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BEASTJapanext・中田花奈は弱いのか?これまでの戦績を振り返る

2023年6月30日、来たるべきMリーグ2023-24シーズンに向けて、Mリーグドラフトが開催された。ドラフトで特に注目だったのはやはり新チームであるBEASTJapanextの指名だろう。そこで選ばれた4名が猿川真寿・鈴木大介・菅原千瑛・中田花奈である。

オーディションで選ばれた菅原はまあいいとして、他3人のうち、特に鈴木大介・中田花奈についてはドラフト指名されたことに驚きを持って迎えられたように思う。一部については批判にまで達していた。

鈴木大介はこれまでプロ棋士として活動しており、麻雀プロになったのがそもそもドラフトの少し以前である。最強戦を優勝しているという大きな実績はあるが、実力は未知数というのが正直なところだろう。

中田花奈もまだプロになって歴が浅く、これといった実績がないため、一部否定的な意見が見られた。まあ、誰が選ばれていたとしてもどうせ批判的な意見は出るものなので、気にするようなことでもないが。

さてそんな中田花奈についてであるが、SNS上で散見された批判というのは「実力がない」ということが多かったように思う。Mリーグは麻雀界でもトップレベルのリーグであるから、実力に関する批判はある程度は仕方のないことかもしれない。

ただ実際のところ、中田花奈の実力はどの程度なのか?ということは気になる。ということで今回は中田花奈がプロ入りしてからの戦績をザックリと振り返りつつ、実力について個人的な見解をまとめたいと思う。


中田花奈の戦績

戦績については基本的に本人の公式Twitter(2022年1月以降)を確認し、出場している試合をまとめた。それに加えて、日本プロ麻雀連盟の公式HPから戦績を確認した。

連盟のタイトル戦

連盟のタイトル戦で出場しているのは最高位のタイトル戦である「鳳凰戦」、および29歳以下の女流新人が出場可能な「桜蕾戦」の2つのようである。連盟の女流プロであれば「女流桜花」という居留のリーグ戦に参加している場合が多いが、中田花奈は時間がないためか参戦していない。

中田花奈は2021年・第37期後期にプロテストに合格。第38期以降のリーグ戦に出場している。

鳳凰戦

第38期前期:E1リーグ所属
第1節 -34.6 第2節 -24.9 第3節 -5.5 第4節 -11.7 第5節 -39.3
合計:-116.0 49位/55名 降級

第38期後期:E2リーグ②所属
第1節 -13.7 第2節 0.0 第3節 0.0 第4節 -41.0 第5節 +83.3
合計:+28.6 10位/25名 残留

第39期前期:E2リーグ所属
名前が確認できなかったので休場しているものと思われる。

第39期後期:E2リーグ①所属
第1節 +52.8 第2節 -26.0 第3節 +20.5 第4節 +48.5 第5節 +5.6
合計:+101.4 5位/41名 昇級

第40期前期:E1リーグ① 
第1節 -15.7 第2節 -18,4 第3節 -41.3 第4節 +32.1 第5節 -42.6
合計:-85.9 28位/33人 降級

連盟に加入した時はE1リーグからスタート。その後一度E2に降級したが、第39期後期で再びE1へ昇級。しかしつい先日第40期前期の結果が発表され、またE2リーグに降級したことが分かった。

桜蕾戦

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