第1期V-Pro League 第1節のNAGA度ランキング
Mリーグ2022-23も終了し、Mリーグ2023-24へ向けてオフシーズン。暇に飽かせてオフシーズンも活動していきたいと思います。先だって「Mリーグ2022-23を終えて」ということで記事を書きました。
その中で書きましたが、オフシーズンを利用して今年より始まった、VTuberによるプロ麻雀リーグ・V-Pro League(以降、VPLと記述)について取り上げてみたいと思います。
本記事では5月6日に行われたVPLの第1節、全36試合をNAGA解析しNAGA度・一致率・悪手率によるランキングを作成しました。観戦する上での一つ参考にするデータとして楽しんでいただければ幸いです。
今回使用したデータについては下記のマガジン内の「第1期V-Pro League(VPL)・第1節NAGAデータ その1~その3」でまとめています。
NAGA解析レポートは一部無料ですが、それ以外のレポートについてはメンバーシップにて公開しています。気になる方は加入を検討いただければ幸いです。
VPLとは?
V-Pro League、通称VPLとはVTuberによるプロ麻雀リーグです。日本プロ麻雀協会およびRMUという2つのプロ麻雀団体が共同で運営しています。
発足は2023年。5月より第1期となるリーグ戦が開催されています。第1期リーグ戦は48名で行われ、全5節を戦います。1節ごとに各プロは半荘3回戦を行い、計15回戦の結果で上位4名が決勝進出。その4名で決勝戦を行い、優勝者を決定します。
試合ルールは雀魂の段位戦ルールと基本的には変わらず。赤あり、喰いタン・後付けあり、一発裏ありです。順位点は1着から+50/+10/-10/-30。
NAGA度とは?
NAGA度とは麻雀AI「NAGA」の評価値の一つです。NAGAは麻雀の牌譜を読み込むことで、その牌譜を解析し1打ごとにAIの判断・自身の打牌との差違を表示してくれます。
NAGA度はその1打ごとにAIと自身の打牌の差を点数付けし、自身の打牌がNAGAの打牌と一致していた度合いを示してくれる値となっています。つまりNAGA度が高ければ、AIに近い打牌が打てているということです。
VPLはNAGAが主戦場とするラス回避麻雀とはルールも環境も違うため、一概にNAGA度が高ければ良い選手というわけではありませんが、選手の実力を測る一つの要素にはなると考えられます。
VPL第1節NAGA度ランキング
NAGA度ランキング
リーグ平均:81.9
一致率ランキング
リーグ平均:69.3%
悪手率ランキング
リーグ平均:11.9%
個人的な所見
まずVPLは今年度が第1期ということもあり、一つのリーグに48名とかなり多くのプレイヤーが所属している状態です。まだ1節・3半荘しか試合を行っていないことはもちろんありますが、NAGA度・一致率・悪手率のデータの振れ幅がかなり大きいです。
ランキングトップは過去に天鳳位を獲得し、雀魂では現在魂天であるウルトラ立直選手。元々の学習データが天鳳の最上位卓なのですから、ある意味では当然の結果ですが、それでもスゴいです。
その他、ランキング上位には細谷拓真の弟子選手(=細谷拓真プロ)・ラッキーハゲ選手(=木原浩一プロ)など、麻雀プロとしても活動してる選手が多数固まっており、プロの面目躍如といったところでしょうか。
下位の方はあまり言及はしませんが、データ的には上位とかなり差が開いているのは事実です。ただ逆に言えば、VPLの良いところはここからの成長を楽しむことができる点です。
個人的には高校野球の観戦に似ているのかな…と考えています。日本ではプロ野球の人気が高い一方、夏には甲子園が盛り上がっています。
プロ野球のように完成された選手の素晴らしいプレーを見るのはもちろん面白いです。その一方で高校野球の人気が衰えることがないのは、応援したいという人情が働くからだと考えています。
リーグ戦をこなす中で段々強くなる…という成長物語を見られるのは、これまでのプロリーグにはなかった観戦の視点であると言えます。またその物語を自身の成長にも重ね合わせることができるのがもう一つ良い点であると思います。
強い人は過去の自分に重ねて懐かしみ、今実力を付けつつある人は自身と同時に成長していくのを楽しむ。これから1期、2期…とデータを取っていけば、実力の変化は顕著に表れるでしょう。1期の第1節から第5節の間でさえ変化が見られるかもしれません。それを楽しみにしたいと思います。
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