Mackey fan note039「つま先立ちで(笑)」

2008年発売のアルバム「Personal soundtracks」収録の一曲。

(笑)が示す通り、笑って弾んでいるような明るいリズムの楽曲に仕上がっている。関西版のみんなのうた的な番組へ書き下ろした楽曲だったからか、かなり子供に話しかけるようなくだけた口調で書かれている歌詞が特徴的。メッセージとしては、まだまだ知らない事の多い子供に対して、知らない何かを知ることを恐れないように、多様なものを知ることの楽しさを説くような内容。

完全に子供向けの曲かと言えばそうでもない。まだまだ知っている世界が狭い人を想定しているという意味では子供を対象にしているのだけど、自分の知らない事に臆病なのはどっちかといえば子供より大人に多いような気もするので、どの年代が聴いても刺さるものはあるんじゃないかなと思う。

ただこの曲はとにかくバリエーション豊富で何かとテンションの高いコーラスを堪能してほしい。イェイもラララもフゥーも各所に詰め込みまくっている。サビ前の「つらくな～い？」は、もはや何でこのフレーズを繰り返してるのか意図はよくわからないが、妙にクセになる。ここまで色んなもの全部乗せみたいにした曲もなかなかない。次点で『恋はめんどくさい？』か。単に子供に向けたメッセージを押し付けるでなく、メッセージを聴かないような子供にも単純に耳で聞いて楽しめるようになっていて工夫が凝らされてる。

もちろんこれに関しても大人でも気分が上がってくるようなノリのよさなので、ライブでも盛り上がりやすいと思うのだが、今のところアルバムをひっさげたツアーでしか歌われてない。もはやあの時は盛り上がっていたかどうかもおぼろげだけど、盛り上がってたはず……。何れこの曲を歌っている姿を本当に笑って見たいもんですね。