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てか聞いて、ひなあいにオバケでるんだけど。

今週も『日向坂で会いましょう』おもしろかったですね。

ひきつづき【芸術の秋!日向坂ミュージアム!!】でメンバーの能力を査定していった。今回のようにつくる企画では作者の考えや意識を、作品のなかから探すことができる。

たとえばイラスト企画では「卓球」というお題で、松田好花さんが選手を横から切り取ったのに対し、渡邉美穂さんは真正面から切り取った。渡邉さんは「卓球」ときいて、対峙しピンとはりつめた緊張が弾けるまさにその瞬間をプレイヤー側に立って連想した。バスケにまっしぐらだった渡邉さんならではの構図だったと思う。こうした小さな違いの気づきは、イメージを再現するイラスト企画ならではのおもしろさだった。

イラストについてトークしていると、山口陽世さんが得意の野球以外のイラストを手抜きしていると森本茉莉さんがタレこんだ。今年のひなあい大ヒット企画【高瀬愛奈のそれ盛ってんで!】の功績か、多少大げさな話をしても「それは盛ってる」と返せる言葉が用意・共有されているので、エピソードトークに”上手さ”というハードルが取っ払われた

ミスやエラーを絶対的にカバーする選手ように、外してもなんとかなるだろうという未来が想像できる心強さ。環境が整っていればプレイヤーは思いきりよくプレーができる。これまでのひなあいではオードリー、特に若林さんがそのセーフティネットの役割を担っていたが、「盛ってる」によって無形のセーフティネットが構築されたことにより、一層だれもが飛び込みやすい環境が強化された。

見ていたわたしも後からそれに気づいたくらい自然とトークに割って入れるようになって、あとから入ってきた3期生がひなあいに馴染んできたんだなと実感した。

春日さん扮する春井先生が添削で霧中するなか、下五の感情を上五にもってくるという必勝法を見つけて夢中になってしまった。今回の企画は作品いじりがメインになるため、作品を見る→いじるの一辺倒になるのは仕方ないことだけど、今企画はそんなにハンコ作業に陥りがちななかで変化を付けたアクセントがたくさん盛りもまれていた。

ペンの開け方がわからなくてインクをまき散らしたり、調子の出ない添削に四苦八苦したり、話を振られたのにエピソードを忘れたり、過去の失敗を思い出し泣きしたり、場外乱闘が今週の見どころだった。ここがひなあいの安定したおもしろさの根本だと思う。テレビ番組・アイドル番組のレールから解き放たれて想像どおりにいかないからこそ、新鮮でグルーヴ感があっておもしろいし、そこからひなあい名シーンもたくさん生まれた。譜面に描かれないゴーストノートの正体がひなあいに降りてきたバラエティの神様なのかもしれない。

アイドル番組らしい企画でもいかんなく発揮されたひなあいの味わい、とてもおもしろかった。が、わたしは先週から楽しみにしていた宮田愛萌さんの句が選ばれなかったことがとても残念だった。今回の川柳はエピソードトークの見出しだったので、宮田さんはエピソードが弱かったから採用されなかったのだろう。試合に負けて勝負に勝ったみたいな話だけど、バラエティ番組の企画なので仕方ない。いつか宮田さんの句が読みたいので、出版関係者の皆さんどうかお願いします。

来週は、ひらめかない選手権という企画。ひなあいのクイズ企画はおバカいじりをうまく回避してくるので、どんな角度のクイズ企画なのかとても楽しみだ。

おしまい。

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