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ひなあい懺悔室、高本彩花は幽かにゆらぐ

今週も『日向坂で会いましょう』おもしろかったですね。

たのしい夏休みが折り返しを迎えるこの時期。全国の学生は残された日数と宿題の量を比較してはダラけた日々を後悔し始める頃だろう。かくいうわたしも夏休みの宿題を最後に片付けるタイプだった。あれから大人になった今も、この記事も眠たい目をこすり泣きながら書いている。全国の小学生のみんなは、こんな大人にならないためにも宿題はちゃんと終わらせてから一生懸命遊ぶんだぞ。

夏は学生だけに限らず、BBQや花火大会や海水浴など、人間がもっとも活発になる季節である。暑さにうかれて活発になるにともなって、楽しい思い出もできれば大きく後悔することもある。ということで、今回の『日向坂で会いましょう』は人生の中の懺悔を告白する【夏休み特別企画!真夏の懺悔大会】企画を行う。

ざんげ【懺悔】
過去の罪過を(神仏の前で)悔い改めること。〔(キリスト教では、神父を通して)神に対して告白する意に用いられる。〕

新明解国語辞典第八版より

今回はなんといっても、最初に懺悔をした高本彩花さんがとても素晴らしく、まるで「懺悔」という言葉を表したかのような告白をみせてくれた。そしてそれは、そのあとにつづく告白の流れを、つまり番組の流れをつくってしまったのだった。

高本さんはキャンプ場で遊んでいたときに遊んでいた木の棒で父の友人の車に傷をつけてしまったというエピソード。大人げなくガチでキレてた友人に、幼かった高本さんはやったのは自分だと名乗り出られずに今日まで逃避してしまったことに罪の意識を感じていた。子供にとって本気で怒ってる大人は得体のしれない生き物に見えるし、わたしも同じ立場なら黙ってしまっていただろう。高本さんが素晴らしかったのはそのあとだ。

高本さんは赦しを得るために若林さんの質問に当時の詳細な様子を正直に答えていったのだが、エピソードをしゃべるその刹那に罪悪感から逃がれたいがために無知を装ってしまった。思わず見逃してしまいそうなわずかな違和感を即座に捕まえた若林さんの指摘に対し、高本さんは罪を認めてまた告白をする。この刹那の葛藤、まさに「懺悔」と呼ぶにふさわしい心情の揺らぎを高本さんは見せてくれた。きっと今回のメンバーのなかでこれが自然とできてしまうのは高本さんくらいだろう。

この「ちょっとついたウソがバレる」というのが、その後につづいた富田鈴花さんや佐々木久美さんに引き継がれていって今回のトークの鉄板になったわけだが、その原点の高本さんが、ましてやトップバッターでそれができたのはとてもすごいことだと思った。

来週もひきつづき行われる真夜中の懺悔大会。つぎはどんな告白が、そしてカス神様の罰とは。来週も楽しみだ。

おしまい。

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