Mackey fan note048「夏のスピード」

1992年発売のシングル「もう恋なんてしない」のカップリング。

国民的大ヒットの知る人ぞ知る超有名曲の影に隠れて、一般認知度はなく、しかしファン人気の高い名曲。俺も大好き。『もう恋なんてしない』が名バラードな事を考えると、バランスをとってアップテンポな曲にしてくるか。スピードだしな。と思わせて、A面に引けを取らない名バラードになってます。

某ゲームにも拝借された(説があるだけでどこまで本当かは知らない。Wikipediaに書かれてたけど裏取れたんだろうか?) イントロは聴くだけで切なくなる。「夏の夕暮れの遅さ」に目がゆく着眼点は素晴らしい。

自分はファン歴13年程。故に最初、昔のCDを中古屋で必死こいて集めました。ただ、そうなった時にほぼ詰み状態だったのが8cmシングルの壁。ブックオフもさすがに8cmシングルは扱ってなかった。当時行けるブックオフは手当たり次第に行って「君が笑うとき君の胸が痛まないように」から「本日ハ晴天ナリ」までを中古で集めきった実績を持つ自分も断念せざるを得なかった。

Amazonを筆頭にネット通販は中古であった気がするけど、クレカもなくギフトカードも知らず。結局2010年頃、iTunesで配信開始された時にようやく購入。2年もの間、禁『夏のスピード』。この時の感動たるや。他のカップリングとしてしか収録されてない曲と併せて聴き倒した記憶。

今やベストアルバムにも収録されてCDでの入手も容易な時代になりました。今の時代に生まれた子どもたちは『夏のスピード』が簡単に手に入る黄金世代。恵まれている。『夏のスピード』の希少価値が高かった、入手が困難だった時代をきちんと語り継いでいこうと思います。

脇道に反れますが。この曲だったり、『CLASS OF 89』、『勝利の笑顔』とかでよく言われてたはずなんですけど、槇原敬之はアルバム未収録のカップリング曲に本当の名曲が多いみたいな意見を見かけた事があって。これ見かけるたびに若干違和感があって。この時期の槇原敬之は脂が乗ってるというか、出す曲出す曲相当なレベルなので、単純に「オリジナルアルバム未収録」・「有名曲のカップリング」という部分に付加価値を見出してそう思ってるだけなのかなと。この曲が良くないとかじゃなく。

要は『もう恋なんてしない』のカップリングとしてリリースされオリジナルアルバム未収録になってさえすれば、この時期出した他の曲でも全く同じように言われてて、『夏のスピード』もシングルA面としてか、アルバム収録曲だったらば違う扱い方をされてたんじゃないだろうか。言ってた人を否定したいとかじゃなく、僕自身もこれらの曲に対して感じた異様なロマンは何だったのか整理したくて書いてみました。

あと、カップリング、に対する疑問をもう一つ。他のアーティストにも言える事ですけど、爆売れ曲のカップリングって、爆売れ曲に引っ張られて一緒に流行る現象って起こらないもんなんでしょうかね。配信時代の今はともかく、CDしか媒体がなかった頃だからあってもいいのに。言っちゃえば『夏のスピード』もミリオンセラー曲なわけだし。

みんなA面だけ聴いて捨ててるんかCD。ビックリマンチョコのウエハース的な事か。絶対あの時期ウエハースの消費量は多かった。けどウエハースがタピオカ的ブーム食として取り上げられることはない。けどウエハースは美味しい。そういう事???

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