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今週のひなあいは、ただのバレンタインデー企画じゃない。

今週も『日向坂で会いましょう』おもしろかったですね。

今週はバレンタイン当日ということで、「キュンキュン朗読会」と題し、メンバー考案の台本を朗読会形式で発表する企画。
バレンタインということで、わたしもチョコレートを用意して万全の態勢で放送にのぞんだが、欠片もチョコレートが登場しなかった。

そんなことはさておき、休養中だった松田さんがひなあいに復帰された。夢にまでみたシチュエーション、番組開始の決め台詞「待たせたな」とともに。いつか宮田さんが帰って来るときはぶりっ子なのかななんて思ったりもした。

王道アイドル番組をめざしつくられた今回の企画、特筆すべきは番組構成だろう。シンプル、しかし完璧だった。
スタジオにいるメンバーが台本を用意し、別スタジオの男装したメンバーをフィーリングで選び、ともに朗読劇をおこなう。このときフィーリングを重視するため男装メンバーの顔を明かさず、質問の回答によって相手役を選ぶ。男装メンバーは朗読劇の途中から参加し、そのときに顔が明かされる。
『日向坂で会いましょう』について知らない人がたまたま読んでもわかる感想をなるべく心掛けてはいるけれど、なんだか遊戯王の効果説明みたいな文章になってしまったけど、☆4の攻撃力1600のわたしにしては上出来だろう。

アイドルの男装というウキウキワクワクする相手役を用意、フォーマットは王道のフィーリングカップルであるけれど、匿名性をプラスしたことで相手役に大きな余白ができた。余白さえあればあとはこっちのもの、大喜利の時間である。目玉である男装メンバーのネタばらしを、朗読劇の途中に登場させる演出が今週いちばんよかった。これによって各パートがすべて地続きになり、30分1本のストーリーとして仕上がっていた。

今回の企画そのものが、まるでバレンタインデーの疑似体験じゃないか。
2/14のバレンタインデー。当日までの1週間はどこか落ち着かない。もしチョコがもらえたら…誰からもらえるんだろうか…どこで…放課後呼び出されたらどうしよう…なんて叶うはずもない妄想にこころおどらせて、淡い期待とともに机のなかに手を伸ばす…。

男装メンバー登場まで、わたしたちは男子高校生にもどって平静を装いながらどぎまぎしていたあの時間を再体験していた。不作におわったわたしのバレンタインもすこしは報われた。

これがあと1、2週つづくであろうしあわせ。
いまのところだが、今年いち好きな企画かもしれない。
ほかのメンズは果たして誰なのか、鼻につくあの4番は誰なんだ。
わたしたちのバレンタインはまだまだつづく。

おしまい。

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