聯想集團有限公司(Lenovo)の3Q決算は、売上高YoY+0.5%、純利益YoY+10.9%。決算発表後株価はポジテイブに反応

Q3FY20 決算

売上高 $14.1B(YoY+0.5%)
純利益 $258M(YoY+10.9%)

2月20日お昼に決算発表。19日株価HKD5.42。20日株価終値HKD5.80と約7%上昇。決算当日はポジティブに受け止められた。

四半期決算として、過去最高の売上高を更新。PCおよびスマートデバイス部門の成長および、データセンタービジネスの改善により、利益改善。

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各セグメントの状況

PC & Smart Devices Business

PC分野

売上高  $11.1B(YoY3.2%)
税前利益 $684M(YoY+17.2%)
税前利益率 6.2%(YoY0.7%改善)

全社売上高に占める割合は、78.7%と最大。
主要製品はPCやスマホ、タブレットなどのスマートデバイス。PC分野で世界シェアは約25%でNo1である。引き続きシェアを拡大させているのが特徴。

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3Qの世界のPC数量成長は5.2%のなか、Lenovoは7.0%成長。シェアNo1かつシェアを拡大させている。

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加えて、特定のPC分野では大きくシェアを伸ばしていることがうかがえる。

Workstation     市場21.6%    vs   Lenovo 31.4%
Thin & Light     市場18.8%    vs   Lenovo 45.8%
Gaming             市場7.3%      vs   Lenovo 49%
Visuals              市場0.8%     vs   Lenovo 23.7%
Chromebooks  市場▲0.8%  vs   Lenovo 20.1%

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一方、

モバイル分野

売上高 $1.4B (YoY▲16%)
税前利益$3M(横ばい)

モバイル分野は5四半期連続で利益を出しているが、収益性をみると厳しい模様がうかがえる。ちなみにブランド名はMotorola。2014年にモトローラのスマホ部門を買収し2016年にブランドを統一化。

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そのような中、差別化を意識し勝てる領域、地域でビジネスを進めている。ラテンアメリカでは市場よりも高い成長で数量を伸ばしている模様。

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データセンタービジネス

売上高 $1.6B(YoY横ばい)
税前利益 ▲46.5M(8M赤字縮小)

売上高は横ばい。赤字幅は縮小。

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サーバー向け数量はYoY+18%。小規模向けもYoY+16%で、中国国内だとYoY+46%。
ソフトウエア(SDI:Software Defined Infrastructure)やストレージは4割を超す成長。

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Intelligent Transformation(その他ビジネス)

売上高 $1,023M(YoY+41%)

IoT、エッジコンピューティング、ビッグデータ、AIなどに関連するビジネス。Lenovoにとっての次世代の成長ドライバーを育成するセグメント。まだ利益は出てない。
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参考資料

https://www1.hkexnews.hk/listedco/listconews/sehk/2020/0220/2020022000279.pdf

https://investor.lenovo.com/en/financial/results/presentation_1920_q3.pdf

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