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どうして他人を下げてしまうのか。わたしは仲良くしたいのに。

SNSを見ていると、色んな人の感想を目にする機会が多い。
わたしのSNSの視野には、応援してる日向坂46含む坂道グループはじめ多くのアイドルファンが存在している。

アイドルファンの大多数は良い人たちだ。
「ブログの写真かわいい!」「出てた番組で爪痕残してた!」「グループの一体感がすごい!」
毎日毎時毎分、推しのいいところを褒めている

しかし、ごく一部でアンチと呼ばれる人たちがいる。
滅多に見かけないけど確かに存在していて、「ブログの写真ブス」「番組でしゃしゃってた」「グループ仲がギスギスしてる」
時にひどい妄言を投げつけ、相手を攻撃している。

誹謗中傷が話題になってもなお、こういった行動はなくならない。
わたしはじめ多くの人は思う「なんでこんなバカなことするんだ」と。
こうなるとファンとアンチの対立が生まれてしまう。
同じジャンルが好き同士なら対立するのではなく、仲良くしたほうが平和でハッピーだ。対立

そこで彼らを注意して観察してみると、こういったアンチ行為の根本には、「褒めたい」という他の良いファンと何ら変わらない想いを抱いてるとわたしは思った。

今回は、なぜ人を攻撃してしまうのか、その行動原理についてアイドル周辺にターゲットを絞って考えていきたい。

まず、どうして攻撃してしまうのか
ここまででお分かりの方が多いと思うので、おさらい程度に触れていく。

わたしの観る限り、先の例に挙げた悪口。実は省略した部分がある。
それは(○○は~なのに)
これがすべてだと思う。
つまりアンチは、自分の推しを褒めたいんだ。
褒めることって実はすごく技術がいる。これはのちの話と合わせて触れていきたい。他人を下げて、自分を上げる。相対評価を彼らは行っている。

もちろん褒められた評価方法ではないが、気持ちの部分は理解できるし、自分も同じようなことをしている。
方法がよくないことがわかったところで、なぜ褒めないのか。絶対評価をせず、どうして相対評価が採用されるのかについて迫っていきたい。

絶対評価って難しいんですよ。
人間なにか判定する時、かならず比較をして判断する。つまり相対評価だ。
対して絶対評価は、基準をつくり「どこが秀でているか」を判断する、つまり褒める評価方法

さしあたって評価に必要な基準を作る必要がある。
この基準さえあれば、いいところを見つけ、褒めることなんて簡単なんだ。
これが難しい。基準をつくるためには、多くの経験や知識を要する。
こしらえるには一朝一夕とはいかない。それらを得るにも、時間とお金それなりのコストを必要とする。この基準がないと、褒めることもできない。

さらにことアイドルになると、不確定要素が多すぎるのも問題だ。
人物、時代、価値観など、明確に数値化言語化できない事項に囲まれて、アイドルは道を進んでゆく。
そんななかで基準を設けるのは、ほとんど不可能にちかい。

なので相対評価は低コストで、誰でも簡単に行えるジャッジだといえるので、多くの人は相対評価で判断をする。
しかしなにも相対評価が悪いわけではない。相対評価をする際に、人を必要以上下げることが問題だ。

ではなぜ、悪く言うほど攻撃的な言葉になっているのか。
学校から親から「人の悪口を言ってはいけません」と習ってきたのにどうして。

ここはファンがアイドルに託している想いが存在している。
顔がかわいい、歌が上手い、ダンスがかっこいい、声がきれい、成功までの苦労…アイドルに魅かれる理由は星の数ほどある。
そのアイドルが売れて、歴史ある歌番組に呼ばれたり、ゴールデンのバラエティで笑いを取ったり、ドキュメンタリーとしてフィーチャーされたり。
そのたびにファンは自分の事のように喜ぶ。人間の心とはおもしろいもので、そうして長い時間応援しているうちに推しメンは自分の分身になり、自分と他人の境界線が曖昧になっていく。

さあそこで先ほどの相対評価とバッドな化学反応を起こす。

人を褒めたいけど、褒める技術も基準も持ち合わせていない、でも褒めたい。ほかに出し抜かれる様をみると、なんだか自分まで遅れた気持ちになる。ならばどうするか。人を下げるしかない
下げることで、推しメンを通した自分の存在価値を保持しようとする。

個人の性格によるので色んな行動があるけれど、わたしが観察する限りではこのパターンが大多数を占めていると推測する。

本当は「どうすれば平和に住みわけができるのか」解決策まで打ち出せればこの話題は100点満点なのだろうけど、今回はここまでで一旦話を終える。

こればっかりは1個人が太刀打ちできるものではない。
悪くなってしまう言葉は個人の環境や抱える問題が大きく関ってくることなので、わたしたちファンにできることはまずは自分からできる範囲で環境を整えていくこと大事だと考える。

おしまい。

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