中国 天津 爆発事故の劇物について

「猛毒を許可量の30倍も保管… 中国・天津爆発」
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann?a=20150818-00000005-ann-int

こちら、本当に凄惨な事故だと思います。

被害に遭われた方々に、
まずは快復への祈りを。
そして、
亡くなられた方々へ、
ご冥福をお祈り致します。

さて、今回爆発のあった天津港のコンテナの中に、
許可された量を遥かに越える劇物(シアン化ナトリウム)があるという事が発表されました。

他にも劇物があるのでは、など噂もありますが、
まず、自分の頭に浮かんだ事は、「被害が拡大する事態にはならないのか?」でした。

そこで、"シアン化ナトリウム"について、個人的に調べてみました。

まず、シアン化ナトリウムは、工場などで使われる事のある物質であるため、
日本では労働時の安全を守るための法律が整えられています。
更に劇物の詳細や分類、被害内容と対策が事細かく、資料として、明確になっています。
参考文献として、安全衛生情報センターさんより引用させていただきました。
(他サイトでも調べたりしましたが、今回は割愛させていただきます)

「安全衛生情報センター シアン化ナトリウム」

http://www.jaish.gr.jp/user/anzen/kag/saigaijirei03.html#a11

要点としては、以下の通り。
・致死量は成人男性で約250mg
・直射日光、水、湿気、二酸化炭素で反応
・水に溶けやすく、水生生物へ重大な悪影響
・飛散時はなるだけ回収、処分要
・分解すると、「シアン化水素(シアン化ガス)」発生

これだけ見ても、港で起きた爆発の為、今後長期間の周辺海域は壊滅的になると予想されます。
しかし、ここで「ガス」という不穏な文字が出てきてます。
こちらも併せて調べてみました。

「安全衛生情報センター シアン化水素」

http://www.jaish.gr.jp/user/anzen/kag/saigaijirei03.html#a12

要点としては、以下の通り。
・引火性が高く、爆発する
・禁水性物質
・吸入した場合、死に至る場合がある
・即効性が高いが、遅効性なし、かつ、蓄積性も低い
・空気より軽く、拡散しやすい
・ただし分解は早い模様

と、いう事で、
まとめると……
「爆発した周辺地域の空気汚染、海上汚染が酷い」
が、
「少なくとも空気上での有毒性ガスが広範囲に広がりすぎる事はない?」
という事なのかな、と思います。
※ただし、専門家ではないので、あくまで個人が調べた範囲での話

一方、ネットや一部の世間では、

「情報が少ないし、被害者の発表も少ない。これは情報統制だ」
という声もあります。

被害者については、安否が確実に確認出来るまでは「行方不明」扱いです。
とはいえ、行方不明者数が、出てない以上、何とも言えません。

しかし、これほどの規模で爆発があり、辺り一面焦土と化した所で、何処まで調査が出来るかは、
はっきり言って厳しい気がします。
ピンポイントでしか成分調査は出来ませんから、時間がかかるのは仕方がないかなと思っています。

とはいえ、この様な大規模事故が起きた以上、いつも以上に周辺への変化について注意は必要かもしれません。

※誤記・修正等行いました 2015/08/18 21:19

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