようだと。

その頃のしめじ少年は、まるっきしそういう異性との事とか、性の事に関する事に興味がなく、それどころかそういう類いの知識は全くなかったのである。

小学校低学年からずっと好きな女の子はいた。
好きだ、と伝えた事もあった。
両想いの女の子もいた。
でもだからといって、それから何をしたら良いのかという事も考えもせず、ただそれで満足しているような少年だった。

友達たちは何故そんな事をしているのか、なぜ野球をしなくなったのか、どうして僕には秘密にしているのか、仲間はずれにされた寂しさだけが僕にはあった。

中学に入ると、違う友達ができた。
その友達は教室内で女子を追いかけ回しては女の子の胸を触ったりしているヤツだった。
その時の僕は、小学生のスカートめくりと同じような感覚で見ていたから、なんてガキっぽい事で喜んでいるんだろう、なんて思っていた。

ある日の昼休み、そいつが部室に僕を連れて行った。
(彼とは部活も同じだった)
そこでそいつは僕に一枚の写真を見せた。
僕にはその写真に写っているものが何なのかまるで判らず、彼に訊ねた。
そしたら彼は驚いたように僕に言った。
「これは女の○○○、おまえもしかしてなんにも知らねえのか」
僕はなんにも知らなかった。

その日から彼は僕の先生となり、女性の体についてや性行為について、それからコンドームの付け方(実物を用いて)など、何も知らない僕に性知識をたたきこんでくれた。

その彼から教わった性知識の中のひとつがマスターベーション(彼はそれを「せんずり」と表現していた)だ。
僕はそれを教わった日、さっそく試してみることにした。

家に帰ると僕は両親の部屋に忍びこんだ。
そして父がたまに見ている大人の雑誌を数冊手に取り、自分の部屋へと持ち帰った。

ベッドの上でカラーのページを開き、パンツをおろす。
裸の女の人を見ながら自分の股間を擦ってみる。
だんだん今までに感じた事のない変な気分になってくる。
雑誌を捲り、所々に挟み込まれた女の裸体を探す。
頭が熱くなりぼーっとしてくる。
別の雑誌を開く。
鼓動が早くなるのを感じ、頭痛がしてショートしそうだ。
手に握ったものが、これまでの自分のものではないように大きくなり、血管が張り裂けるのではないかと思うほどに浮き上がっている。
3冊目の淫らなポーズをとった女の人のページを開いた時に、遂にその瞬間は訪れた。
頭の中で火花が散り、握ったものからは少し黄色みがかった白濁した液体が飛び散り流れ出た。

飛んだ液体の一部は眉間にまでとどき、臍のあたりに温かいものが溜まっていくのを感じながら、しめじ少年は脱力した。
ベッドの脇に用意していたティッシュペーパーに手をのばす気力も残っていない。
僕はそのネバネバの汚い液体が脇腹をつたってシーツに落ちていくのを感じながら、ベッドの上に大の字になった。

興奮で頭が割れるように痛く、気持ち悪くて吐きそうだ。
しばらくしてから取り敢えず腹の上のネバネバをティッシュで拭き取り、シーツを擦った。
生のイカのような変な臭いがして、トイレに流してしまいたかったがティッシュは流せない。
仕方なく、本を買った時の袋の中に詰めこみ、ゴミ箱へ捨てた。

頭痛と吐き気は夜になっても直らず、その日僕は初めて夕飯を抜いた。
母親が心配したけど当然ホントのことなんて言えず、ベッドに横たわったままこの事象について考えていた。

その日からは暫く〈せんずり〉はしなかった。
考えただけで頭痛と吐き気がした。

だけど、いつの間にか毎日とは言わずとも週に3、4回はするようになった。
じきに頭痛や吐き気は伴わなくなり、自分で買える範囲の軽めのエロページがある雑誌やイマジネーションを駆使して、それをした。

宿題の途中でしたくなることが多かった。
それをしたあとは大抵、虚しい気分になるのに、面倒だと思いながらもしてしまうのであった。


というのが、しめじ少年の第一次性春期でありました。
不快になられた方いらしたらごめんなさい。



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