アデノウイルスって何者？#2

【5日目】
相変わらずぐったりしていて、熱は下がらず３９度代をキープ。少しでも離れると泣くので1日中抱っこ紐で過ごします。ポカリが欲しい時にだけ、「ジュース」と話します。うどんやヨーグルトも食べなくなり、子供用の栄養補食ゼリーなら食べてくれました。どんどん体力が消耗していく姿が手にとるほどに分かり、とても辛かったです。

【6日目】
熱は変わらず３９度代。昨日より明らかにポカリを飲む量が減っていて、食事もほとんど摂れていなかったので病院を受診しました。
診察で大泣きする息子に、
「これだけ泣いて、涙も出ていれば大丈夫」
点滴をして欲しい気持ちはありましたが、先生の言葉に少し安心しました。

【７日目】
早朝、やっと熱が下がって来ました。
″37.8度″
体温計の数字を見て長いトンネルから抜け出したような安堵感で、涙が出そうになりました。
しかし、熱が下がった途端に今度はとても機嫌が悪くなりました。
着替える、体制を変える、移動する、何をするにも大暴れ。なんだこの機嫌の悪さは。まだ体調が悪いから仕方ないと言い聞かせるものの、今までの看病の疲れと寝不足で自分がどうにかなりそうでした。

【８日目】
熱は37.2度まで下がりましたが、機嫌の悪さは変わらずです。大好きなバズライト・イヤーの映画を見ている時が唯一、静かな時間でした。
体力の消耗が大きいせいか、熱が下がったのにも関わらず元気が全くありません。何とか食事をと思い、おにぎりとお味噌汁に豆腐や野菜を入れるとどんどん食べてくれました。あとは鶏肉を2口食べました。

【９日目】
昨日の食事が取れたことで、少しずつ動くようになりお気に入りの室内用の三輪車に乗ったり、兄と遊ぼうとするようになりました。ですが、表情が乏しくこのまま元気にならなかったらどうしようと思うようになりました。

【１０日目】
今日は思い切って気分転換にドライブに行くことにしました。車に乗ると辺りをキョロキョロして、景色や通り過ぎる車に釘付けでした。少しだけ散歩をすると、とても機嫌が良くニッコリ笑顔も見られるようになりました。そして、自宅に帰り食事をするとあれよあれよと口の中に食べ物を詰め込んでいきました。おにぎりに唐揚げにレバーにピザにウインナーにゼリー。数日ぶりに食欲が復活しました。体を動かして気分も体調も良くなったのでしょう。それからは元気を取り戻して、いつもの息子に戻ってくれました。

最後まで読んで頂きありがとうございました。
私自身、看病中にとてつもない不安に駆られ、アデノウイルスに感染した方の情報が知りたいと思い、SNSで探し回りました。私と同じように困っている方に少しでも役に立てたらと思い、記事にしました。
次回は看病中の仕事のこと、家事のことについて書きたいと思います。

また次のページで会いましょう。