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Vanlife document ①

これは30歳になった僕がVanlifeに目覚めるまでのストーリー

冒頭の写真を見ると「いや、これVanlifeじゃなくて車中泊じゃん」と思う方も多いだろう。しかし、それはあながち間違えではなく簡易的なコンパネを載せただけの台の上にエアーマットを敷き、電飾を垂らしPENDLETONのタオルを被せれば、所謂なんちゃって“インスタ映え”が完成するのだ。

そもそもナゼいきなりVanlifeなの?と疑問が湧く所ではあるが理由は簡単。自分が車中泊をし始める2年程前に父親がフォードのアームストロング(エコノラインというVanの屋根を切り取り、キャンピングカーの架装を装備したもの)を購入し、その車で旅の様子を度々Instagramのストーリーに載せており、絶景を目の前に快適なVanlifeを送る非日常的な生活への羨ましさもあり、自分も手軽にできる方法はないかと車を含め色々な方法を探り始めたのが全ての始まり。

しかし、車好きは共感すると思うが天井がピン留めされているにも関わらず垂れ放題…。まずは天井に木材を貼り付けようと計画し翌日帰宅後には天井を剥がしていました。

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天井のアーチに黒い正方形の物体が張り付いている部分が強力なベルクロになっていて強力な両面テープで天井材に貼り付けて天井を吊る。という原理らしい。どんなに粘着力があっても天井なんて熱が加わり火にかけたフライパン状態になるのだから、そりゃあピン留めしても垂れてくるわけですよ。再利用する訳もなく物置に放置決定。そして、次なる計画はコチラ。

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以前仕事でワーゲンバスの内装施工を受注した時の様に、全面ウッド貼り付けとはいかずとも天井に貼り付けるくらいはしたいなぁと思いながら放置する事2ヶ月。十分なスペースを確保でき1泊くらいなら問題なく快適に寝泊まりできる状況に甘んじていて、中々行動せずにダラダラと先延ばしにしていたのだ。

そんな矢先父親と計画をたて、Vanlifeを絡め小淵沢でのライディングツアーが決定。もちろん僕は天井を剥がしたままのVクラス。当日現地に到着すると日本規格の車でまず見ることのないフルサイズのVanを発見し、相変わらずでっかいなぁなんて思いながら近寄ると、なんだか塗装が錆びている。。。金タワシで洗車して半年程海沿いに放置した?なんて具合。冗談はさておきエイジング加工をしたそうで、親父好みのビンテージクラシックに仕上がっていて、車の雰囲気にピッタリ。

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今思えばこの時点でカスタムをサボっていた僕は焦りというか、置いてけぼりというか、、恥ずかしささえもある気持ちになっていたのだ。

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そんな気持ちが吹き飛ぶ最高なライディングの記録がコチラ。8割は楽しくスイスイ走って、2割は登り切った瞬間に懺悔したくなるような急登。

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野遊び名人(親父)の手にかかれば滝の前でランチができるというスペシャルコースの出来上がり。ちなみにここの滝は今回のライディングコースの最も下に位置している。つまり懺悔坂はこの後に待ち受けており、その距離なんと約12km。

途中小雨に打たれ熱った体をクールダウンしつつ、最後の下りを終える頃には汗だか雨だか分からない水分で濡れた服も乾き、無事に道の駅に帰ってくることができた。近所にある商品セレクトが小洒落たスーパーへ買い出し行き第二弾の宴会がスタート。

自分たちの近況から始まり、Vanlifeで行った地方の話、車が壊れた話、家族の話などいつ会っても会話が尽きることなく深酒をするのが定番。この日もそれは変わることなく盛り上っていた時に、ふと親父から一言「子供も居るわけでもなく、今は2人共フリーランスとして働いているんだし、せっかくVanもあるんだから本格的に旅すればいいのに」。

この言葉を聞いた瞬間に自分の中でカチっとスイッチが入る音がして、自分の現状を考え実現可能なのかと色々と考え始め、正直その後の宴会は“心ここに在らず”状態。

翌日起きてからも親父に言われた言葉を考え、ふと助手席に座る彼女に「昨日親父がVanで旅してみたらって言ってた事なんだけど…」といった瞬間に被せ気味で「え、うん!行きたいよね」と返答が。どうやら彼女も、車中泊から始まり今回の旅を通して楽しいと感じていたようで、自分の生活も含む提案を受け乗り気だったみたい。

”思い立ったが吉日”。昔からこの言葉が家訓のようにアレしたいコレしたいが次の瞬間には行動に移っている僕の家族。特に親父と姉と自分はその意思が強い。だから周りの人間は大変なことになるのだけど、今回の自分も例によって例の如し。その瞬間からWebに転がっている情報を漁り始め、まずは自分のVanがこのままでいいのか?という根本的な問題から解決しようと動きだすのである。

第二弾をお楽しみに〜


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