野球チームのWEB戦略はブルーオーシャンだという話

私が参加しているfacebookグループの方で、

WEBマーケティングの仕事をしていますが、規模の違いこそあれ普段仕事でやっているのと全く同じことをして、2年間でゼロから40人に選手を増やすことができました。
そんなことをやっている少年野球チームは他にないので、競合ゼロの完全なるブルーオーシャンです。

という方がいらっしゃいました。実は私もWEBマーケティングの仕事をしていて、完全に同感。あまりにも当たり前すぎてここで書くのもお恥ずかしいのですが、野球チームは本当に遅れてまして。競合ゼロの完全なるブルーオーシャンであることをご紹介します。
野球人口が減っていることはご存知だと思います。私は、八幡イーグルスというチームの監督も8年やっているのですが、2012年からWEBでは当たり前のことをやって、スタート時は6名だった選手を1年で21名にすることができました。

2012年12月9日 
野球教室で練習試合をしました【2012年12月9日】

この時は
D(3年生)2名
E(2年生)3名+体験1名
の6名。

2013年12月28日
親子試合、1勝1敗でした【2013年12月23日】
C(4年生)6名
D(3年生)4名
E(2年生)8名
F(1年生)3名
21名に。

やったことは、とても当たり前のことです。

1、ホームページを充実させる
当たり前のことなのですが、学童野球のチームは貧弱なホームページが多い。
八幡イーグルスも、最初は4ページだけのホームページでした。
2013年に私がリニューアル。
2018年に現事務局長がリニューアルして今は私の手から離れましたが、入っているコンテンツはほぼ同じです。
世田谷区少年野球チーム八幡イーグルス

【ポイント】
・指導方針を明文化すること
・活動予定を明確にすること
・活動場所を分かりやすくすること
・どんな指導者がいるか伝えること
・最近の戦績を伝えること

企業なら、どれも当たり前のこと。ビジネスで当たり前のことを、学童野球でもやるだけです。
意外とないのが「指導方針」。イーグルスはここがしっかりしていた(だから、ウチの息子を安心して預けたのですが)。

2、日々の活動を伝えること
2012年に、ブログを開設しました。このブログは、今でも各監督が続けてくれています。

【ポイント】
・更新頻度を高くすること
・タイトルを工夫すること
・ターゲットを意識すること

はい、これも企業のオフィシャルブログでは当たり前のこと。
特にターゲットが大事。私は「これからどこのチームに入ろうか検討中の保護者」をターゲットにしたので、「どんな指導者が」「どんな考えで」「どんな練習をしているか」を明確にすることを心掛けていました。

ということで、

「どんな指導者が」→コーチ紹介、自己紹介をきちっと記載しました。
コーチ紹介
自己紹介

「どんな考えで」
例えば「野球は楽しい!

「どんな練習をしているか」
例えば「ラダートレーニング【基本練習】

など。
あと、更新頻度を上げるために、土日の練習は1日ごとにわけて、2本上げてました。
毎回4時間活動しているのですから、コンテンツは豊富です。このコンテンツを使わない手はありません。

3、SEO対策
今はどんどんややこしくなっていますが、2012年ごろは比較的余裕でした。
正直、ページタイトルをきちっとつけるだけでOK。何せ、他のチームが全くやっていないから。

当時は「世田谷 学童野球」「世田谷 少年野球」「大田区 学童野球」「大田区 少年野球」で軒並み上位に表示されてました。
ベースのホームページできちっと対応しつつ、週3~4本アップするブログで細かいワードでの集客を心掛けていたので、ロングテールで集客できてました

4、メール対応
お問い合わせメールは、私の携帯にも届くようにしました。
そして届いたらクイックレスポンス!
細かいところまでサポート。特に、体験参加日の活動場所を簡単に案内するため、活動場所ごとのページも作成しました。

グラウンド

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でも、一番大切なことは活動=コンテンツがしっかりしていること
八幡イーグルスは活動がしっかりしていたので、体験会にきてくれさえすれば8割は入部してくれました。

ここまでやっているチームはありません。なぜできないのでしょうか?

1、チームの幹部が古い
ホームページってなんだかよく分からない。そんな幹部がいると、そんなのいいよ、になります。とりあえず作っとけ、といった感じです。

2、管理する人がいない
学童野球は大体保護者が運営サポートしています。保護者だとだいたい40~50歳代。知識のある人が少ない。10年後には変わるでしょうが。

3、管理する人がいても、数年で変わってしまう
実は、これが学童野球最大のボトルネックだと思っています。
保護者が運営サポートするので、子供の卒団と同時に保護者は辞めてしまいます。
せっかくきちっと管理体制を作ったとしても、極端な話管理者が1年で変わってしまうので、運営方針が継続されません。
これは、指導者にも言えること。学童野球界の最大の課題でしょう。

さて、八幡イーグルスの話はここまでにして。
ここは東京インディペンデンツのお話。東京インディペンデンツのメディアを管理する人は私です。で、今やっていることは、上の4つにプラスして。

1、SNSの活用
やっているチームも多いですが。東京インディペンデンツは現在twitterfacebookをやっていますが、毎日更新を心掛けてます。

2、動画配信
日々の活動を、動画で配信するようにしました。
1つはLIVE配信。いろいろ試行錯誤していますが、今はfacebookで配信しています。

その後編集して、youtubeにアップするようにしています。

個人情報もあるので、きちんと選手と保護者には承諾をもらっています。

3、メディア戦略
きちっとしたコンテンツがあるので、これを各種メディアを通して配信していきたいと思います。
こればかりは、メディアに取り上げてもらえるか、という課題もありますが、「意識」して活動をしていきます。

いずれにせよ、大切なのは、こちらも日々の活動=コンテンツです。
日々の活動をきちっとやっていれば、コンテンツは余るほどできます。あとはそのコンテンツをどう編集し配信するか、です。ということで、東京インディペンデンツではその後の利用を考えてアンケートを収集したり、インタビューをしたりしています。

さてさて。ここに書いてあることは、noteを見ているような人に取ったら全部当たり前のことですよね。でも、どの野球チームもやっていないんです。なぜなら、そこに時間を割く人がいないから。
だからブルーオーシャンなのです。驚くほどに。
東京インディペンデンツは、ビジネスでは当たり前のWEBマーケティングをちょこっとだけやることで圧倒的な差を生み出せるか実験中です。

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