見出し画像

その大きな花を愛でる時 #シロクマ文芸部

一冊の本を埋める。

土を掘る。

庭の花壇。

日記という名の自分史。


毎日、必死で文字を埋めた。

所々インクが滲む。

燃やそうか迷った。

でも止めた。


あいつへの想いを埋めた。

後半は疑念と迷いと恨みが綴られた。

読み返さなくても思い出せる。

我慢できず、さよならを告げた。


本の上に向日葵の種を埋めた。

毎日、呪いながら水をやろう。

やがて恨みを養分とした向日葵は、大きな花を咲かすだろう。

わたしは麦わら帽子を被り、ただ純粋にその花を愛でるだろう。




また小牧さんの企画に参加させていただきました。


ゆる~く 思いついたままに書いてます 特にココでお金稼ごうとは思ってませんが、サポートしてくれたら喜びます🍀😌🍀